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2008年7月

2008年7月30日 (水)

打開策とはいえない...

2008年7月30日 晴れ時々雷雨
熱帯型の気候です。

「第1回厚生労働省と全国知事会との定期協議」が開かれました。その中で、知事さん達は窮状を訴え、研修医の義務的配置まで飛び出しました...。そんなことすると...医師になろうというような殊勝なヒトは極々少なくなります。義務で縛り付けるなら、何らかのインセンティブが必要です。

「地方の医師確保、国の積極的関与が必要」7月29日22時30分配信 医療介護CBニュース
魚拓

『深刻な医師不足にどう対処するか—。7月28日に東京都千代田区の都道府県会館で開かれた「第1回厚生労働省と全国知事会との定期協議」で、知事会の代表者らは自らの自治体の窮状を訴え、国による医師不足対策の強化を求めた。とりわけ離島やへき地などの医師確保対策として、臨床研修制度の見直しや医師配置への公的関与を強く求めた。』

地域での医師確保には、その地域の魅力、そして地域医療への興味をかきたてることが必要です。現状では余り、このような方策は上手くいってはいませんが...入り口ともいえるような研修先は全くない訳ではありません。医師の診療科選択や、地域への派遣に公的関与が取りざたされますが、愚かな手だてであると言わざるを得ません。一生縛り付けておくことはできないし、そもそも憲法違反でしょう...。そして、うまくいっても、数年はそこでやって、義務があければ「はい、さようなら!」です。ヒトを惹き付ける環境でなくてはなりません。

『高浜壮一郎・愛媛県副知事は、「都市部と地方における研修医の募集定員の適正化を図ってほしい。地方に手厚く(医師を配分する)、という方針があると聞いているが、ぜひ早期に具体化してほしい」と訴えた。
 「研修医の自由を奪うのはどうかと思うが…」と前置きした上で、臨床研修医制度の大胆な見直しが必要だとした藤井喜臣・鳥取県副知事。「地方はまさに今、厳しい状況にあるのが現実。あまりに研修医の受け入れが多いところについては受入れ枠を制限する、それぞれの地域の中で研修をするなどの思い切った政策を」と主張した。安田敏春・三重県副知事などからも同様の要望が出た。
 また高浜氏は、研修プログラムについて、「地域医療に関する内容を増やしてほしい。地域医療に使命感を持って取り組む医師が養成されることを期待する」と語った。』

「研修医の自由を奪うのはどうかと思うが…」...こちらの知事さんのところへは、研修医が行くの敬遠する様になるでしょうね...。愚かです...。強制的に配置しても上手く行くはずはありません。もっと、地域の魅力を増加させるべきです。うまくいってる病院は、地域にあっても研修医、医師共に増えます。呼び込める能力を開発して行くべきでしょう。

『高浜氏は「教員や警察官は、どんな地域でも人材が確保されており、各地域で足りなくなるということはない。だが、医者はそういうわけにはいかないのが現状。しかし、医療も教育や治安の維持と同様、地域社会の根幹を成す重要なものだ。一定の公的な関与の下で、地域に医師を配置する仕組みがあってしかるべきではないか」と、医師の配置に国が積極的に関与する必要性を訴えた。』

やはり、ベースに全体的な医師不足が横たわっているからでしょう...。まだまだ、売り手市場ですしね...。待遇の悪いところからは、逃散するでしょうね。教員と警察官は充分な数が養成されていると思います。防衛医科大学校で卒業生に選択する科目を制限し強制するということが現実に行われようとしていますが...これにより、防衛医大の入学志願者がどのように影響をうけるか?は興味の湧く所です。義務や強制により配置することが後にどのような影響をのこすのか?よくよく考慮して発言を行うべきでしょうね。

『研修後一定期間、医師不足地域での勤務を義務付けることについては、「以前から厚労省でも検討している。要望も多いので今後も検討する」としながらも、「義務化すると何らかの副作用が出てくる可能性が高い。義務化するよりは、何らかのインセンティブを設けるべきではないか」との考えを示した。』

義務づけられた派遣医師はいわゆるスケープゴートとなりそうです。かわいそ...すぎる。このような義務化は地域医療の現場での人材不足を根本的に解決する打開策とはならないでしょう。

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2008年7月28日 (月)

