経済・政治・国際

原子力発電の是非...

2008年7月19日 晴れ
とにかく暑かった....。

いま、地球では温室効果ガスの著しい増加に伴い、地球温暖化が進行している様です。特にCO2は人間の経済活動に伴い多く発生し...ココ100年で驚く程の濃度増加です。人間の生活のためエネルギーは必要ですが、そのエネルギーを得るために化石燃料を燃やせばCO2は排出されます。CO2を排出しないエネルギーは核分裂あるいは核融合といった化学反応によらないエネルギー、質量が消失して行く時にエネルギーに変わるような反応、あるいは自然エネルギーを利用するもの、水素を燃やす場合や水素から水を作る時に出るエネルギーを電気として取り出す燃料電池などがあります。地球温暖化がCO2の著しい増加によるものであり、排出するCO2を削減する必要があるならば、そういった代替手段を考慮しなければならないでしょう。

原子力発電はそのうちの核分裂反応を利用してエネルギーを取り出すものです。ウラン235などの核に中性子が衝突すると、核が分裂しますが....その際、僅かに質量が減少し、それがエネルギーに変化します。アインシュタインの相対性理論から導き出される、その際のエネルギーはE=mC*C(ここでm:質量、C:光速)で僅かな質量から莫大なエネルギーが取り出せるとされています。ですから、ウラン235のような不安定な核種をものすごく高濃度に集めて、僅かな時間で多くの核分裂反応を起こさせた場合は、爆弾になります。そして、それが原子爆弾なのです。しかし、通常はこのような爆発的な反応を起こさせない様に発電所ではちょうど良い具合に『臨界』という状態を保って、継続的にエネルギーを取り出します。

確かに、チェルノブイリの事故、アメリカのスリーマイル島の事故など高レベルな放射性物質が露出される様な事故はつきまとうでしょう....しかし、それぞれの事故には決定的な問題点がありました...チェルノブイリの事故では黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉(RBMK)という設計の原子炉が使用されていましたが、その設計に問題がありました。

チェルノブイリ事故以来、残りの全RBMK炉は、安全性を向上する為のいくつかのアップデートを受けた。そのなかで最大の改良は、RBMK制御棒設計の改良である。以前の設計では、炉の出力を積極的に上げるため、制御棒の下に黒鉛の棒を付けるように設計されていた。この設計では炉心中心部が核毒により出力が低下し、事故当時のように炉心上下に出力のピークが分かれていた場合、単純に運制御棒が原子炉に挿入すると炉の核反応速度を下げるか炉を止める代わりに出力が上がってしまっていた。この設計上の欠陥は、チェルノブイリ事故で原子炉を停止するために非常用ボタンを押した時、最初の爆発を引き起こした原因となった。Wikipedia:黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉より引用

因に、日本ではこの形式の原子炉は建設されていませんし、運転もされていません。

また、スリーマイル島の事故では....加圧水型原子炉(かあつすいがたげんしろ、(英)Pressurized Water Reactor、PWR)という一次冷却材である加圧水(圧力の高い軽水)を300℃以上に熱し、蒸気発生器によって二次冷却材の軽水を沸騰させ、最終的に高温高圧の蒸気としてタービン発電機を回し、電力を生み出す原子炉が安全弁の不具合、計器の不具合、人為的ミスが重なり事故を起こしました。

初め二次冷却水の給水ポンプが故障で停まり蒸気発生器への二次冷却水の供給が滞ったため除熱が出来ないことになり、一次冷却系を含む炉心の圧力が上昇し加圧器逃し安全弁が開いた。このとき弁が開いたまま固着し圧力が下がってもなお弁が開いたままとなり、蒸気の形で大量の原子炉冷却材が失われていった。原子炉は自動的にスクラム(緊急時に制御棒を炉心に全部入れ、核反応を停止させる)し非常用炉心冷却装置(ECCS)が動作したが、すでに原子炉内の圧力が低下していて冷却水が沸騰しておりボイド(蒸気泡)が水位計に流入して水位を押し上げたため加圧器水位計が正しい水位を示さなかった。このため運転員が冷却水過剰と勘違いし、ECCSは手動で停止されてしまう。このあと一次系の給水ポンプも停止されてしまったため、結局2時間20分も開きっぱなしになっていた安全弁から500トンの冷却水が流出し、炉心上部3分の2が蒸気中にむき出しとなり、崩壊熱によって燃料棒が破損した。Wikipedia:スリーマイル島原子力発電所事故より引用

ミスの連鎖がこの不幸な事故を起こしました。最終的には炉心融解を来たしましたが、幸いにもチェルノブイリに比較して軽い被害で済んでいます。

日本では、原子力発電に携わる方々の怠慢に起因すると思われる事故が起こっています。しかし、幸いなことに一般の方々への健康被害が生じる様な大きな事故はおこっていません。原発の設置場所が活断層の上であるといった問題はあります。原子力に関わる人々のレベルを向上すること...更なる技術の向上があれば、比較的安全にエネルギーを手に入れることができるのではないかと感じます。

yshooでのアンケートでは...

と実に50%の回答者がCO2の削減のため原子力発電を増やすべきであると答えています。

我が国は、世界で唯一の被爆国です。そのため、核エネルギーの平和的利用についても、わだかまりがあるのは仕方がないことかもしれません。しかし、このまま化石燃料に依存していくならば....その先には破滅が待っているでしょう。もっとクリーンな代替エネルギーを開発するまで、原子力に頼るのは仕方がないことかもしれません...。

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総合医の定義....

2008年7月17日 晴れのち雨
時折、雷がなるような天気でした。気温はさほどでもないのですが、湿度が高く、体感温度としては非常に「暑い」一日でした。

さて、『総合医』について拙ブログ:総合医...にて取り上げました。昨今のテレビドラマの影響か?医師はヒトにあらず、神のごとくに全てにおいて完璧。という感覚が一般の方々に定着しつつあるようですので、『総合医』というと離島の診療所でバチスタの手術をやってのけるようなスーパードクターと受け取られてしまわないか?心配でもあります。

今日は、『総合医』とは何ぞや?その定義はどのようなものか?多いに私見を交えた上(笑)で考えてみます。

さて、まずは出来合の定義。日本医師会HPより。

『日本医師会グランドデザイン2007各論においても、「最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医も紹介できる『地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師』が求められる。」としております。
 それを受けた養成カリキュラム(案)においては、一般目標を「頻度の高い疾病と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康にかかわる幅広い問題について、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的視点から提供できる総合診療医としての態度、知識、技能を身につける。」としております。それを身につけるため、「医療専門職としての使命、全人的視点、医療の制度と管理、予防・保健、地域医療・福祉、臨床問題への対応、継続的なケア」の7項目の行動目標が定められております。』

ということで...
【頻度の高い疾病と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康にかかわる幅広い問題について、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的視点から提供できる医師】が総合医の定義といえそうです。

臨床だけできてもまだまだ...その患者さんを支えるために、臨床面以外からのアプローチもできなくてはならないということですね....。うーむ、これは養成するのに大変な努力が必要そうです。ただ、自分の経験からいうと、いなかの病院などである程度継続して働いた医師には恐らく、そういった能力が知らず知らずについているのでは?限られた資源で、どうやってこの患者さんを支えて行くのか?家族はどこまで頼りにできるのか?どういう方策で行けば、みんなより幸せに暮らすことができるのか??こんなコトをずっとずっと考えなくてはなりません。

