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2009年10月 7日 (水)

新型インフルエンザ...徒然

2009年10月7日 暴風雨
発達した台風18号が接近し、現在強風域にはいっています。

先日、お寄せいただいたコメントです。
『こんにちは。1才になる子供がいます。MRもあり、近所の小児科にインフルエンザワクチンの相談に行きましたが、病院が混んでいたせいか、医師と話がよく出来ず、とにかくMR接種ということで打ちました。しかしこれを打つとインフルエンザワクチンが1ヶ月先になります。11月接種の場合、新型と季節性と、どちらを先に打った方がいいのでしょうか?MRを打った医師に聞きましたが、わかりませんと言われました。非常に迷っています。季節性のワクチンを打つと新型にかかりやすいとも聞きますが本当でしょうか?また11月にワクチンを接種しても、新型ならピークを過ぎている場合もあり、余計にどうしたら良いのかわかりません。アドバイスを頂けたら有難いです。』

お悩みですね....。まず、新型インフルエンザワクチンは現在のインフルエンザA/H1N1のみが入っています。それに対して、季節性インフルエンザワクチンは、Aソ連型、A香港型、そしてB型の株が入っています。今年はやはり新型インフルエンザが流行することはまず間違いないのですが、時期がずれて、B型などが流行することもみられ、どちらのワクチンも重要なのは変わりありません。理想的には、新型も季節性もどちらも受けられることでしょうね...。新型ワクチンは現在の情報では10月19日より最優先とされる医療関係者に接種開始となります。その後、妊婦さんや、基礎疾患を抱える方々などが続き、1才から6才(あるいは9才)までの小児等は11月に入ってからの接種となりそうです。通常、小児に対しては2回接種(これも理想的には4週間間隔をあける)となっていますので、新型、季節性すべて接種終了するまでに5週間かかる計算となります。(新型、季節性の間には1週間の間隔をあける必要があります)
あまりに接種に時間がかかるので、新型・季節性同時接種も考慮されています。国産の新型ワクチンと、季節性ワクチンは『厚生労働省の見解』として、『医師の判断のもと同時接種してもかまわない』という判断がでています。ただ、何らかの副反応が生じて補償が必要な状態となった場合、どちらの副反応なのか?がわからず、のちに紛糾する可能性を抱えることになります。また、外国産の新型ワクチンの場合、国産のものとは組成が違い、中にアジュバントという免疫賦活作用を持つ物質を添加していることがあり、これがどのような副反応と結びつくか?予想が難しいため、季節性と同時接種は勧められないとされています。

>。季節性のワクチンを打つと新型にかかりやすいとも聞きますが本当でしょうか?

これについては私の知る範囲では、『そんなことはないでしょう』

そして、つづき....

最近、いろいろな事業所が、『そこに勤務する方の家族が新型インフルエンザを発症した場合、勤務者へのタミフル予防投与』を指導しているようです。もちろん、新型インフルエンザの感染力はかなり強いのは理解できますが、家族に患者が発症した場合に、『すべて予防投与せよ』というのは
ちょっと無理があるのでは?と考えます。耐性ウィルスの誘導やノイラミニダーゼ阻害剤の副作用、そしてそのようにして大量にタミフルを使用した場合、いざ患者に使用する薬はなくならないのか?医療費に与える影響はどのようなものか?そういったことを総合的に判断するべきであろうと考えます。

基本的には(あくまで私見ですが)、家族に患者さんが発生した場合、その他の家族は罹患する場合もあれば、特に予防せずに罹患しない場合もあるはずです。他の家族が発熱した場合に、なるべく迅速にノイラミニダーゼ阻害剤を処方して使用するべきではないかと....。

世界中で作られたタミフルのうち70%を日本で使用してきたという歴史があります。効果的な使用方法を社会全体で見直すべきではないかと...強く思います。

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