新臨床研修制度の影響

2008年7月28日 晴れ

地域での輪番の当番日。2日前より全身に小さな出血斑:petechiaeが出現。擦過したところが大きな出血斑となるとのことで来院。コレは...と思って採血すると血小板は8,000/μl....。とりあえず即、入院していただきました...。

さて、日本は先進国の中で、有数の医師が少ない国です。その中で、地域への医師供給は大学医局が整理し何とか最小限の供給を維持して来たといって過言ではありません。その医局に医師が入って来なくなる状況にしたのは新臨床研修制度であるといえます。

地域への医師供給のバランスは崩壊し、地域の病院では医師確保に軒並苦しむことになります。

<臨床研修制度>大学医局の8割が医師引き揚げ 日医初調査 7月26日10時58分配信 毎日新聞
魚拓

『新人医師が2年間の研修先を自由に選べる新臨床研修制度が導入された04年度以降、大学病院の医局の約8割が人手不足などで地域の医療機関への医師派遣を中止・削減したことが、日本医師会の調査で分かった。派遣を受けられなくなった医療機関の6割以上が診療制限や診療科の閉鎖に追い込まれていた。大学から一般病院へと医師不足が広がった過程をデータで裏付けたのは初めて。』

公式のデータで裏付けられたということですね...。

『臨床研修制度が地域医療に与えた影響についての初の全国調査。今年3〜5月、大学病院の1821医局を対象に実施し、1024医局から回答を得た。

 その結果、04年4月以降、大学から地域の病院への医師派遣を中止したり、派遣数を減らした医局は77%に達した。うち78%の医局が「臨床研修制度による人員不足」を理由に挙げた。

 医局が医師を引き揚げた医療機関は3003施設に上り、このうち17%が診療科を閉鎖、45%が外来のみの診療や診療時間短縮などの制限に踏み切ったという。診療科別では産婦人科、内科、リハビリテーション科の順に、引き揚げの割合が高かった。』

ココまでの大きな影響です。医療崩壊に(特に地域医療について)追い込んだ大きな一因であろうと考えます。

『地域別に見ると、人口10万人当たりの医師数の下位9県(埼玉、茨城など)で減らされた派遣医師数は一病院平均0.28人。全国平均(0.22人)より約3割多く、もともと医師が少ない地域ほど大学からの人材供給が滞り、地域の医師不足を加速していた。

 分析した日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は「大学病院の人材配分システムが機能しなくなったことが医師不足を顕在化し、地域間格差を広げた」と指摘している。』

もともと、人材不足の地域が大きな影響を受けているとすれば、もともと人材不足の日本全体がこの「新臨床研修制度」の影響を大きく受けたのでしょうね....。ということも言えそうです。

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2008年7月25日 (金)

2200億円へのこだわり

2008年7月25日 晴れ
最高気温が38度まで上昇したところがあったようです。

小泉純一郎首相がはじめた「骨太の方針」で社会保障費は年間2200億円づつ毎年減らして行くという方針が示されました。しかし、現状の医療崩壊...などが影響して方針は変更になりつつあります。社会保障費の自然増は年間8700億円とされます。そして、この自然増から2200億円差し引いたものまで、社会補償費増額を許そうというのが今度の密談の結果、決まったようです。

額賀財務相と舛添厚労相、社会保障2200億円抑制で合意 7月25日15時0分配信 ロイター
魚拓

『[東京 25日 ロイター] 額賀福志郎財務相は25日午後、舛添要一厚生労働相との会談後に記者会見し、2009年度予算の概算要求基準(シーリング)において社会保障費の自然増を2200億円抑制することで合意したと発表した。
 この結果、社会保障費の増加額は自然増8700億円から2200億円を差し引いた6500億円となる。
 額賀財務相は「社会保障は2200億円の削減を行うことが基本であり、その実現に向けて努力する必要がある」と強調。ただ「仮に社会保障に関連して新たな安定財源、つまり税制上の措置が確保された場合には、その取り扱いについて必要に応じ予算編成過程で検討していく」とも付け加えた。
 基礎年金国庫負担割合の引き上げ、少子化対策、高齢者医療の見直しなどの取り扱いについては「概算要求基準上、別途検討課題とすることにした」としている。
 (ロイターニュース 志田 義寧記者)

最終更新:7月25日15時0分』

ということは、前の方針では自然増の8700億円とあわせて、年間1兆以上削減していたことになりますね....。それでは現場は潰れてしまうでしょう...今度の案のほうが納得できると思います。

しかし、何故同じ2200億円なのでしょうか?メンツを立てる必要があったのでしょうか.....。

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2008年7月24日 (木)

心臓検診...