ココからは全くの私見です。

総合医に必要とされる臨床能力は....。基本的にはプライマリーケアがほぼ網羅されることと考えます。感冒等から非常に重症な病態で専門医による診療が必要とされるものまで、適切な診断及び治療あるいは治療の過程に乗せてあげれる能力が必要です。そのためには、幅広い分野での適切な診断能力が必須となり、そして、もっとも重要なのが重症度の見極めとなります。重症で手が付かないならば、良い状態で専門医に渡せる能力。これも重要な「総合医」なるものの能力でしょう。

決して、『総合医』は離島などの診療所で、心臓外科領域の手術がデキルようなスーパードクターではないと思います。患者さんを全人的に診て、正確な診断、そして処置、必要ならば良い状態で専門医にキチンと紹介できる....。そのような、能力をもった医師のことと考えます。

それができることにより....医師のサラリーが下がってしまい、結果として医療費の抑制に働くのであれば、これは素直に納得できるものではありません。医療費抑制のための方策でないならば、『総合医』というものを認定することには反対するものではありません。

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比較するには...

2008年7月16日 晴れ
暑い....。

少しづつ、夏風邪が流行ってきて、無菌性髄膜炎も増えてきている様です。
さて、しばらくオヤスミしましたが...何とか書ける状況となりました。

医療費はそもそもまだ削減しないといけないものなのか?これは大きなギモンです。

07年度医療費、過去最高の33.4兆円 7月16日17時26分配信 医療介護CBニュース
魚拓

『厚生労働省は7月16日、2007年度の概算医療費が過去最高の33.4兆円に上ったと発表した。前年度の医療費32.4兆円と比較した伸び率は3.1%。70歳以上の高齢者で5.4%増加したほか、70歳未満でも1.2%増えた。前年度から1兆円、01年度(30.4兆円)からは3兆円増えたことになる。』

高齢者が増えて、医療費が増えるのは現状では至極当然の様な気がしますが...。ただ、もう少し予防的な医療を施せば、圧縮は可能かもしれません。対GDP比で示されていないので、この額面で増えた医療費が比率ではどうかと....?比較するには対GDP比が必要でしょう。また、公共事業費との比較も必要と考えます。

『07年度の高齢者一人当たりの医療費は前年度から2.0%増加し、75.7万円になった。70歳未満の16.1万円と比べると、4.7倍の開きがある。』

医療費を必要とする高齢者が増えているので、医療費の増大は仕方がないことか...と。見捨てることなどできません。

『また、主な診療科別の診療所(医科)一施設当たり医療費は、内科9707万円(同2.0%増)、小児科6793万円(同3.2%減)、外科9744万円(同2.0%増)、整形外科1億1546万円(同1.7%増)、皮膚科7130万円(同2.2%減)、産婦人科6105万円(同2.3%増)など。』

うーむ。ということは小児科診療所は収入が減ってるとのことでしょうか?ね....何か複雑なキモチです。

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総合医...

2008年7月11日 晴れ

あくまで私見ですが...医師は総合的な能力を持っているべきであると思います。その上で、専門性もしっかりと持って行ければ一番良いと...。総合的な能力を持つ医師を積極的に評価しようとする試みが少しづつ動きはじめそうです。

『舛添要一・厚生労働大臣は7月10日、自治医科大学を視察し、「総合医」を創設するとともに、学会等による認定医制の導入に前向きな姿勢を示した。

 これは自治医大学長の高久史麿氏の発言を受けたものだ。高久氏は、1次医療機関は総合医(総合的な診療能力を持ったかかりつけ医)、2次医療機関には総合医よりは専門性が高いが、専門医よりは幅広く診る医師、3次医療は大学病院などの専門医が担うという3層構造で医療を担うべきとした。

 その上で、日本医師会、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の4団体が共同で、「かかりつけ医〔総合(診療)医〕認定制」を創設すべきだとした。その際、現在は専門医資格しか広告できないが、この認定医も広告を可能にするよう求めた。』

専門医は当然、重要で必要なものです。専門性を磨くことも必要です。しかし、同様に幅広い診療能力をもった医師も必要であると感じます。(特にいなかでは...)

『高久氏は、「約20年前、家庭医構想が打ち出されたときには、“人頭割り”につながる懸念から、日医が反対して頓挫した。あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった」と述べ、患者を総合的に診る医師の必要性を強調。

 昨春、厚生労働省が「総合科」「総合科医」構想を打ち出したときにも、同様に日医などが反対した経緯がある。しかし、この時、反対意見が多かったのは、「学会ではなく国が審査・認定する」といった形で検討されていると見られていたため。これに対して、高久氏の提言は、あくまで学会が主導で進める「総合医」であり、その基準なども学会が作るべきという点で異なる。』

国が基準を作るのは難しい。そして、危険ですらあります。学会の中で、納得し得る基準ができて認定されるのであれば、受け入れやすいかもしれません。

『医師不足の折、舛添大臣が主宰した「安心と希望の医療確保ビジョン」でも、「総合的な診療能力を持つ医師の育成」が打ち出されている(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定』を変更)を参照)。「総合医」のほか、後述する医学部定員の問題なども含め、同ビジョンを具体化するための作業委員会が今週末か来週初めに設置され、年末の予算編成に反映させるために議論が進められる。』

ただ、あくまで医師は絶対数が不足しているのであり、養成数は増やす必要があります。総合的に診れる医師が増えた所で、医師養成数を抑制しようなどとは考えていただいては困ります。

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黒字ですか...

2008年7月10日 晴れ
朝は涼しかったです。

さて、日本は国民皆保険制度で、医療費は一部手出し、そして一部は保険者から支出されます。診療報酬体系は医療施設に厳しく、その経営はなかなか難しい...。そして、保険者は黒字であるとのこと....。保険料収入は診療報酬として払い出す分より明らかに大きく、組織の運営費を除いても黒字ということなのでしょうね....。レセプトの時、しょーもないことでいろいろと査定されますが....保険者は黒字なんですね!
何か間違ってる様に思います。

保険者黒字は医療費抑制の結果—日医 7月9日21時14分配信 医療介護CBニュース
魚拓

『日本医師会は7月9日の定例記者会見で、この日開かれた中医協で公表された「医療経済実態調査(保険者調査)」の結果について、見解を発表した。

 調査では、保険者全体の経常収支差が4192億円の黒字であることが明らかになった。組合健康保険は2372億円、政府管掌健康保険も1117億円の黒字で、国民健康保険は323億円の赤字だった。
 この結果について、中川俊男常任理事は「保険料収入の割に給付費(支出)が少ないため。給付費は医療費に比例し、給付費が少なかったのは医療費抑制の結果、つまり国民と医療現場への締め付けの結果である」と指摘。その上で、「2008年度当初予算における政管健保の国庫負担『肩代わり』案のようなことが、今後も前向きに検討されるべき」とした。』

年間2200億の社会保障費減額は本当に必要なのでしょうか?コレだけ、黒があれば、それを国に上納すべきでは??みんな考えることでしょうね....。


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驚いた....

