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2009年7月21日 (火)

フィクション

2009年7月21日 雷雨
すっごい雷雨です。明日は皆既日食なのに、おてんとサンをおがめるのでしょうか?

さて、いろいろと忙しく更新が滞りました。
ちょっと前に経験した症例を大幅に脚色して、フィクションにしたものです。

『生後5ヶ月の男児。初診する1週間前に発熱があり近医を受診。投薬を受けて、次の日には解熱し元気であった。前日の夕方より40℃の発熱がみられ、近医を再診した。投薬を受けて帰宅するも、内服できず水分摂取もままならず嘔吐するばかり...。母はこのときから『目が合いにくい』と感じていた。

初診時、顔色はまあまあだが、眼球は正中に固定することがみられる。刺激に反応して、目が合うこともあるが、ややボーッとした印象があり、軽い意識障害があるものと判断した項部硬直はなく、大泉門も明らかな膨瘤はない。重症感染症を考慮し血液検査を行うと、WBC 20,000 , CRP 15。一人でルンバールするのはあまり好きでないので後方病院に依頼する。

救急車にて行って頂いた。

果たして、髄液は細胞数5,000/3, 糖 0mg/dl!。髄液中に球菌がみられ、尿中抗原で肺炎球菌が検出された。PRSPの可能性も考慮し、抗生剤はMEPMを使用。速やかに解熱し、10日間の抗生剤投与時に発疹が出現したため中止。髄液所見の軽快と炎症所見の再燃のないことを確認して退院となった。ABRは両側ともpass。MRI上も異常認められずに経過した。』

肺炎球菌は時に幼弱乳児に生命に危険の生じるような浸襲性感染症を起こします。一つは敗血症、一つは化膿性髄膜炎です。私の数少ない経験からいうと、経過は非常に急速で、気付いたときにはかなりの進行が認められるのが特徴といえます。

何かおかしい。何か元気がない、というようなsoftなサインを見落とさないように注意しないといけません....。

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