2008年7月24日 晴れ
今年も、心臓検診の二次検診がまわってきます。小学校1年では、これまで指摘されなかった先天性心疾患がみつかることもあり....ちょっとブルーに...なることも。

いままで元気で、普通に運動もできてるのに、心臓を止めて行う手術が必要なの??といわれてしまうことが多いのが....ASD:心房中隔欠損症です。この心奇形は注意して聞かないと、雑音やⅡ音の固定性分裂を聞き取ることができません。(というより私の耳が弱いのかもしれません...)

心臓検診で心電図上、右心負荷の所見、不完全右脚ブロックを指摘されて二次検診に回ってきます。その時にじっくりと時間をかけて聴診すると、雑音やⅡ音の幅広い、固定性の分裂が聞こえてきます。エコーで心室中隔の奇異性運動があれば、かなりのシャント量です。小児循環器の専門医に伺いをたてて、いずれ手術というコースに...。

それまで、「一点の曇りもない」と信じていた親御さん達に、心臓の壁に穴があいていてそこに血液が流れる、そして、ほっておくとひょっとするとアイゼンメンジャー症候群になるかもしれない。ということを伝えるにはなかなか難しいものがあります。(悲)

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2008年7月23日 (水)

総合医の定義....レス

本日2稿目です。

まず、私は専門医を否定するものではありません。医療の進歩、そして専門医でなければ救えないそういった患者さんがいることは明らかです。ただ、患者さんの一般的な入り口として総合医があってもよいのでは?という考え方です。そして、総合医的な仕事はこれまでも開業医の先生方が担ってきた...ということもいえるでしょう。でも、総合病院の新患担当にこういった能力をもった医師がいれば...患者さん、そして医療者とも、より幸せなのではないか??というキモチです。

さて、拙ブログ:総合医の定義...に以下のような貴重なコメントをいただきました。

『はじめまして、こんにちは。
総合医には重症度の見極めが重要ということに同意します。しかしながら、「幅広い領域」で正確に見極めをするのは難しいでしょう。重症を知らなければどこで専門医が介入すべきかわからないと思うからです。早すぎればただの「紹介状屋さん」ですし、遅すぎれば「謝罪と賠償」が待ってます。正確な見極めが出来るようになるにはかなりの時間がかかるものと思うのですが、誰がどのくらいの期間で養成するのでしょうね。総合医が誕生したけど前線で24時間戦うのは体力的に無理、なんてことにならなければいいのですが。』

現在の医療現場におられる先生の貴重なコメントであろうと感じます。

>しかしながら、「幅広い領域」で正確に見極めをするのは難しいでしょう。

確かに難しいことですね...医療である限り100%を期待はできないでしょう。ただ、私の「どさまわり」の経験からすると、数年間のへき地中核病院勤務はこのようなタイミングの見極めに必要な能力を養成するのに、充分とはいえませんが...かなり寄与します。ただ、制度として「誰が、どのような機関で、どのくらいの期間で」養成するのか?というのを決めるのは難しいと思います。

>総合医が誕生したけど前線で24時間戦うのは体力的に無理、なんてことにならなければいいのですが。

その危惧はゴモットモですね。どの程度の規模でやるのか?これにかかってくると思います。

余談となるかもしれませんが...感じていることの一つは...。へき地の病院勤務されて、一人当直を経験された先生方は総合医の能力の一端を既に持ってらっしゃるのでは?ということです。自分の専門科以外の患者さんを診なければならないとき、相当の苦労をされたはずです。認定医、専門医をとられている先生も、潜在的に総合医の能力を持ってらっしゃるということです。+αでそれなりの経験を積めば総合医と呼ぶにふさわしい医師となるのではないかと...感じます。

ただ、『そんな努力をする暇はない』ということも理解できます。

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思い出す...