2008年7月7日 晴れ
七夕の日です。とっても暑い!

さて、彼の国の首脳部は...オリンピック期間中のハンセン病患者入国を禁止しました....。

患者の入国禁止撤回を=北京五輪委、厚労省に要望−ハンセン病市民学会 7月7日16時6分配信 時事通信
魚拓

『北京五輪組織委員会が大会期間中にハンセン病患者らの入国を禁止した問題で、支援者や学識者らでつくるハンセン病市民学会(熊本市)などは7日、厚生労働省で会見し、舛添要一厚労相と組織委側に対し、文書で禁止措置の撤回を要望したことを明らかにした。
 同組織委は6月2日、五輪期間中の外国人の出入国に関する「法律指針」を公表。ハンセン病患者らの入国禁止を掲げた。
 同学会の神美知宏共同代表は「中国がオリンピックという場で、ハンセン病などへの間違った理解と偏見を世界に発信することは黙認できない。オリンピックが差別を植え付ける場になってはならない」と話した。』

ハンセン病に関してはwikipediaから...。

『ハンセン病(ハンセンびょう、Hansen's disease)とは、抗酸菌の一種であるらい菌 (Mycobacterium leprae) の末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症。病名は1873年にらい菌を発見したノルウェーのアルマウェル・ハンセン (Gerhard Henrik Armauer Hansen) に因む。以前はハンセン氏病とも呼ばれた。東洋医学では大風(麻風)、癘風とも呼ばれる。 らい菌の発見以前はハンセン病という概念自体が存在せず、ハンセン病に似た症状の皮膚病を広く癩病(らいびょう、leprosy)と総称していた。そのため、歴史的文献における癩病はハンセン病とは限らない。らい菌の発見以後は、癩病はハンセン病の同義語として使われるようになった。なお、日本では癩病は差別用語として忌避される。また、英語圏でも、leper(らい者)は、非常に悪い印象があり、注意が必要である。』

更に、感染に関しては....

『感染は未治療のらい菌保有者(特に菌を大量に排出するL型患者)の鼻汁や組織浸出液が感染源となり経鼻・経気道的におこる(飛沫感染説:ヌードマウスに菌のスプレーを与えた動物実験による:伝染は一瞬と考えられる)。ただし感染・発病率は非常に低く、ほとんどの感染が排菌中の患者との濃密な接触環境下に置かれた場合に起こるとされている。また、らい菌と接触する人の95%は自然の免疫で感染を防ぐことが出来る。 感染時期のほとんどは小児期である。大人から大人への感染発病も極めて例外的である。日本においては小児期以降の感染による発病は近年では認められていない。 また、ハンセン病治療薬の一つであるリファンピシンで治療された患者からは伝染性はないことは証明されており、適切な治療を行っていれば感染源になることはない。

つまり、患者さんとの厳格な隔離は必要でなく、ましてオリンピック期間中に入国を制限する等は、感染防止の面から考えてほぼ何も役に立たないといえます。日本も誤った認識に基づき、ついこの間まで強制的隔離を続け、重大な人権侵害を続けてきました。彼の国が、この過ちを繰り返さない様...祈るのみです。

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邪推....

2008年7月6日 晴れ
すっごい暑い日です。

さて、インドネシアからの看護師、介護福祉士受け入れが始まる様です。記事は、産経新聞より....。

門戸開放 実務手探り 看護・介護にインドネシア人 第1陣300人来日へ 7月5日8時1分配信 産経新聞
魚拓

『日本の病院や介護施設で働くインドネシア人看護師や介護福祉士の第1陣300人が7月下旬から8月上旬にかけて来日する。病院や福祉施設の深刻な人手不足や国際化が、日本の医療介護現場の門戸を開いた形だ。しかし、言葉や生活習慣の違いを乗り越え、満足のいくサービスを日本人に提供できるのか、課題は多い。』

日本語はかなり難しいでしょうね....日常の微妙なニュアンスを読み取れる様になるには、かなりの修練が必要ではないかと感じます。また、人手不足は特に看護職においては、現場の環境悪化などにより現場から逃散する影響もあるでしょう.....。日本人の看護職をもう少し大事にすることも必要ではないかと....。

『厚生労働省によると、平成19年度の看護関係の有効求人倍率は全職種平均の0・97倍を大きく上回る2・3倍。介護関係も2・1倍。18年時点で約4万人の看護師不足が推計されている。インドネシア人の受け入れは、日本側にとって、過酷勤務で人手不足となっている医療・介護現場へのスタッフの充足や、高齢化社会をにらみ人材の安定的確保を図る狙いがある。』

私の周りには、潜在看護師....いっぱいいます。長く働き続けることができないような過酷な現場です。現在の日本人看護師よりも人件費で安く雇える外国人看護師を入れて医療費は更に削減し、現場の人材確保は何とかなるなんてことを国は考えているのでは??と邪推します。

『来日した看護師・介護福祉士は現場に出る前に半年間、日本語などを訓練。その後、現場に出て、助手として働く。しかし、看護師は3年、介護士は4年の間に、国家試験に合格しないと、帰国しなければならない。

 厚労省によると、19年度の看護試験の合格率は90・3%。福祉士試験51・3%。日本語で試験を受けなくてはいけないため、インドネシア人には難関となりそうだ。』

日本語で試験を受けるとすれば、かなりの難関になるはずです。それほどの人数は定着しないのでは??ひょっとすると、「国は看護師不足をそのままにしてほっておいた訳ではない」というようなexcuseのために用意されたものというわけではないでしょうか??(これも邪推です。)

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現場を知ることの大切さ...

2008年7月1日 曇り

激甚災害の被災地で何が起きているのか?何が必要なのか?これを理解せずに、真に有効な援助を行うことはできません。その援助が仇となることもあります。

現在の日本における医療の現場は、いわば激甚災害の被災地とも言えるかもしれませんが、その被災地に真に有効な援助を行うためには、現場を真に理解する必要があります。厚生労働省の医系技官は日本の医療をコントロールする中枢ともいえますが....その方々の臨床経験は、はなはだ乏しく、現場の医療者、患者さんの本当に必要とするコトを見抜くことができないようです。

舛添厚生労働大臣はインタビューの中で、以下のように吠えました。

『だからこれはもう改革ですよ。言うことをきかないヤツは首を切ると。だから例えば、医学部を出て免許を持っているか知らないけど、インターンぐらいやったかもしらんけど、臨床も何もやらないでずっとやってて、それで、あんた日本のお医者のトップに立つのかね、と。おかしいだろう、と。だから臨床やるかどうかは別にして、とにかく現場2年ぐらい、腕に自信がないなら病院の事務長としても入ってもいいから、とにかく病院の実態を見てくださいよ、と。そして帰ってくれば、いい政策ができる。』

なかなか痛快。厚生労働省の医系技官の中には、病院の査察に入る方もあり、そのときの態度はそりゃーもう...「とんでもねー」態度であると聞いたことがあります。術後に心電図モニターしてて、加算をとっていた場合、カルテにキチンと「何故、心電図モニターを続けたのか?」その理由を記載されていないと、加算はとれない。過去一年間さかのぼって、心電図モニターでの加算をとったものをチェックして、その病院の分、全部、返納させた...というようなことも(あくまで伝聞ですが....)聞いたことがあります。

更に、最後に「こんなことやってるから、おまえたちはミスをしてしまうのだ...」と仰ったとも....。(コレもあくまで伝聞です。)

現場2年とはいわず、5年ぐらいは居てもらわないと、現場の苦しさは理解できないのではないでしょうか?その経験がなければ、医系技官として採用しないぐらいの制度にするべきです!

