航空

2009年8月 2日 (日)

下降噴流

2009年8月2日 晴れときどき雨
時折に、ちらっと雨がふるような天候でした。

下降噴流:ダウンバースト, Downburstは航空機にとって非常に怖い気象現象です。今回、宇治市にておこった突風による被害は、この下降噴流によるものと考えられています。

『ダウンバースト(Downburst)とは気象現象の一つで、局地的・短時間に上空から吹く極端に強い下降気流である。下降噴流(かこうふんりゅう)ともいう。』(Wikipediaより抜粋)

『積雲や積乱雲は、通常強い上昇気流によって形成されるということが知られているが、減衰期に入ると降水粒子が周囲の空気に摩擦効果を働きかけることで下降気流が発生する。この下降気流のうち、地上に災害を起こすほど極端に強いものをダウンバーストという。ダウンバーストは様々な(往々にして深刻な)被害を及ぼすことが多く、特に航空機にとっては深刻で最も注目すべき気象現象である。なお、下降気流の風速は、90m/s以上と壮絶なものに達することがある。
ダウンバーストは地上付近に吹き降ろした後、地面にぶつかって水平方向に広がる。この広がりが約4km未満の比較的小型なダウンバーストはマイクロバースト、広がりが4km以上の大型のダウンバーストをマクロバーストと呼んでいる。普通、マクロバーストよりもマイクロバーストのほうが風速が速く、強い。』

積雲が減衰する際に生じる下降気流が激しくなったものをダウンバーストと呼ぶようです。直径が4km以内のものをマイクロダウンバーストと呼び、大きいものと比較してその風速は大きいとされるようですね。特に、アメリカでの航空機事故に、この気象現象が関与していることが多く、現在は空港に気象用のレーダーを設置する等、対策がとられているようです。

ただ、竜巻と同様に気象現象ですから、地上への被害は食い止めることができません。自然の脅威といえるでしょう。

宇治突風はダウンバースト=萬福寺の重文建造物被害−京都気象台

<以下、引用>
『宇治突風はダウンバースト=萬福寺の重文建造物被害−京都気象台
 京都府宇治市で1日に起きた突風は、積乱雲や積雲から生じた下降気流「ダウンバースト」の可能性が高いと、京都地方気象台が2日、発表した。
 同気象台が現地調査した結果、突風が吹いたとみられる地点から円状に被害が広がっていたことが判明。発生時刻の午前11時ごろ、宇治市と京都市の境を積乱雲が通過中だったことも分かった。
 この突風で、宇治市の黄檗宗大本山萬福寺では、重要文化財に指定されている本堂など八つの建造物で、屋根瓦計130枚以上が吹き飛んだり、ずれ落ちたりするなどの被害があった。
 また、同市のゴルフ場で、コンクリート製の支柱29本が折れ、コース側に倒れるなどしたが、人的被害はなかった。(2009/08/02-21:07)』
<引用終わり>

人的被害のなかったのが不幸中の幸いであると考えます。

このような気象災害が最近増えているように感じられるのは、私だけでしょうか?温暖化との関連は??などとうがってしまいます。

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2009年7月15日 (水)

コレも怖い

2009年7月15日 晴れのち雨
昼間は湿度が異様に高く蒸し暑い。でも、朝方は涼しくなります。

さて、高度1万メートルで与圧された航空機に穴があくと...最悪、機体内部から吹き出す風に乗って乗客が吸い出され、外に放り出される可能性があります。

高度1万メートルで天井に穴=緊急着陸、けが人なし−米旅客機

<以下、引用>
『高度1万メートルで天井に穴=緊急着陸、けが人なし−米旅客機

 【ワシントン14日時事】米サウスウエスト航空のボーイング737−300型機は13日、機体の天井部分に約30センチの穴が開いたため、ウェストバージニア州の空港に緊急着陸した。乗客乗員131人にけがはなかった。米運輸安全委員会(NTSB)が14日、明らかにした。
 CNNテレビによれば、同機は高度約1万メートルを飛行中、垂直尾翼近くの機体上部にフットボール大の穴が開いた。同機はテネシー州からメリーランド州に向かっていたが、離陸30分後に機内の気圧が急激に低下し、客室内の酸素マスクが自動降下したという。(2009/07/15-07:14)』
<引用終わり>

怖いですね....。何故あいたのでしょう...穴が...?

