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2009年11月14日 (土)

きたなー!

2009年11月14日 晴れ
昨日は凄まじい雷雨でしたが、今日は一転、晴れ!

付近は新型インフルエンザが爆発的に流行し、学校は軒並み休校しています。外来もかなりの数で、昼休みもとれないほど...。その中でも、新型インフルエンザのパンデミックワクチンを何とかやりくりして集団接種しています。

数日前、早朝に別件で病院にいっていましたが。外来で、小さな児(2歳児)をかかえたお母さんが....。その前の日の夕方にお父さんがインフルエンザAを発症していました。お母さんは妊婦さんで、これも心配でしたが、その児は顔色不良でグッタリしており、多呼吸が著明。SatO2は60%代??。

うーむ、とにかく酸素投与。マスクで5ℓ程度を行うと、SatO2は80代後半まで上昇しましたが、胸部聴診では、右呼吸音はほとんど聴取できず、胸写を施行。右心縁シルエットアウト、右上葉は虚脱し、右のvolume lossは明らか。左も、粒状影が散在。ガスではpCO2 40代でしたが、早晩人工呼吸が必要になる可能性が高いとして、後方病院に転送しました。

新型インフルエンザに伴い発症する、急速に進行する呼吸障害。まさに、そのものです。

この児は軽症の気管支喘息の既往があり、不定期に投薬がなされていました。今回の、新型インフルエンザでは、軽症の気管支喘息の児がこのように急速な進行を示す呼吸障害を呈することがあり、注意が必要です。しかし、多くは急速な回復を示すようです。

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コメント

こちらに入院していた子とそっくりです。早めの人工呼吸管理が良いと思います。

親御さんは不安でしょうが、きっちり呼吸を管理してサイトカインストームに注意すれば、おそらく大丈夫ですよね。

投稿: クーデルムーデル | 2009年11月15日 (日) 11時11分

クーデルムーデルさま

こんばんは
早速のレスをありがとうございます。

先生のところの症例とすごく似ていたので、『これだな』と思いました。この児は幸いにして、転送後に著しく軽快し人工呼吸にならずにすみました。

後方病院のスタッフは私が送る症例には『要注意!』と思ってるようですので、理学療法をかなり頑張ったようです。

>親御さんは不安でしょうが、きっちり呼吸を管理してサイトカインストームに注意すれば、おそらく大丈夫ですよね。

おっしゃる通りと感じます。ウィルス性間質性肺炎でなければ、生命予後は悪くないと思います。

投稿: いなか小児科医 | 2009年11月15日 (日) 23時10分

春に始まった新型インフル問題からもう半年以上ですね。幸い私の周囲にはあまりまだかかった人はいませんが、ニュース見ると怖くなります。

投稿: のの | 2009年11月18日 (水) 16時30分

ののさん

こんばんは
レスが非常に遅くなりました、申し訳ありません。

現在、自分の周りには大流行が起こっています。幸いに、重症例は非常に稀です。しかも、重症な児も驚異的に回復しました。

ニュースでは非常に重症な症例と死亡例などの、報道に関してメリットのある部分を集約して流します。実は、報道と医療の現場で起きている事実とは乖離する傾向があります。

なるべくかからないようにすることは大切ですが、罹患しても大多数は重症化せず治癒することを憶えておいて下さい。

投稿: いなか小児科医 | 2009年11月26日 (木) 23時38分

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