『だから、まあ徹底的にやろうとしているのは技官ね。医系、薬系含め技官人事、誰も手をつけないで聖域になっている。私は東大法学部だから、事務官の局長かなんかは全部分かる。ところが局長でも医政とか健康局長なんかはGHQの指令で医師免許がないといけないことになっている、と。そんなバカなことはないんで。医師免許なんかなくたって、事務能力のある局長がいて、下の課長の何人かに優秀な医者がいればいい。その医者も臨床やったことない外に出たことないなんてのじゃなくて、ちゃんとやって患者の面倒を見たことある人。看護師でもいい。外の血も入れて交流していかないとダメなんで、まさに厚生労働省改革というのは、これまでの失敗とウソで塗り固めた状況を変えるということ。』

是非!コレを断行していただきたい!舛添厚生労働相に期待します。

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DPCについて

2008年6月30日 曇りのち晴れ

DPCについては以前のエントリーで触れました。DPCにはいい面と悪い面があり...悪い面が前面に立たないようにするべきです。また、現在の風潮は「全ての急性期病院でDPCを採用すべし」ですが...それは危険....。これまでも、厚生労働省はハーメルンの笛よろしく、甘い汁で病院群をその土俵に導いては、土俵から突き落とすような所業を繰り返してきました。すべての急性期病院がDPCの土俵にあがったとき、それまでの歴史が繰り返される可能性は否定できないでしょう。

DPCへの理解求め日医に働き掛け―日病協 6月30日14時30分配信 医療介護CBニュース

『日本病院団体協議会(議長・山本修三日本病院会会長)は6月27日の代表者会議で、投薬や注射、入院などの費用が病名ごとに決められた一日当たりの定額制になる診断群分類別包括評価(DPC)について、病院団体としての考え方を整理した上で、日本医師会に理解を求めていく方針を決めた。診療報酬改定関連の具体的な対応を話し合う実務者会議で今年夏をめどに意見集約し、日医に働き掛ける。』

日本病院会は診療情報管理士という資格を認定する資格者を養成する通信制学校をもっています。そして、この診療情報管理士はDPCの導入と深い関わりをもっています。平たくいいますと....診療情報管理士がいなければ、その病院はDPCを導入できないとまでいえそうです。つまり、日本病院会としてはDPCが拡大して、診療情報管理士の養成数が増えると...自身に対する何らかの利益がある。とみることができます。

そのような立場であれば、DPCに対して異を唱えることはできないでしょうね....。

『その上で、出来高による算定にもモラルハザードの問題が付きまとうと指摘。「モラルハザードがあるというだけでは、DPCを批判する理由にはならない。もしもモラルハザードがあるのならば、それをなくせばいい」と強調した。日医の主張についても、「おそらく理解不足があるのかなと思う」との認識を示し、DPCに対する病院団体のスタンスを説明していく考えを示した。』

確かに、出来高でいっても、逆の意味であるモラルハザードは生じるでしょう。しかし、必要な治療であっても経済的な観点から施行できないという事態は生じません。この潮流に乗っていくと、アメリカ型の医療にたどり着くようで....心配はつきません。

すべての病院がDPCに乗ってしまって、厚生労働省がズバっと給付する金額を下げてしまったらどうでしょうか?病院のみならず、患者さんにも大きな被害が出そうです。前にならえ方式でこの波に乗るのは今ひとつオススメできません。

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中原先生の奥様

2008年6月26日 曇り

MRIC: Medical Research Information Centerのメルマガに流されていた文章です。

中原利郎先生は東京にある私立病院に勤務されていました。いろいろな経緯から、1999年8月に病院の屋上から飛び降りて自ら命を絶たれました。亡くなる前の勤務状況等から、「過労」による死亡であることは明らかであると思われますが....勤務先であった病院は現在に至っても、「過労死」と認めようとはしません。

妻である中原のり子さまが次のような文章を書き下ろされていますので、引用させていただきます。

『労死事件の概要

平成11年8月16日 中原利郎、勤務先佼成病院の屋上から投身自殺(44歳)

平成13年9月17日 新宿労基署に遺族補償給付を申請

平成16年12月7日 東京地裁(行政部)労災不認定取消訴訟を提起

平成19年3月14日 原告勝訴判決!

平成19年3月28日 被告控訴せず→労災認定

 1999年8月16日の朝、小児科医だった夫の中原利郎は真新しい白衣に着替えて、勤めていた病院の屋上から身を投げました。享年44歳でした。亡くなる6ヶ月前には、6人いた医師が3人に減ったこともあって、月に8回当直し完全な休日は2日といったような働き方をしていました。管理職になって採算のことも考えねばならず、精神的にも肉体的にも疲れきった様子でした。夫は、「命を削りながら当直をしている」とか「部長会議は、地獄のように辛い」とこぼしていました。亡くなる2~3ヶ月前には「病院に殺される」と言うようにもなっていました。そんな夫の働き方を、東京地裁は昨年3月、過重労働であると認め、国に不支給決定を取り消すよう命じる判決を言い渡しました。国は控訴せず、勝訴が確定しました。

 8年かけて国は、夫が小児科医師として激務であったと認定したにもかかわらず、勤務先だった病院は、夫の働きは過重労働ではなかったと未だに主張し続けています。「月の当直が6回から8回になっても、さほど生活全般に影響が出るほどの変化とはいえない勤務先」などという論点で、「過労死」であったことさえ否定するのです。この病院の認識は、現実からかけ離れているように思います。“病院は、過重労働の勤務医を守ってくれないのか”夫が亡くなってからの9年間ずっと考えていたキーワードです。小児科に限らず勤務医の働き方は、医師の犠牲的精神で乗り越えられる限界を超えています。深刻化する医師不足に、厚生労働省は、ようやく医師増員などの「医療確保ビジョン」を打ち出しましたが、それだけで医療現場の危機を救うことはできるのでしょうか。労災認定された労働実態を、病院が認識し改善する。医師が人間らしく働ける労働環境をつくってほしい。そんなメッセージを伝えるのが、遺された私の役目だと思っています。

 今回のシンポジウムで、疲れ切った医師にいのちを委ねたくない市民と、疲れ切ったまま医療に従事したくない医師と、疲れ切った医師を働かせ続けたくない病院長と一緒に、あなたも考えてみませんか。勤務医の職場環境改善のために病院にできること。医療者の健康を守ることが医療安全につながること。参加者全員で、「あなたを診る医師がいなくなる!」、こんなタイトルのシンポジウムが
必要でなくなる社会を目指したいと思います。』

この文章の中には、勤務先を名指しするものがありません。ネット上では、明らかになっている事柄ですが...良心的で、フェアーであると思います。よって、拙ブログでも名指しはしません。

当時に比較して、小児科医の労働環境は若干の改善があったかもしれませんが、依然として私のように一人で診療し続ける小児科医もいます。まだまだ、環境を改善させる努力が必要でしょう。

そして、シンポジウムの御紹介....