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2009年7月 1日 (水)

エアバス

2009年7月1日 晴れのち雨
近郊の町で豪雨により被害がでているようです。

最近の航空機事故はエアバスの機体での事故が目立ちます。

2009年 1月15日
便名: USエアウェイズ 1549便
機種: エアバスA320
死者: なし
状況: ニューヨーク・ラガーディア空港から離陸直後にバードストライクのためエンジンの推進力が喪失。ハドソン川に緊急着水に成功した。

2009年 2月12日
便名: コンチネンタル航空 3407便 (運行はコルガン・エア)
機種: ボンバルディア Q400
死者: 乗員乗客49人全員と地上の1人が死亡
状況: ニューヨーク州バッファローへの着陸直前に空港から10km手前に墜落。

2009年 2月25日
便名: トルコ航空 1951便
機種: ボーイング737-800
死者: 乗員乗客134人中9人が死亡[2]
状況: アムステルダム・スキポール空港への着陸最終段階で失速し、空港手前に墜落し機体が3つに分断し破損。

2009年 3月23日
便名: フェデックス 80便
機種: マクドネル・ダグラスMD-11F
死者: 乗員2人全員死亡
状況: 千葉県・成田国際空港のA滑走路へ着陸時に、滑走路上で2回バウンドし宙返りになって滑走路わきにたたきつけられ炎上した。

2009年 6月1日
便名: エールフランス 447便
機種: エアバスA330
死者: 226名(不確定)
状況: リオデジャネイロ発パリ行きの定期便が、ブラジル沖の大西洋上で消息を絶った。

2009年 6月30日
便名: イエメニア 626便
機種: エアバスA310
死者: 153名中152名が死亡もしくは行方不明
状況: イエメン・サヌア発ジブチ経由コモロ行きのイエメン国営航空会社の定期便が、悪天候の中コモロのモロニにあるプリンス・サイード・イブラヒーム国際空港へ着陸アプローチ中に空港沖のインド洋に墜落。事故直後に14歳の少女が救助されたが、そのほかの乗員乗客の安否は不明。

上記のように6件中3件がエアバス社の機体により起こっています。1件はバードストライクが原因であり機体の瑕疵が関連している可能性は極めて低いと思われますが、6月に入ってからの2件は原因が不明で、機体の問題が関連している可能性も示唆されています。悪天候と機体との関連...早期に原因がはっきりし、今後の運行に支障のないようにすることが望まれます。

旅客機墜落、生存者は5歳児 悪天候説と機体問題説が浮上
魚拓

<以下、引用>
『旅客機墜落、生存者は5歳児 悪天候説と機体問題説が浮上

(CNN) 乗員乗客150人以上を乗せたイエメン航空の旅客機墜落事故で、イエメンの運輸当局者は6月30日、海上で救出された生存者が5歳男児であることを明らかにした。子どもは病院に搬送されたが、負傷の程度は不明。

当局者によると、これまでの捜索活動で3人の遺体が収容された。墜落機のレコーダー類はまだ回収されていない。フランス当局はイエメン側に対し、捜索活動を支援するため墜落現場に部隊を派遣する方針を表明したという。

当局者はまた、墜落機がコモロの首都モロニの空港に接近していた当時、現場周辺の風速は38メートルで海上が荒れていたと述べ、悪天候が墜落に関係している可能性をにじませた。

一方フランスのビュスロー運輸担当相は、同国が数年前、安全性への懸念から墜落機種のエアバスA310−330型機を禁止したと指摘。悪天候が墜落を招いたとの見方に対して「まだ何も証明されていない」と慎重姿勢を示した。

イエメン当局者は「何が起きたかは調査が完了するまでわかない」として、機体に問題があったと判断するのは時期尚早との見解を明らかにした。』
<引用終わり>

ブラジル沖の大西洋上で消息を絶ったエールフランス機のブラックボックスは仏軍原潜の『エメロード』を投入するも、発見回収されていないようです。航空機事故において、事故直前に操縦室でなにがあったのか?これを知ることは事故の原因を解明するために必要不可欠のこととされています。

一度起こると、大量の貴重な生命が失われる航空機事故。機体の問題なのか?悪天候がそうさせたのか?操縦上の人為的ミスなのか?はっきりとさせなければなりません。

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2009年6月27日 (土)

