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2009年6月17日 (水)

重症例の増加...

2009年6月17日 晴れ
とにかく暑いです。

日経メディカルで流れていた情報。(の抜粋)

<引用>
『米国では現在、新型インフルエンザの死亡者数が増え続けている。米疾病対策センター(CDC)の発表では、6月12日までの累計で45人が死亡。全米で1000人以上が入院している。入院患者の大部分は重症の肺炎で入院しており、入院者数や死亡者数は今後さらに増加する可能性が高い。』
<引用終わり>

アメリカでは日本のように(感染拡大を防止するための)措置入院がなく、また、入院費がべらぼうに高いため、重症例しか入院になりません。つまり、アメリカでの入院例の増加は、即ち「重症例の増加」ということです。そして、その内容について...。

<引用>
『重症化の病態や重症化の原因については、徐々に明らかになっている。押谷氏は、「患者の胸部X線写真などはまだほとんど公開されていないが、これまでに報告された症例の状況などから、重症化例の大部分は、インフルエンザによるウイルス性肺炎に急性呼吸促迫症候群(ARDS)を合併していたと考えられる」と話す。

 押谷氏は、新型インフルエンザで死亡した患者の剖検結果に関し、ニューヨークの医師から聞いた話を紹介。剖検した5例のいずれも、上気道から下気道まで高度にウイルスが増殖しており、ウイルスの複製量が通常の季節性のインフルエンザより桁はずれに多かったという。「ほとんどの人が新型インフルエンザに対する免疫を持っておらず、基礎疾患がある人や免疫が落ちている人は、ウイルスの増殖を全くコントロールできなくなっている可能性があるのではないか」と押谷氏は推測する。』
<引用終わり>

重症化のメカニズムとして、1.細菌感染症の合併、2.ウイルス性肺炎から急性呼吸窮迫症候群(ARDS)となる、3.サイトカインストームが起こり多臓器不全となるという3つの経路が考えられていますが、そのうち2.の経路が増えているようですね...。これは、抗生剤では効果がみられず、効果的な抗インフルエンザ剤を早期に使用することが病勢のコントロールに必要と考えます。

また、記事の中では、死亡例には何らかの基礎疾患がみられる場合が多いが、基礎疾患が見られない症例もあり、そのうちほとんどが高度肥満であったとも述べられています。

やはり、新型。季節性のものと全く同じ備えではマズそうです。

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