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2009年11月 7日 (土)

パンデミックワクチンの優先接種

2009年11月7日 晴れ
久しぶりに気温が上昇し、日が差し込む室内では暑いほど

さて、11月2日より特に小児の基礎疾患患者に対する新型インフルエンザパンデミックワクチンの優先接種が開始されました。事前に、各医療機関に対して、基礎疾患を有する患者数の調査が来て、そのうちの何割かが供給されました。ちなみに、私の勤務する病院では10mlバイアルが6本、1mlバイアルが38本供給されました。そして、これで『小児の基礎疾患のある患者さんと入院患者さんに接種しなさい』という但し書き付きです。

それからが大変です。小児に対するインフルエンザワクチン接種量は年齢によって異なり、0.2mlのこともあれば、0.3mlのこともあります。10mlバイアルを24時間以内で使いきらなくてはならないため、リストアップした患者さん40人から50人を接種日時を決めて集団接種です。

私のところでは、小児科医は一人であるため、診療時間内に接種を行うことは難しく、昼休みに設定せざるを得ませんでした。同日に入院患者さんの接種も行われ、結果として2mlのワクチンが余ることになりましたが、その分も、電話作戦で順次、接種対象者で希望者を募り、残りなく接種。

私の勤務する病院は、小児科医は一人ですが、幸いなことに動いてくれるコメディカルスタッフがいます。開業医の先生で、10mlバイアルをいくつももらってしまった方々は大変だろうと思います。リストアップから、接種をどうすれば限りなく有効に使えるのか?を考えるのは...小さいところでは不可能かもしれません。

そして、すべての方々に接種できる量のワクチンがなく、そして、これだけ騒がれている新型インフルエンザ...。誰もが、『うちの児にワクチンを射たせたい』と思っているでしょう。子供の中に、基礎疾患で順位を付けて、『あなたの児には射てます』『あなたの児には射てません』ということが、どれだけ医療者にストレスをかけるのか?

官僚の皆様方には、到底、理解できないでしょうね...。

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