心的外傷後ストレス障害

2009年6月27日 晴れ
近くの田園風景は例年と同じく「田植えの後」ですが、今後は水不足が心配です。

さて、2009年1月15日に発生した、USエアウェイズ1549便(エアバスA320)の事故。この機体には二つのターボファンエンジンが装着されていますが、ニューヨーク•ラガーディア空港離陸時に「バードストライク」(つまり、鳥が機体に衝突したことにより生じる不測の事態)により、両側のエンジンが推力を失いました。地上管制からはニュージャージー州の小規模空港に着陸を指示されましたが、『たどり着けず』と判断、エンジンの推力をなくした状態で、ハドソン川に胴体着陸。乗客乗員の一人として犠牲にならずに救出された奇跡の事故として有名となっています。

まさに奇跡の、この事故ですが...。死の淵に立たされた乗客には大きな心の傷が残ります。そして、それをもとにしてPTSD:心的外傷後ストレス障害が発生します。

ハドソン川不時着で心的外傷、乗客が治療費負担を訴え
魚拓

<以下、引用>
『2009.06.26 Web posted at: 15:07 JST Updated - CNN
ビジネス
ハドソン川不時着で心的外傷、乗客が治療費負担を訴え

ニューヨーク(CNN) 今年1月、ニューヨークのハドソン川に不時着したUSエアウェイズ機の乗客が、いまだに事故の恐怖から立ち直れないとして、心理療法の費用を負担して欲しいと同航空に求めている。

この事故はUSエアウェイズ1549便が離陸から間もなくエンジン停止し、機長のとっさの判断でハドソン川に不時着、乗員・乗客全員が奇跡的に無事救出された。テス・ソーサさんと娘のソフィアちゃん(4つ)は同機に乗客として乗っていた。

不時着後、みるみる水かさが増してくる機内で、ソーサさんは乳児のダミアンちゃんを抱え、座席をよじ上って脱出しようとしていた。後ろを振り返ると夫のマーティンさんがソフィアちゃんを連れ、呆然と座っている姿が見えた。「機体がこのまま川に沈めば死ぬかもしれないと思った」とソーサさんは振り返る。

事故後も心的外傷が癒えず、カウンセリングに通ったが、USエアウェイズが負担したのは3回分のみで、残りは全額自己負担だったという。ソーサさんは「(USエアウェイズが)手荷物をすべて回収し、乾かして返してくれた対応は大いに評価する。しかしそうした対応に追われ、乗客のことに十分気が回っていない」と不満を漏らす。

USエアウェイズと契約している保険会社のAIUは、同航空は事故の責任がないにもかかわらず、必要以上のことをやっていると強調。事故機の乗客には5000ドルを支払っており、それ以上は法律上の責任がないため負担できないと説明した。

ソーサさんの元には心理療法の費用として、また新たに1000ドルの請求が届いた。特にソフィアちゃんは今でも心の傷が癒えておらず、まだ助けが必要だとソーサさんは話している。』
<引用終わり>

PTSDの定義としては
『心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)またはPTSD(Post-traumatic stress disorder)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後になって様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。』とされており、大規模な災害や航空機事故などの場合に多く発生する状態です。

症状は『1,精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。2,トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。3,事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック)』で、患者さんはかなり辛い状況となります。食事もとれないくらいに日常生活が障害されることもあり、医療のlフォローは是非とも必要です。

この事故以外の原因に起因するPTSDでなければ、事故を起こしたUSエアウェイズはキチンと補償しなければならないでしょう。(ただ、どこまで?というのは曖昧にはなるでしょうけどね...)自然災害によるものであるということであれば、それこそ「無過失補償制度」で救うべき事例でしょうね...。聡明で沈着冷静な機長の采配で奇跡的に救われた生命。しかし、事故はそれだけでは終わりません...。

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2009年6月10日 (水)

速度計の問題か?