6月28日(土)  東京医科歯科大学にてシンポジウム開催 あなたを診る医師がいなくなる! ~過重労働の医師を病院は守れるのか~ http://sky.geocities.jp/shyuju2008/sym062808.html

 勤務医の労働環境を考えるシンポジウム実行委員会
(実行委員長:松崎道男/松崎内科クリニック院長、元虎の門病院輸血部長、医療安全対策室長)

日時:2008年6月28日(土) 13時半~16時20分(開場12時40分)
会場:東京医科歯科大学講堂(5号館4階)
交通:JR中央線 総武線「御茶ノ水」駅(御茶ノ水橋口)、
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅(医科歯科口)すぐ

司会:田辺 功 氏/医療記者歴40年、近著に『ドキュメント 医療危機』
進行役:塚田 真紀子 氏/著書に『研修医はなぜ死んだ?』、共著に『壊れゆく医師たち』

シンポジスト(五十音順)
●伊関 友伸 氏「地域の財産としての病院のあり方」
/城西大経営学部准教授 医療経営アドバイザー、近著『まちの病院がなくなる』

●岩田 喜美枝 氏「過重労働の是正―女性医師が働き続けるために―」
/資生堂副社長  元厚労省雇用均等・児童家庭局長

●前村 大成 氏「過重労働、管理者としてその後すべき対応」
/元都立府中病院院長 医師の労働環境問題に取り組んだ経緯あり

●松村 理司 氏「“救急”を断らない病院を支えるもの」
/洛和会音羽病院院長 勤務医の過重労働軽減と病院の質向上に奮闘中

 2人の医療ジャーナリストが司会・進行役を務めながら、患者・患者家族、医療関係者、医療系学生、子育て中の母親たち、一般希望者と熱い議論を交わしていく予定です。是非ともいらしてください。そして、多くの方々に伝えてください。このままでは、あなたを診る医師がいなくなってしまうことを。そうならないように、どうしたらいいのかを。

対象:患者・患者家族 医療関係者 医療系学生 一般希望者(定員300名)
会費:100円(資料代として)

主催:小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会
共催:NPO法人医療制度研究会 全国医師連盟 『知ろう!小児医療 守ろう!子ども達』の会 県立柏原病院の小児科を守る会 I-Cube
後援:構想日本

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かけひき....

2008年6月25日 雨
土砂降りでした。

政治家の間のかけひきか....。現在の医療現場をみるとそんな甘いコトいってられない。逼迫しています。

自民が「骨太の方針2008」を了承 6月25日11時19分配信 産経新聞
魚拓

全文を引用します。
『自民党は25日午前、党本部で政調全体会議を開き、政府の「経済財政改革の基本方針」(骨太の方針2008)の原案を大筋了承した。社会保障費の伸びの抑制をはじめとする歳出削減方針の堅持については一部議員に反対論が残ったものの、最後は谷垣禎一政調会長が文言修正の一任を取り付けた。ただ、「最大限の削減を行う」との表現は変更しない方針だ。26日の総務会でも了承される見通しで、政府は27日に閣議決定する予定。』

一部議員に反対論が残ったもののの中の一部議員はイコール道路族でしょうか??
社会保障費に対して「最大限の削減を行う」という文言を残したならば、まだまだ限界を超えた削減が続くかもしれません。とるべきところからはとる方針で税収を増やすべきでしょう。

この骨太の方針を決定する過程には国民の願いは反映されていないように感じます。

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尾辻議連の動き

2008年6月23日 晴れ
久しぶりに爽やかな一日でした。

厚生労働省は「医師の絶対数は充足している。現状の医師不足は地域或は診療科による偏在によるもの。」という大ボラを吹いてきました。医療費亡国論という妄論に毒されて、厚生労働省は限界点を超えるまで医師数、医療従事者数の抑制を続け現状の医療崩壊にたどりついたのですが...その認識はまだまだ甘いと言わざるを得ません。

医師養成数の大幅増と社会保障費の大幅増。これのみが、10年後に現状を打破してくれる方策でしょう...。骨太の方針で示された、年間2200億円づつ社会保障費を削減する方針は、コレを実行にうつすと間違いなく医療の崩壊を招きます。どうか、ココは現実を見つめ、方針の大幅転換を願いたいところです。

超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長・尾辻秀久参院議員)は舛添厚労相に対して意見を申しました。そして、少しづつ動きのある気配です。

医学部定員増の決議を厚労相に提出―超党派議連
魚拓

『超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長・尾辻秀久参院議員)は6月18日、舛添要一厚生労働相と大田弘子経済財政担当相に対し、医学部定員の削減についての閣議決定と、社会保障費の年間2200億円削減方針の見直しを求める決議を個別に提出した。17日に福田康夫首相と閣議決定の見直しについて合意した厚労相は、勤務医の労働環境にも言及し、「(勤務医不足は)偏在だけの問題ではない。全力を挙げてやる」と述べ、医師の増員対策に注力する意向を表明した。』

医師数の大幅増と医療費の大幅増はセットでなくてはなりません。日本での医師の待遇が悪ければ、国外にドンドン流出します。閣議決定の見直しはほぼ決定事項のようです。

『議連の決議は、▽「医学部定員の削減に取り組む」という従来の閣議決定を見直し、医学部定員を大幅に増加▽社会保障費の年間2200億円の削減方針を見直し、必要な医療予算を十分確保▽「わが国の医療現場は、あらゆる人々の理解と協力によって支えていかねばならない」との意識を国民全体に涵養(かんよう)▽勤務医の就業環境と待遇の改善に取り組む病院、医育機関、自治体、団体等への支援を抜本的に拡充―の4点。』

どれも、現在の医療現場を救うために必要な事項であると感じます。

『医学部定員については、削減に取り組むとした1997年の閣議決定を見直すとしており、具体的には定員を毎年400人ずつ増やし、現在の8000人を10年後に1万2000人にまで増やすことを打ち出している。診療に従事する医師数が2割弱増え、現在の約26万4000人から30万6000人にまで増加すると見込んでいる。』

毎年、400人づつ定員を増やすということは、これは大変なことです。人員の整備もそうですが...キチンとお金を付けないと上手く行くはずがありません...。

『厚労相は17日の首相との会談で、医師の数を増やす必要性について言及。閣議決定を事実上撤回することなどで合意した。議連の申し入れを受けて厚労相は、18日の「安心と希望の医療確保ビジョン」会議で、医師増員やスキルミックスなどの方針を打ち出した。また、勤務医の労働環境について、「労働基準法違反といってもよいような状態。一週間に80時間働いている人(の労働時間)を40時間に減らすだけでも、勤務医が倍要るということ。偏在だけの問題ではない。全力を挙げてやる」と、その改善も含む抜本的な対策を講じる考えを表明した。』

頼もしいコトバです。しかし、ヒトと同時にお金ももってこなければ上手くいきません。道路を作るお金をやはりシフトするべきでしょう。税収に関しても考えなければなりません。日本は所得税の累進課税が不十分のカタチであるとされます。また、企業に対する課税も....問題ありとのことです。医療福祉を支えて行くためのお金を考えておかなければなりません.....