2008年7月23日 晴れ
猛暑です。

さて、本当に医療とはかけ離れたお話かもしれません。20年以上前に流れていた『宇宙戦艦ヤマト』というアニメの中で、破壊された地球環境をキレイにしてくれるのは「コスモクリーナー」という機械でした。

その「コスモクリーナー」を彷彿とさせるような....そんな話です。
アメリカ
温暖化を防ぐにはCO2削減より吸引 2008年7月23日(水)0時0分配信 クーリエ・ジャポン

魚拓

『米コロンビア大学の海洋学者ウォーレス・ブロッカーは、1975年に温暖化の警鐘を鳴らした環境問題のパイオニアだ。当時は、地球の温度は下がっていると信じる科学者が多いなか、彼は大気中のCO2濃度と気候変動の関係を指摘し、地球の気候がいかに激変しうるかを説いた。

 ブロッカーは、人類が化石燃料を手放すことは不可能だと考えている。原子力発電は放射性廃棄物の問題があるし、風力発電はあまりに頼りない。液体水素燃料は新たな流通インフラの整備が必要だし、太陽エネルギーはコストが高いため、普及させるのが難しい。

 大気中のCO2濃度は、産業革命前の280ppmからすでに100ppmも増えており、ブロッカーは「この調子で行けば800~900ppmに達する可能性もある」と指摘する。彼の主張は「もしCO2の排出量を減らせないのであれば、この問題に対処するセイフティー・ネットを作らなくてはならない」というものだ。

 ブロッカーは、ある富豪から500万ドルの出資を受け、科学者と技術者からなるチームを結成。CO2を吸引する「気体洗浄装置」を開発した。これは潜水艦内の空気を洗浄するシステムを応用したもので、吸引したCO2は圧縮して地中に埋める。人類がいまの生活を続ければ、今後20年間に排出されるCO2を吸引して液化すると、ミシガン湖ほどの大きさになるという。』

まるで、CO2に汚された地球を救うような「コスモクリーナー」を思い出す様な一文です。しかし、この機械を動かすために必要なエネルギーはどうやって絞り出すか?そのエネルギーを絞り出すために、CO2を排出したら....元も子もないように感じます。

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2008年7月20日 (日)

養成数増加を支えきれるのか?

2008年7月20日 晴れ
ものすごく暑い日です。

さて、医師数に関する記事。
講演会:医師不足を論じ、86人が聴き入る−−勤労センター /和歌山 7月20日18時2分配信 毎日新聞
魚拓

『県社会保障推進協議会の講演会「今、医療崩壊を問う」が19日、和歌山市西汀丁の市勤労者総合センターであり、財団法人国民医療研究所の日野秀逸所長が深刻化する医師不足などを論じ、86人が熱心に聴き入った。
 日野所長は、医師不足問題について、人口10万人当たりの平均医師数(04年)が日本は200人なのに対し、欧州各国はじめ先進国が加盟するOECD(経済協力開発機構)の平均は310人だとして、医師養成を抑制してきた国の政策を批判。今年6月、国が医師増を目指す政策に転換したことを「世論と運動の成果」と評価した。【山下貴史】

7月20日朝刊

最終更新:7月20日18時2分』

日野所長の仰ることは至極まっとうで理解できますが...【今年6月、国が医師増を目指す政策に転換したことを「世論と運動の成果」と評価した。】の部分には小さな心配をもっています。それは、医師を育てる機関の容量です。これまで医師養成数は抑制されてきました。医育機関はずっと抑制されて来たのです。つまり、そう簡単に医師養成数を増やして上手く行くのか??医育機関はパンクしないか??です。

いくつかのブログでも、「これ以上のキャパシティーがない」と受け取れる記述が出てきます。年間400人程度の養成数増加に大学は耐えて行けるのでしょうか?心配です。

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2008年7月19日 (土)

原子力発電の是非...

2008年7月19日 晴れ
とにかく暑かった....。

いま、地球では温室効果ガスの著しい増加に伴い、地球温暖化が進行している様です。特にCO2は人間の経済活動に伴い多く発生し...ココ100年で驚く程の濃度増加です。人間の生活のためエネルギーは必要ですが、そのエネルギーを得るために化石燃料を燃やせばCO2は排出されます。CO2を排出しないエネルギーは核分裂あるいは核融合といった化学反応によらないエネルギー、質量が消失して行く時にエネルギーに変わるような反応、あるいは自然エネルギーを利用するもの、水素を燃やす場合や水素から水を作る時に出るエネルギーを電気として取り出す燃料電池などがあります。地球温暖化がCO2の著しい増加によるものであり、排出するCO2を削減する必要があるならば、そういった代替手段を考慮しなければならないでしょう。

