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2009年6月27日 (土)

心的外傷後ストレス障害

2009年6月27日 晴れ
近くの田園風景は例年と同じく「田植えの後」ですが、今後は水不足が心配です。

さて、2009年1月15日に発生した、USエアウェイズ1549便(エアバスA320)の事故。この機体には二つのターボファンエンジンが装着されていますが、ニューヨーク•ラガーディア空港離陸時に「バードストライク」(つまり、鳥が機体に衝突したことにより生じる不測の事態)により、両側のエンジンが推力を失いました。地上管制からはニュージャージー州の小規模空港に着陸を指示されましたが、『たどり着けず』と判断、エンジンの推力をなくした状態で、ハドソン川に胴体着陸。乗客乗員の一人として犠牲にならずに救出された奇跡の事故として有名となっています。

まさに奇跡の、この事故ですが...。死の淵に立たされた乗客には大きな心の傷が残ります。そして、それをもとにしてPTSD:心的外傷後ストレス障害が発生します。

ハドソン川不時着で心的外傷、乗客が治療費負担を訴え
魚拓

<以下、引用>
『2009.06.26 Web posted at: 15:07 JST Updated - CNN
ビジネス
ハドソン川不時着で心的外傷、乗客が治療費負担を訴え

ニューヨーク(CNN) 今年1月、ニューヨークのハドソン川に不時着したUSエアウェイズ機の乗客が、いまだに事故の恐怖から立ち直れないとして、心理療法の費用を負担して欲しいと同航空に求めている。

この事故はUSエアウェイズ1549便が離陸から間もなくエンジン停止し、機長のとっさの判断でハドソン川に不時着、乗員・乗客全員が奇跡的に無事救出された。テス・ソーサさんと娘のソフィアちゃん(4つ)は同機に乗客として乗っていた。

不時着後、みるみる水かさが増してくる機内で、ソーサさんは乳児のダミアンちゃんを抱え、座席をよじ上って脱出しようとしていた。後ろを振り返ると夫のマーティンさんがソフィアちゃんを連れ、呆然と座っている姿が見えた。「機体がこのまま川に沈めば死ぬかもしれないと思った」とソーサさんは振り返る。

事故後も心的外傷が癒えず、カウンセリングに通ったが、USエアウェイズが負担したのは3回分のみで、残りは全額自己負担だったという。ソーサさんは「(USエアウェイズが)手荷物をすべて回収し、乾かして返してくれた対応は大いに評価する。しかしそうした対応に追われ、乗客のことに十分気が回っていない」と不満を漏らす。

USエアウェイズと契約している保険会社のAIUは、同航空は事故の責任がないにもかかわらず、必要以上のことをやっていると強調。事故機の乗客には5000ドルを支払っており、それ以上は法律上の責任がないため負担できないと説明した。

ソーサさんの元には心理療法の費用として、また新たに1000ドルの請求が届いた。特にソフィアちゃんは今でも心の傷が癒えておらず、まだ助けが必要だとソーサさんは話している。』
<引用終わり>

PTSDの定義としては
『心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)またはPTSD(Post-traumatic stress disorder)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後になって様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。』とされており、大規模な災害や航空機事故などの場合に多く発生する状態です。

症状は『1,精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。2,トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。3,事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック)』で、患者さんはかなり辛い状況となります。食事もとれないくらいに日常生活が障害されることもあり、医療のlフォローは是非とも必要です。

この事故以外の原因に起因するPTSDでなければ、事故を起こしたUSエアウェイズはキチンと補償しなければならないでしょう。(ただ、どこまで?というのは曖昧にはなるでしょうけどね...)自然災害によるものであるということであれば、それこそ「無過失補償制度」で救うべき事例でしょうね...。聡明で沈着冷静な機長の采配で奇跡的に救われた生命。しかし、事故はそれだけでは終わりません...。

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