『大田担当相は「歳出・歳入一体改革は重要だが、医療本体の機能を損なってまで財政を再建すればいいとは思っていない」と述べた。17日に示した「骨太の方針2008」の素案について、「後発医薬品や重複検査など、既定経費の中で効率化できるものはせねばならない。しかし、医療現場で起こる医師不足、救急医療、勤務医の待遇改善、産科や小児科の問題にはしっかりと対応すると素案に書いた。財源については、無駄をゼロにして、政策を立て直す。それでもというときは、負担の議論をセットで考える」とした。
 これに対し、議連の尾辻会長は「くれぐれもシーリングの時に変なことをしないように」とクギを刺した。』

ここは、コトバに弱さを感じます。「それでもというときは、負担の議論をセットで考える」とのことですが、財源の出所などについては明確に示していません....。政府はノラリクラリといったところでしょうか?

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サイバー犯罪の結末

2008年6月22日 雨
やはり時折、熱帯性スコールに襲われます。

大阪府知事:橋下徹氏を殺人予告にて脅迫したとの罪でSEの男性が逮捕されました。ネット上の書き込みのIPアドレスより犯人の特定を行った様ですが....。通常のプロバイダでは、変動するIPアドレスとなっていると考えます。SEという職種から考えると、会社や自身の固定アドレスから書き込みを発信したのか?それとも、変動するアドレスからの情報も特定が可能なのでしょうか?

いずれにしろ、ネット上の匿名性はかなりの部分でなくなってきたということでしょうね。

橋下知事暗殺をネットで呼びかけの男逮捕 府警 6月22日15時24分配信 産経新聞
魚拓

『インターネットの掲示板に橋下徹・大阪府知事の暗殺を呼びかける書き込みをしたとして、府警捜査1課と東署は22日、脅迫容疑で、東京都世田谷区船橋、システムエンジニア、安永博一容疑者(35)を逮捕した。安永容疑者は大阪市出身で、「橋下知事の財政再建プログラムに反感を持っていた。目立とうという気持ちもあった」と供述しているという。』

大阪府はこれまでの経営に問題があったものと認識しています。そのツケを今払わされているのでしょう...。辛いのだけど、ココは頑張る必要があります。

『調べでは、安永容疑者は6月6日午前1時40分ごろ、自宅のパソコンを使ってインターネットの掲示板に「『浪花の金正日』橋下徹を殺害しよう!」「橋下をテロで暗殺したい奴集まれ」などと書き込み、橋下知事を脅迫した疑い。
 掲示板を見た人が12日に警察庁に通報。府警がIPアドレスを分析し、安永容疑者を割り出した。』

まさか、ここまで早くに自分を割り出され逮捕されるとは思っていなかったのでしょうね...。しかし、その所業は刑法違反です。

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点滴専門???

2008年6月21日 雨
豪雨が続いています。

点滴による治療は、特に脱水状態にある患者さんに対しては有効であると思われますが....栄養補給のために行ってもあまり効果はないものと考えられます。誤嚥などで食べれない患者さんに対して、栄養状態を改善するためにする場合は、末梢静脈からの点滴では追いつかず、中心静脈栄養という方法がとられます。

また、全く食べれない患者さんに、ビタミン剤抜きの点滴を長期間行った場合、代謝性アシドーシスやウェルニッケ脳症という特殊の脳症を起こしたりすることがありますが....通常の食事が摂れている方にはビタミン剤の点滴を行っても元気にはなりません。ただ、プラセボ効果といって『この点滴は効く』と信じると症状の改善がみられる効果が絡みますので、点滴をすると少し調子が良くなったと思われる方が多いと思われます。

また、『調子の悪い』という症状の裏に心不全が絡んでいる場合、また、腎不全が絡んでいる場合などは点滴をすることにより生命にトドメを刺されることもあります。点滴は注意して行わなければなりません....。

東京恵比寿に仕事の合間に10分間で点滴を行い、元気を出していただこうという点滴専門スペースができているようですが....この効果はギモンです。そして、ホントに悪い心不全をもった患者さんに点滴をしてしまって、突然死なんてことが起こらなければいいなと....。

【トレンド】疲れた体には「10分点滴」!? 点滴専門スペース「TENTEKI 10」体験リポート 6月21日10時0分配信 nikkei TRENDYnet
魚拓

『東京・恵比寿にある「点滴専門スペース」がビジネスマンの注目を集めている。手軽に点滴が受けられ、時間もわずか10分だという。

 病院で体力回復のために点滴を受けることは一般的だ。東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスクリニックでは以前からビタミン注射のニーズは高かったが、一般診療と同じ窓口での受付だったので、「残業前にちょっとエネルギーチャージ」というときには、待ち時間に不便を感じる利用者が多かったという。そこで、予約や待ち時間なしで気軽に点滴を受けられる専門スペース「TENTEKI 10(てんてき・てん)」をクリニック内に開設。4月のオープン以来リピーターも増え、利用者も20代から60代まで幅広い。』

体力回復のために点滴を行うことはありませんし、それで体力が回復されることもありません。脱水状態にあり、輸液を行うことにより症状が改善することはあります。末梢からの点滴に入っているエネルギーは食べ物から摂取できるエネルギーの10分の1にも満たないでしょう。本当に、体を支えるエネルギーを入れるならば、前述のように中心静脈栄養という方法をとらなければなりません。これは鎖骨下や内頚静脈、ソケイ部の静脈から心臓に近い大静脈までカテーテルを挿入し、そこに必要な高濃度の点滴を行う方法です。末梢からの点滴ではそのような高濃度の点滴を行うことはできません。

『まずは、受付。保険適用外の自費診療となるので、保険証は不要だ。既往症やアレルギーなどの質問に答える問診表に記入し、メニューを選ぶ。メニューの基本は、ビタミンCやB群が含まれた総合ビタミン点滴「ベーシックパック」(2000円)。これに、9つのオプションメニュー(2500円〜3500円)を組み合わせることもできる。男性には疲労回復や眼精疲労、睡眠不足などに最適なトコフェロール、Lアスコルビン酸が主な成分の「ブルーパック」(3000円)、女性には、しみ、そばかす、くすみなどを軽減する「ホワイトパック」(3000円)の人気が高い。体調などにより、オプションメニューをいくつか組み合わせてオリジナルメニューを作ることも可能だ。』

総合ビタミン剤に含まれるビタミンCやB群は水溶性ビタミンとされ、点滴にて血管内に入りますが、速やかに腎臓から尿として排泄されます。ニンニク注射をしたあとのおしっこが同じ匂いがするのは、このためです。保険診療でなく自費ですから、このようなお値段となるのでしょうね....。

でも、米国では生食500ml点滴するのに、50万程度とられることもあるとのことです。

『なんとなくニンニクのような香りがかすかに香る。これは担当医によると、ビタミンB1が体中を巡っているときに生じる匂い。いわゆる“ニンニク注射”と呼ばれているものだ。ニンニク注射とはニンニクが入っているわけではなく、主成分は、このビタミンCやB群なのである。点滴後はなんとなく気分がスッキリ。眼が冴えるような気分も感じられる。「翌朝の目覚めがよくなったとおっしゃる方が多いですね」と看護師さん。事実、この翌日はいつもよりスッキリと目が覚め、内側から元気がみなぎってくるような気分だった。』

