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2008年7月11日 (金)

総合医...

2008年7月11日 晴れ

あくまで私見ですが...医師は総合的な能力を持っているべきであると思います。その上で、専門性もしっかりと持って行ければ一番良いと...。総合的な能力を持つ医師を積極的に評価しようとする試みが少しづつ動きはじめそうです。

『舛添要一・厚生労働大臣は7月10日、自治医科大学を視察し、「総合医」を創設するとともに、学会等による認定医制の導入に前向きな姿勢を示した。

 これは自治医大学長の高久史麿氏の発言を受けたものだ。高久氏は、1次医療機関は総合医(総合的な診療能力を持ったかかりつけ医)、2次医療機関には総合医よりは専門性が高いが、専門医よりは幅広く診る医師、3次医療は大学病院などの専門医が担うという3層構造で医療を担うべきとした。

 その上で、日本医師会、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の4団体が共同で、「かかりつけ医〔総合(診療)医〕認定制」を創設すべきだとした。その際、現在は専門医資格しか広告できないが、この認定医も広告を可能にするよう求めた。』

専門医は当然、重要で必要なものです。専門性を磨くことも必要です。しかし、同様に幅広い診療能力をもった医師も必要であると感じます。(特にいなかでは...)

『高久氏は、「約20年前、家庭医構想が打ち出されたときには、“人頭割り”につながる懸念から、日医が反対して頓挫した。あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった」と述べ、患者を総合的に診る医師の必要性を強調。

 昨春、厚生労働省が「総合科」「総合科医」構想を打ち出したときにも、同様に日医などが反対した経緯がある。しかし、この時、反対意見が多かったのは、「学会ではなく国が審査・認定する」といった形で検討されていると見られていたため。これに対して、高久氏の提言は、あくまで学会が主導で進める「総合医」であり、その基準なども学会が作るべきという点で異なる。』

国が基準を作るのは難しい。そして、危険ですらあります。学会の中で、納得し得る基準ができて認定されるのであれば、受け入れやすいかもしれません。

『医師不足の折、舛添大臣が主宰した「安心と希望の医療確保ビジョン」でも、「総合的な診療能力を持つ医師の育成」が打ち出されている(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定』を変更)を参照)。「総合医」のほか、後述する医学部定員の問題なども含め、同ビジョンを具体化するための作業委員会が今週末か来週初めに設置され、年末の予算編成に反映させるために議論が進められる。』

ただ、あくまで医師は絶対数が不足しているのであり、養成数は増やす必要があります。総合的に診れる医師が増えた所で、医師養成数を抑制しようなどとは考えていただいては困ります。

本日、参照させていただいた記事です。

『医師不足への処方せん◆Vol.10
「総合医」の創設と認定医制に舛添大臣が意欲
自治医大を視察、「臨床研修と医師不足」「医学部定員増」についても意見交換
橋本佳子(m3.com編集長)

 舛添要一・厚生労働大臣は7月10日、自治医科大学を視察し、「総合医」を創設するとともに、学会等による認定医制の導入に前向きな姿勢を示した。

 これは自治医大学長の高久史麿氏の発言を受けたものだ。高久氏は、1次医療機関は総合医(総合的な診療能力を持ったかかりつけ医)、2次医療機関には総合医よりは専門性が高いが、専門医よりは幅広く診る医師、3次医療は大学病院などの専門医が担うという3層構造で医療を担うべきとした。

 その上で、日本医師会、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の4団体が共同で、「かかりつけ医〔総合(診療)医〕認定制」を創設すべきだとした。その際、現在は専門医資格しか広告できないが、この認定医も広告を可能にするよう求めた。  

  高久氏は、「約20年前、家庭医構想が打ち出されたときには、“人頭割り”につながる懸念から、日医が反対して頓挫した。あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった」と述べ、患者を総合的に診る医師の必要性を強調。

 昨春、厚生労働省が「総合科」「総合科医」構想を打ち出したときにも、同様に日医などが反対した経緯がある。しかし、この時、反対意見が多かったのは、「学会ではなく国が審査・認定する」といった形で検討されていると見られていたため。これに対して、高久氏の提言は、あくまで学会が主導で進める「総合医」であり、その基準なども学会が作るべきという点で異なる。

 高久氏は、自らが座長を務めた日本医師会の第4次学術推進会報告「かかりつけ医の質の担保について—日医認定かかりつけ医(仮)の検討—」を踏まえ、「日医の生涯教育を総合医教育に改めて、今、開業している人にインターネットなども活用して勉強してもらい、認定医を取得できるようにしてはどうか」と提案。後期研修で学んだ医師も、総合医として認定すべきとした。

 医師不足の折、舛添大臣が主宰した「安心と希望の医療確保ビジョン」でも、「総合的な診療能力を持つ医師の育成」が打ち出されている(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定』を変更)を参照)。「総合医」のほか、後述する医学部定員の問題なども含め、同ビジョンを具体化するための作業委員会が今週末か来週初めに設置され、年末の予算編成に反映させるために議論が進められる。』

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コメント

>あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった。

ということは、「総合医」としては主として開業医を想定しているということでしょうか。前から言われていることですが、

1)地方の開業医は、お上からいわれずともそもそも総合医的なことをしているのが普通であり、いまさら国や学会がお墨付きを与えることに意味があるのか。

2)現在の診療報酬の動向をみると、開業医を全部潰そうとしているとしか思えないが、そもそも国は開業医を存続させようとしているのか潰そうとしているのか。

これらをふまえて導かれるシナリオは、

1)開業医は総合医しか認めない、しかも診療報酬は激安でワープア続出

2)見落としによる訴訟を恐れて一度診た後は全て専門医(病院)送りの「紹介状書き屋」と化す

3)結局病院の受診数は変わらず、勤務医の激務は解消されない

ってところですか。
とにかく、本当の意味の総合医はものすごく難しいはずのものですから、診療報酬なり、免責なりを相当手当てしないとなり手はいないでしょう。でも国のやり方をみていると「なんちゃって総合医」を訴訟の雨あられに曝しながら安く使い倒そうとしているとしか思えないですね。

投稿: 僻地医 | 2008年7月14日 (月) 21時26分

こんばんは
僻地医さま

コメントをありがとうございます。

>本当の意味の総合医はものすごく難しいはずのものですから、診療報酬なり、免責なりを相当手当てしないとなり手はいないでしょう。

そうですね...仰る通りであろうと思います。そのためには、総合医の修練度を相当高いものにして、なおかつ、得られる利益も相当高いものにしなければなりませんね....。そうすると、どれだけ『総合医』なるものができるのか??未知数となりますね...。

投稿: いなか小児科医 | 2008年7月15日 (火) 22時18分

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