原子力発電はそのうちの核分裂反応を利用してエネルギーを取り出すものです。ウラン235などの核に中性子が衝突すると、核が分裂しますが....その際、僅かに質量が減少し、それがエネルギーに変化します。アインシュタインの相対性理論から導き出される、その際のエネルギーはE=mC*C(ここでm:質量、C:光速)で僅かな質量から莫大なエネルギーが取り出せるとされています。ですから、ウラン235のような不安定な核種をものすごく高濃度に集めて、僅かな時間で多くの核分裂反応を起こさせた場合は、爆弾になります。そして、それが原子爆弾なのです。しかし、通常はこのような爆発的な反応を起こさせない様に発電所ではちょうど良い具合に『臨界』という状態を保って、継続的にエネルギーを取り出します。

確かに、チェルノブイリの事故、アメリカのスリーマイル島の事故など高レベルな放射性物質が露出される様な事故はつきまとうでしょう....しかし、それぞれの事故には決定的な問題点がありました...チェルノブイリの事故では黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉(RBMK)という設計の原子炉が使用されていましたが、その設計に問題がありました。

チェルノブイリ事故以来、残りの全RBMK炉は、安全性を向上する為のいくつかのアップデートを受けた。そのなかで最大の改良は、RBMK制御棒設計の改良である。以前の設計では、炉の出力を積極的に上げるため、制御棒の下に黒鉛の棒を付けるように設計されていた。この設計では炉心中心部が核毒により出力が低下し、事故当時のように炉心上下に出力のピークが分かれていた場合、単純に運制御棒が原子炉に挿入すると炉の核反応速度を下げるか炉を止める代わりに出力が上がってしまっていた。この設計上の欠陥は、チェルノブイリ事故で原子炉を停止するために非常用ボタンを押した時、最初の爆発を引き起こした原因となった。Wikipedia:黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉より引用

因に、日本ではこの形式の原子炉は建設されていませんし、運転もされていません。

また、スリーマイル島の事故では....加圧水型原子炉(かあつすいがたげんしろ、(英)Pressurized Water Reactor、PWR)という一次冷却材である加圧水(圧力の高い軽水)を300℃以上に熱し、蒸気発生器によって二次冷却材の軽水を沸騰させ、最終的に高温高圧の蒸気としてタービン発電機を回し、電力を生み出す原子炉が安全弁の不具合、計器の不具合、人為的ミスが重なり事故を起こしました。

初め二次冷却水の給水ポンプが故障で停まり蒸気発生器への二次冷却水の供給が滞ったため除熱が出来ないことになり、一次冷却系を含む炉心の圧力が上昇し加圧器逃し安全弁が開いた。このとき弁が開いたまま固着し圧力が下がってもなお弁が開いたままとなり、蒸気の形で大量の原子炉冷却材が失われていった。原子炉は自動的にスクラム(緊急時に制御棒を炉心に全部入れ、核反応を停止させる)し非常用炉心冷却装置(ECCS)が動作したが、すでに原子炉内の圧力が低下していて冷却水が沸騰しておりボイド(蒸気泡)が水位計に流入して水位を押し上げたため加圧器水位計が正しい水位を示さなかった。このため運転員が冷却水過剰と勘違いし、ECCSは手動で停止されてしまう。このあと一次系の給水ポンプも停止されてしまったため、結局2時間20分も開きっぱなしになっていた安全弁から500トンの冷却水が流出し、炉心上部3分の2が蒸気中にむき出しとなり、崩壊熱によって燃料棒が破損した。Wikipedia:スリーマイル島原子力発電所事故より引用

ミスの連鎖がこの不幸な事故を起こしました。最終的には炉心融解を来たしましたが、幸いにもチェルノブイリに比較して軽い被害で済んでいます。

日本では、原子力発電に携わる方々の怠慢に起因すると思われる事故が起こっています。しかし、幸いなことに一般の方々への健康被害が生じる様な大きな事故はおこっていません。原発の設置場所が活断層の上であるといった問題はあります。原子力に関わる人々のレベルを向上すること...更なる技術の向上があれば、比較的安全にエネルギーを手に入れることができるのではないかと感じます。

yshooでのアンケートでは...

と実に50%の回答者がCO2の削減のため原子力発電を増やすべきであると答えています。

我が国は、世界で唯一の被爆国です。そのため、核エネルギーの平和的利用についても、わだかまりがあるのは仕方がないことかもしれません。しかし、このまま化石燃料に依存していくならば....その先には破滅が待っているでしょう。もっとクリーンな代替エネルギーを開発するまで、原子力に頼るのは仕方がないことかもしれません...。

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2008年7月17日 (木)

総合医の定義....