おそらく、プラセボ効果によるものでしょうね...症状の改善は...。

『「病気ではないけれど、なんとなく身体がだるい、調子がすぐれない、東洋医学でいうところの『未病』の方の不調を解消し、より快適に過ごしていただくことが目的です。点滴は注射よりも体に対する負担が軽く、血液内へ直接投与するため、口から体内に取り入れるよりも効率よく吸収されます」と担当医は語る。マッサージやサプリメントなどと同様に、手軽に疲れた体を癒やす選択肢としておすすめできる方法だ。 』

ここには、点滴による副作用は記載されていません。心不全のあるかたへの副反応...感染の危険性などを考慮すると、元気に働かれている程度の人々に軽々しく行うべきではないと感じます。

ただ、危険性を納得された上で施行するのは止める所ではありません。

(追記です。)

こちらにも関連した記事があります。

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レス_論点のズレ

本日、2稿目となります。

三重県の整形外科診療所にて起こった点滴後の敗血症事件...拙ブログ:論点のズレにてとりあげました。そのエントリーに貴重なコメントをいただきましたので新たにエントリーを立ててお答えしたいと考えます。

666AKS様より

いつも読ませていただいています。事故が起こるのは1つだけが原因ということは稀で、複合しておこるといわれています。
(1)混注の際、アルコール性の消毒剤を使わなかった。ボトルのキャップはアルコールで荒れたと文句をいうはずがないですよね。(2)消毒剤の希釈濃度が不適切。取扱説明書の5%グルコン酸クロルヘキシジンの希釈倍数は最大100倍で、それも損傷した皮膚や手術室、病室の消毒など汚染を考慮していない場合です。(3)作成したボトルを不必要に保存した。作り置きも当日使い切っていれば菌の増殖は少なかった。どれかがなければここまでのことは起こらなかったのにと思います。消毒剤を節約することで、どれだけお金が浮いたのでしょう。遺伝子操作した大腸菌を滅菌せず廃棄して、停職となった教授もいましたが。この辺りの節約感覚は異常と思います。

仰る通り、様々な原因が複合的に絡んで多くのミスが誘導されます。ハインリッヒの法則はこのことを、逆の方向からみたものと考えています。さて、件のエントリーでは、新聞記事中に「素手で消毒綿を調製」したことがあたかも今回の事件の原因であるかのような書かれ方でしたので...「それは違うんじゃないの」ということを訴えたかったという次第です。その点については御同意いただけると考えております。

また、「消毒剤を節約することで、どれだけお金が浮いたのでしょう。遺伝子操作した大腸菌を滅菌せず廃棄して、停職となった教授もいましたが。この辺りの節約感覚は異常と思います。」確かに異常ですね...。でも、この異常さが生まれる背景には何があるのでしょうか?昨今の社会保障費削減の流れの中で、開業医も潰れる時代です。何が何でもコストを下げる努力をするのでは??

厚生労働省が進めるDPCにおいても、何が何でもコストを下げる努力を導きます。このような杜撰な衛生管理が生まれる素地を現在の医療政策が作っているのではないか?どうしても、この考えから抜けることができません....。

Level3様より

>(1)混注の際、アルコール性の消毒剤を使わなかった。ボトルのキャップはアルコールで荒れたと文句をいうはずがないですよね

これは点滴を作っていた看護師さんの手に対してのことでしょう.

>消毒剤を節約することで、どれだけお金が浮いたのでしょう。

国の政策による「医療費削減」はいろいろなところに歪みを生じさせています.この病院の所行に問題がなかったとは言いませんが,社会的な背景にも注意しておく必要があるでしょう.これでもまだ国は社会保障費を減額しようとしています.このままではこれから先,もっとあちこちに歪みが生じて問題が噴出するでしょう.その時に「医療者だけ」を責めるようなことはしないで頂きたい.問題の根はもっと深いのです.

アルコールを使用して、殺菌は出来るが手が荒れてしまい、そこにMRSAが生えてしまったという事例を聞いたことがあります。医療における常ですが...100%の処置、治療、方策はないということです。手が荒れて仕方がないのであれば、ヒビテン、ステリクロンなどに変更するのは合理的な考えであると感じます。
この診療所の行いは決して許されることではありません。しかし、年間2200億円といわれる社会保障費削減の時代においては起こるべくして起こった出来事かも知れませんね...。

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究極の判断

2008年6月20日 雨
ホント、熱帯のスコールです...。

我が国では死刑制度があります。裁判で死刑が確定し執行されるまでには数多くの段階が踏まれ、最終的に法務大臣の決済で執行されます。この決済は『究極の判断』といえるでしょう。そして、その判断を行うことは相当のストレスがかかると感じます。

このようなストレスフルな判断を行わなければならない法務大臣をして『死に神』呼ばわりすることは、どうでしょうか?この記事を書き下ろした朝日新聞の記者には、「生死のギリギリの場面での判断をなさってみなさい」というほかありません。

日本では終身刑という制度はなく、死刑につぐ重刑は『無期懲役』となります。しかし、この無期懲役でも模範囚となるならば、一般の社会に戻ることができます。凶悪犯罪に手を染めたものが、模範的な囚人となり社会に戻ったあとの再犯が最近問題となっていますが、死刑制度を倫理的な問題とするならば、再犯を防ぐ方策を確立させなければなりません。

ことわっておきますが...ココでは死刑の是非を論じているつもりではありません。

朝日「死に神」報道に法相激怒 「死刑執行された方に対する侮辱」6月20日11時12分配信 産経新聞
魚拓

『今月17日に宮崎勤死刑囚(45)ら3人の死刑執行を指示した鳩山邦夫法相を、朝日新聞が18日付夕刊で「死に神」と報道したことについて、鳩山法相は20日の閣議後会見で、「(死刑囚は)犯した犯罪、法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。(記事は)執行された方に対する侮辱だと思う」と強く抗議した。』

この朝日新聞の記者さんは「反死刑論者」であったのでしょうか?前述した通り、この最終判断には相当なストレスがつきまとうと考えます。「死に神」というコトバで揶揄するほど軽いものではないと思います。

『「死に神」と鳩山法相を表現したのは、18日付朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」。約3年の中断を経て死刑執行が再開された平成5年以降の法相の中で、鳩山法相が最も多い13人の死刑執行を行ったことに触れ、「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」とした。
 会見で、鳩山法相は「私を死に神と表現することがどれだけ悪影響を与えるか。そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と朝日新聞の報道姿勢を批判した。』

まったく同感。朝日新聞の根本の姿勢がこのように軽いものであると露呈した一事であると考えます。

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論点のズレ...