2009年6月10日 雨のち曇り
梅雨入りしてます。これからはしばらくの間、ジメジメ...。

さて、南半球ブラジル沖にて墜落したと思われるエールフランスのエアバスA330は、墜落地点が不明であること、フライトレコーダーやボイスレコーダーの入ったブラックボックスが回収されていないことから、その墜落原因が謎とされています。しかし、最近の報道では悪天候の中で、墜落した機体はかなり速度が落ちていた様子が伝えられ、失速が原因かもしれないと推定されているようです。

航空機は前方から来る風が主翼にあたり、その上面と下面に生じる空気の流れにおいて、上面を通る流れが速くなるように設計され、上面により気圧の低い状態が作られることで揚力が生じ空中に浮かんでられるようにできています。その揚力が機体の重さと同じだけなければ当然、空中に浮いてられません。そして、その揚力は航空機の対気速度に応じて大きくなり、ある一定の速度を割った場合は、機体の浮力を失い墜落することとなります。

航空機の速度は、ピトー管という装置を使って測定されますが...これが不良となった場合は、航空機の速度がわからず、最悪の場合、失速する可能性があります。全日空が作った映画『ハッピーフライト』では、羽田を出発する機体にバードストライク(つまり、鳥が機体に衝突すること)が起こり、コクピットの直下機体壁に設置されているピトー管を障害しました。このことにより、速度が低く見積もられるようになり、コーパイロットが下降をかけながら速度を上げるといったシーンがみられます。

今回、残念なことに事故を起こしたエールフランスのエアバスが、ピトー管に問題を抱えており、悪天候時に『速度を高く見積もる』事態が起きたときには、ひょっとすると失速事故が生じる可能性はあるような気がします。

エールフランス機の41遺体回収、「ピトー管」原因説浮上
魚拓

<以下引用>
『エールフランス機の41遺体回収、「ピトー管」原因説浮上
ブラジル・フェルナンド・デ・ノローニャ諸島(CNN)エールフランス機の墜落事故で、大西洋の現場海域を捜索しているブラジル海軍は9日、新たに16人の遺体を回収した。これで遺体で見つかった犠牲者は41人となった。

9日に回収された16遺体はフェルナンド・デ・ノローニャ諸島に運ばれ、10日午後にブラジル・レシフェの空軍基地に輸送される。前日までに見つかった25遺体はブラジル軍のフリゲート艦に乗せられている。

乗客乗員228人を乗せたエールフランス447便は、1日に大西洋上で消息を絶った。最初の遺体はサンペドロ・サンパウロ群島から北西約320キロの地点で見つかり、9日に遺体が回収されたのは同約80キロの地点だった。遺体が潮流に流されたのか、機体が空中分解したのかは不明。

現場では引き続き捜索が続けられており、10日にはフランスの原潜が現場海域に到着する見通し。機体の残骸を捜索し、フライトレコーダーやボイスレコーダーの回収を目指す。ブラジル当局によると、機体の残骸はフランスに引き渡すが、遺体はレシフェで検視を行う。

墜落原因は依然として不明だが、「ピトー管」と呼ばれる速度計に原因があるのではないかとの見方が浮上。操縦士組合が9日明らかにしたところでは、エールフランスはエアバスA330型機とA340型機のピトー管を交換することに同意した。』
<引用終わり>

墜落のエールフランス機、飛行速度「遅過ぎた」=報道 6月5日11時52分配信 ロイター
魚拓

<以下、引用>
『墜落のエールフランス機、飛行速度「遅過ぎた」=報道
6月5日11時52分配信 ロイター

 [パリ 4日 ロイター] 今月1日に大西洋に墜落したリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機について、4日付の仏ルモンド紙は事故調査機関に近い関係筋の話として、同機は事故前の飛行速度が遅過ぎたと報じた。
 記事によると、同機を製造したエアバスは近く、事故機と同じA330型機を購入した顧客企業に向けて、悪天候下での最適速度についての勧告を出す方針。
 エアバスは同記事に対するコメントを差し控えており、事故調査機関からもまだコメントが得られていない。
 一方、スペインのエルムンド紙は、エア・コメットのリマからマドリードに向かう大西洋路線のパイロットが、事故機が消えたのと同時刻に白い閃光(せんこう)を目撃したと報告していると伝えた。
 同報道に関し、エア・コメットの広報担当者からの確認は今のところ得られていない。
 今回の墜落事故では、乗客乗員228人全員が死亡した。』
<引用終わり>

高高度を飛行する航空機のピトー管には氷結を防ぐため、ヒーターが内蔵されています。何らかの原因で、ヒーターがうまく働かずに、氷結した場合は当然、正確な速度を示すことは出来ないでしょう。早く原因が解明され、今後に生かされることを望むところです。

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