« タミフルの問題 | トップページ | 新型インフルエンザの致死率について »

2009年5月11日 (月)

罪と罰...。

2009年5月11日 晴れ
相変わらずさわやかな一日。気温はグングン上昇するも、風がキモチいい一日。

さて、社会という多数の人間が暮らすコミュニティー。それを維持するためには、一定の範囲での規制が必要です。例えば、『他人が所有するものを無断で自分のものとしてはならない』...無断で自分のものとすることがまかり通れば、社会としてまともに維持できないからです。また、通常の状況では『他人を殺してはいけない』というのも、自由にヒトを殺しても許されるなら、今の日本のような社会は維持できません。

教育の現場でも、こういったある程度の規制はもちろんあるでしょう。教室に通ってくる生徒たち全てに、教育を受ける等しく存在するならば、その環境を維持しなければなりません。でも、以前に比較して教室は雑然としている場合が多く、学級崩壊といわれる状況においては、授業中に席を立って歩き回るなど...私達が子供のころには考えられなかった状況がみられています。

もちろん、教師となられる方々の資質は一様ではないし、必ずしも尊敬に値するような行動をされない方もいるのはわかっていますが、いろいろなことを教わる教員の方々に対する畏敬の念は明らかに減少してきているように感じます。モンスターペアレントが出現し、学校側はビクビクしながら、マスコミの方々に悪く書き立てられないように対応を考えます。教育の現場って、昔はそんなものではなかったような気がします。もう少し自由に、自分の意見を表出することができて、それが、子供たちにいい形(もちろん悪い形もありますが...)で染み込んで行ったような...。

体罰をネットで調べると、体罰は、父母や教員などが、子供や生徒などの管理責任の下にあると考えられる相手に対し、教育的な名目を持って、身体刑を加えることを指す。とでてきます。そして、現在の先進国では、教師による体罰を認めていないことが大半であり、学校現場では『あってはならない』事象であるといえます。

体罰裁判、原告が逆転敗訴
魚拓

<以下引用>『体罰裁判、原告が逆転敗訴- 2009.05.08 11:01

2002年、熊本で臨時教員の男性が当時小2だった男児の胸元をつかんで叱責した行為を、体罰だとして男児の両親が賠償を求めていた裁判。その最高裁判決で原告が逆転敗訴した。「教育の範囲を逸脱」と教員の体罰を認めた1、2審の判決が破棄され、「やや穏当を欠くが、違法とは言えない」と結論付けたのだ。

この判決に対し「この程度で訴える親がおかしい」「当然の判決」と歓迎するコメントが目立つ。「モンスターペアレント問題に一石を投じた」との見解もあるようだ。

だが、判決は妥当としながらも「何をもって体罰とするか」の線引きには、微妙と感じる人が少なくない。胸元をつかむ行為や大声での威圧は、ケースによっては体罰と判断されうるからだ。「(この教員は)キレちゃったんでしょうね」というのは『YUNAさま永田町日記』のブロガー。自らの塾講師の経験と照らし、「キレる行為は教育の範囲内か体罰か」と問うている。

今回の判決で「体罰が増えることになりはしないか」(専業主夫 大関直隆の“Live and let live.”)と心配する声もある。「何が体罰かということよりも、子どもにどんなダメージを与えたのかという議論」(同)が大切と指摘する。

「一定の体罰の容認なしには教育現場がなりたたない」との意見も見られ、体罰の定義を含め、教育のあり方を根本から考える必要性を感じる。』
<引用終わり>

この事件?がどのような状況において生じたのか?これについても知りませんし、胸ぐらをつかんで怒鳴るのが『体罰』にあたるのか?これについてもわかりません。

しかし、学校で他の児が正当に授業を受けるために必要なことはしなければならないと感じます。ただそれが、このcaseのように恫喝であってはならないのかもしれません。判決の中で、『やや穏当を欠くが』という文言が付されたのは、そのためであると思います。教室という小さな社会を維持するために『罪に対する(恫喝でない)罰』は必要なのかもしれませんね...。

|

« タミフルの問題 | トップページ | 新型インフルエンザの致死率について »

コメント

アメリカのテレビドラマを見ていたら、学校から子供のいたずらがひどいと電話を受けて、保護者が子供を引き取りに学校へ駆けつける場面がよくあります。日本じゃ見られない光景です。親は子供を学校へ預け放しです。
手に負えない生徒への罰則も文科省の通達に任せっぱなし…
本来なら、保護者と先生との間にきちんと合意ができてこそ教育の成果が上がるはずなのに、そんな基本的な話し合いを持った学校の話はまだ聞いたことがありません。現場での解決力ゼロとは情けない話です。

投稿: のびぃ太 | 2009年5月12日 (火) 05時22分

こんばんは
のびぃ太 さま

コメントをいただきありがとうございました。また、レスが遅くなり申し訳ありません。

学校の現場は萎縮しきっていると感じます。その責任の一部はマスコミの方々にもあるでしょう。全ての面で、悪循環に陥るため、現状が打破できないのであると思います。

社会全体が変わらないといけないんでしょうね...。教師も、そして、親たちも...。

投稿: いなか小児科医 | 2009年5月14日 (木) 00時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101068/44984247

この記事へのトラックバック一覧です: 罪と罰...。:

« タミフルの問題 | トップページ | 新型インフルエンザの致死率について »