2008年6月19日 雨
ほとんど熱帯のスコールといってよいような激しい雨でした。

三重県の整形外科診療所で、点滴を受けた患者さんが体調不良となり、うち一人が亡くなった事件で、患者さんの血液からセラチア菌が検出されましたが、そのセラチア菌が点滴針を穿刺する際に使用する消毒用綿に検出されました。

点滴を調製する際に、ボトルの下面を消毒綿で消毒しますが、その際にセラチア菌がボトル内に混入し、それが調製されてから時間が経過するとともに増殖。患者さんに点滴された際に、敗血症を生じたものと推定されます。

記事は時事通信から...
薄い消毒液使う=脱脂綿取り扱いは素手−点滴患者死亡・三重 6月19日18時1分配信 時事通信
魚拓

『三重県伊賀市の診療所「谷本整形」で点滴を受けた患者らが腹痛などを訴え、女性1人が死亡した事件で、同診療所が点滴室の脱脂綿を消毒する際、メーカーの基準より20倍以上も薄い消毒液を使っていたことが19日、県の調べで分かった。看護師らが脱脂綿を素手で取り扱っていたことも判明。県はずさんな衛生管理が感染の原因になったとみて、さらに詳しく調べている。』

20倍以上も薄い消毒液を使えば、恐らく消毒効果はほとんど期待できないでしょう。ただ、脱脂綿を素手で取り扱っていたのは....どうでしょうか?この事件との因果関係は...難しい。

『県健康福祉部によると、谷本整形では点滴室と中待合室の2カ所で点滴液を調合。注射針の消毒に使う脱脂綿を消毒する際、中待合室では消毒用アルコールを、点滴室では殺菌薬を使っていた。セラチア菌が検出されたのは点滴室の綿だけだった。』

恐らく、殺菌薬もアルコールもともに素手で扱っていたはずです。でも、アルコールの方は検出されていないのですね....。つまり素手で扱うことは直接的に、これらの綿球にセラチア菌を生やす原因にはならないと思われます。ココにちょっとした論点のズレがみられます。マスコミの恐ろしさですね。

『点滴室の殺菌薬は「グルコン酸クロルヘキシジン」5%液。メーカーの使用基準は「10〜50倍希釈」とされていたが、看護師らは1000倍に薄めて使っていた。同部は「この濃度ではほとんど消毒効果がない」としている。』

なぜ、1000倍に薄めて使用する必要があったのでしょうか?単純に考えて、19本分消毒液を節約することが出来るからでしょうね....。それは、この診療所全体の支出を減らすことになり、ひいては自分たちの給料にもヒビクからでしょう。医療費の切り詰めはこのようなところにもひびきます。

『脱脂綿は消毒液容器に入れ、滅菌した水5リットルと殺菌薬5ccを混ぜて作り置きし、綿が少なくなるたびに綿と殺菌薬を補充していた。この際、看護師らは手袋やピンセットを使わずに素手で扱っていたという。』

この作り置きで、消毒綿の中にセラチアが増殖したのでしょうね....。せめて、毎日1回は新しく作り直せば、このようなことは起こらなかった可能性があります。

また、注射針穿刺時に使用する消毒用綿球は現在ではディスポーサブルとなり、一つ一つが袋に封入されています。これを採用しなかったのは、現在の開業医に科せられた「経営の厳しさ」があるものと考えます。こういった裏の部分を丁寧に取り上げてほしいと思います....マスコミの皆様方には。

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やはり、社会舗装国...

2008年6月18日 晴れのち曇り
湿度が高く、ムシムシする一日でした。

骨太の方針にて年間2200億円の削減を求められている社会保障費ですが...ここへきて見直しの方向が示されていますが『財源は?』とのこと....。道路財源に手を伸ばしたいが、道路族は猛反対の用意です。産業構造が変わらない限り、土建屋の方々の取り分はずっとずっと必要なんでしょうね...。(悲)

<骨太方針08>社会保障費に「別枠」…諮問会議が素案 6月17日21時52分配信 毎日新聞
魚拓

『政府の経済財政諮問会議(議長・福田康夫首相)は17日、経済財政運営の基本方針を示す「骨太の方針08」の素案をまとめた。全体としては歳出削減方針は堅持する一方、社会保障分野では「医師不足、少子化対策、後期高齢者医療制度の運用改善など重要課題には必要な取り組みを行う」と明記、社会保障費の抑制方針とは「別枠」で歳出を確保する方針を示した。例外扱いを認めることで、歳出削減のタガが緩む懸念が出てきた。』

社会保障費全体として年間2200億円削減という政策は青色吐息の医療現場にとどめの毒を盛る様なものです。日本の肥大化した公共事業費はどのように扱うのでしょうか....ココまではみえてきません。

『福田首相は同日の諮問会議で「重要施策に必要な歳出は財源を捻出(ねんしゅつ)したい」と表明。財源手当てとして「ムダ・ゼロの徹底や(09年度から一般財源化する)道路特定財源の見直し」などを挙げた。ただ、道路予算の大幅な削減には自民党内や地方の反発が強く、調整難航は必至の情勢だ。』

現在、日本はすさまじい借金大国です。何らかの方法で歳出削減を考慮しなければならないのは十分理解できます。でも、この状況に至って、新たな道路を作るのはどうでしょうか?福祉や医療を軽視し、ひょっとすると余り使われないかもしれない道路にお金をつぎ込む。そのための財源確保のため社会保障費が削られるのであれば国民としても納得がいかないものではないでしょうか...?

ホントに社会保障費が増えて、患者さんに益する医療ができるといいなと思います。

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とうとう来ましたか...

2008年6月17日 曇り

うーむ、とうとう来ました。医師の診療科は細分化されていますが、それは非常に専門性の高さが要求されるからです。そして、診療科を選択する自由はこれまで保障されていました。(一部のJ医大などでは、そうもいきませんでしたが...)防衛医科大学校では卒業して医師になり診療科を選択する際に、学校や国にいわれた診療科を選択することになるようです。この情報が巷間に流れれば、防衛医科大学校に入学する学生はいなくなるのでは??などと心配してしまいます。

僻地の産科医さまのブログより産科医療のこれから:防衛医大の6年生を一部御紹介させていただきます。

『防衛医大のお友達からメールがありました(>▽<)!!! なんか6年生がひどいことになっているようです。 防衛医大は埼玉県にあるのですが、 そこは日本で最も医師の少ない地域!

産婦人科ではこの春の緊急派遣で福島に医者をさらわれ、 当然のように退職者も出てとぼろぼろの人手不足。 もうみんなで馬車馬のように、日々暮している状態なのだそうです。

さて、そんな国が唯一動かせる「防衛医大」 では 今年からいきなり、 専攻する診療科を学校(と国)から指定されるようになる そうです。つまり、

「○○科には何人、○○科には何人行くように」 って事を今年度の卒業生が集められて言われたそうです。』

極めて個人的な意見ですが、『医師はある程度普遍的なプライマリーケアができて、その上で自分のスペシャリティー(専門の科目)を持つべきであろう』と思っています。しかし、このスペシャリティーは自分で選択することが必要です。そうでなければ、医業を続けるモチベーションが失われてしまうでしょう...。

医療に対する国の施策は最近...どれも、先を読めていない後手後手にまわったもののような感を禁じ得ません。防衛医科大学校から産科医を徴収したことについても、ネット上の医療界では....こういう展開になることは予想されていたことです。

後手後手に回り、次から次へと失策を繰り返す官僚の方々には、そろそろ医療政策の土俵から退場していただきたい!と切に思います!

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