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2009年6月10日 (水)

速度計の問題か?

2009年6月10日 雨のち曇り
梅雨入りしてます。これからはしばらくの間、ジメジメ...。

さて、南半球ブラジル沖にて墜落したと思われるエールフランスのエアバスA330は、墜落地点が不明であること、フライトレコーダーやボイスレコーダーの入ったブラックボックスが回収されていないことから、その墜落原因が謎とされています。しかし、最近の報道では悪天候の中で、墜落した機体はかなり速度が落ちていた様子が伝えられ、失速が原因かもしれないと推定されているようです。

航空機は前方から来る風が主翼にあたり、その上面と下面に生じる空気の流れにおいて、上面を通る流れが速くなるように設計され、上面により気圧の低い状態が作られることで揚力が生じ空中に浮かんでられるようにできています。その揚力が機体の重さと同じだけなければ当然、空中に浮いてられません。そして、その揚力は航空機の対気速度に応じて大きくなり、ある一定の速度を割った場合は、機体の浮力を失い墜落することとなります。

航空機の速度は、ピトー管という装置を使って測定されますが...これが不良となった場合は、航空機の速度がわからず、最悪の場合、失速する可能性があります。全日空が作った映画『ハッピーフライト』では、羽田を出発する機体にバードストライク(つまり、鳥が機体に衝突すること)が起こり、コクピットの直下機体壁に設置されているピトー管を障害しました。このことにより、速度が低く見積もられるようになり、コーパイロットが下降をかけながら速度を上げるといったシーンがみられます。

今回、残念なことに事故を起こしたエールフランスのエアバスが、ピトー管に問題を抱えており、悪天候時に『速度を高く見積もる』事態が起きたときには、ひょっとすると失速事故が生じる可能性はあるような気がします。

エールフランス機の41遺体回収、「ピトー管」原因説浮上
魚拓

<以下引用>
『エールフランス機の41遺体回収、「ピトー管」原因説浮上
ブラジル・フェルナンド・デ・ノローニャ諸島(CNN)エールフランス機の墜落事故で、大西洋の現場海域を捜索しているブラジル海軍は9日、新たに16人の遺体を回収した。これで遺体で見つかった犠牲者は41人となった。

9日に回収された16遺体はフェルナンド・デ・ノローニャ諸島に運ばれ、10日午後にブラジル・レシフェの空軍基地に輸送される。前日までに見つかった25遺体はブラジル軍のフリゲート艦に乗せられている。

乗客乗員228人を乗せたエールフランス447便は、1日に大西洋上で消息を絶った。最初の遺体はサンペドロ・サンパウロ群島から北西約320キロの地点で見つかり、9日に遺体が回収されたのは同約80キロの地点だった。遺体が潮流に流されたのか、機体が空中分解したのかは不明。

現場では引き続き捜索が続けられており、10日にはフランスの原潜が現場海域に到着する見通し。機体の残骸を捜索し、フライトレコーダーやボイスレコーダーの回収を目指す。ブラジル当局によると、機体の残骸はフランスに引き渡すが、遺体はレシフェで検視を行う。

墜落原因は依然として不明だが、「ピトー管」と呼ばれる速度計に原因があるのではないかとの見方が浮上。操縦士組合が9日明らかにしたところでは、エールフランスはエアバスA330型機とA340型機のピトー管を交換することに同意した。』
<引用終わり>

墜落のエールフランス機、飛行速度「遅過ぎた」=報道 6月5日11時52分配信 ロイター
魚拓

<以下、引用>
『墜落のエールフランス機、飛行速度「遅過ぎた」=報道
6月5日11時52分配信 ロイター

 [パリ 4日 ロイター] 今月1日に大西洋に墜落したリオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機について、4日付の仏ルモンド紙は事故調査機関に近い関係筋の話として、同機は事故前の飛行速度が遅過ぎたと報じた。
 記事によると、同機を製造したエアバスは近く、事故機と同じA330型機を購入した顧客企業に向けて、悪天候下での最適速度についての勧告を出す方針。
 エアバスは同記事に対するコメントを差し控えており、事故調査機関からもまだコメントが得られていない。
 一方、スペインのエルムンド紙は、エア・コメットのリマからマドリードに向かう大西洋路線のパイロットが、事故機が消えたのと同時刻に白い閃光(せんこう)を目撃したと報告していると伝えた。
 同報道に関し、エア・コメットの広報担当者からの確認は今のところ得られていない。
 今回の墜落事故では、乗客乗員228人全員が死亡した。』
<引用終わり>

高高度を飛行する航空機のピトー管には氷結を防ぐため、ヒーターが内蔵されています。何らかの原因で、ヒーターがうまく働かずに、氷結した場合は当然、正確な速度を示すことは出来ないでしょう。早く原因が解明され、今後に生かされることを望むところです。

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