2008年7月17日 晴れのち雨
時折、雷がなるような天気でした。気温はさほどでもないのですが、湿度が高く、体感温度としては非常に「暑い」一日でした。

さて、『総合医』について拙ブログ:総合医...にて取り上げました。昨今のテレビドラマの影響か?医師はヒトにあらず、神のごとくに全てにおいて完璧。という感覚が一般の方々に定着しつつあるようですので、『総合医』というと離島の診療所でバチスタの手術をやってのけるようなスーパードクターと受け取られてしまわないか?心配でもあります。

今日は、『総合医』とは何ぞや?その定義はどのようなものか?多いに私見を交えた上(笑)で考えてみます。

さて、まずは出来合の定義。日本医師会HPより。

『日本医師会グランドデザイン2007各論においても、「最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医も紹介できる『地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師』が求められる。」としております。
 それを受けた養成カリキュラム(案)においては、一般目標を「頻度の高い疾病と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康にかかわる幅広い問題について、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的視点から提供できる総合診療医としての態度、知識、技能を身につける。」としております。それを身につけるため、「医療専門職としての使命、全人的視点、医療の制度と管理、予防・保健、地域医療・福祉、臨床問題への対応、継続的なケア」の7項目の行動目標が定められております。』

ということで...
【頻度の高い疾病と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康にかかわる幅広い問題について、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的視点から提供できる医師】が総合医の定義といえそうです。

臨床だけできてもまだまだ...その患者さんを支えるために、臨床面以外からのアプローチもできなくてはならないということですね....。うーむ、これは養成するのに大変な努力が必要そうです。ただ、自分の経験からいうと、いなかの病院などである程度継続して働いた医師には恐らく、そういった能力が知らず知らずについているのでは?限られた資源で、どうやってこの患者さんを支えて行くのか?家族はどこまで頼りにできるのか?どういう方策で行けば、みんなより幸せに暮らすことができるのか??こんなコトをずっとずっと考えなくてはなりません。

ココからは全くの私見です。

総合医に必要とされる臨床能力は....。基本的にはプライマリーケアがほぼ網羅されることと考えます。感冒等から非常に重症な病態で専門医による診療が必要とされるものまで、適切な診断及び治療あるいは治療の過程に乗せてあげれる能力が必要です。そのためには、幅広い分野での適切な診断能力が必須となり、そして、もっとも重要なのが重症度の見極めとなります。重症で手が付かないならば、良い状態で専門医に渡せる能力。これも重要な「総合医」なるものの能力でしょう。

決して、『総合医』は離島などの診療所で、心臓外科領域の手術がデキルようなスーパードクターではないと思います。患者さんを全人的に診て、正確な診断、そして処置、必要ならば良い状態で専門医にキチンと紹介できる....。そのような、能力をもった医師のことと考えます。

それができることにより....医師のサラリーが下がってしまい、結果として医療費の抑制に働くのであれば、これは素直に納得できるものではありません。医療費抑制のための方策でないならば、『総合医』というものを認定することには反対するものではありません。

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2008年7月16日 (水)

比較するには...

2008年7月16日 晴れ
暑い....。

少しづつ、夏風邪が流行ってきて、無菌性髄膜炎も増えてきている様です。
さて、しばらくオヤスミしましたが...何とか書ける状況となりました。

医療費はそもそもまだ削減しないといけないものなのか?これは大きなギモンです。

07年度医療費、過去最高の33.4兆円 7月16日17時26分配信 医療介護CBニュース
魚拓

『厚生労働省は7月16日、2007年度の概算医療費が過去最高の33.4兆円に上ったと発表した。前年度の医療費32.4兆円と比較した伸び率は3.1%。70歳以上の高齢者で5.4%増加したほか、70歳未満でも1.2%増えた。前年度から1兆円、01年度(30.4兆円)からは3兆円増えたことになる。』

高齢者が増えて、医療費が増えるのは現状では至極当然の様な気がしますが...。ただ、もう少し予防的な医療を施せば、圧縮は可能かもしれません。対GDP比で示されていないので、この額面で増えた医療費が比率ではどうかと....?比較するには対GDP比が必要でしょう。また、公共事業費との比較も必要と考えます。

『07年度の高齢者一人当たりの医療費は前年度から2.0%増加し、75.7万円になった。70歳未満の16.1万円と比べると、4.7倍の開きがある。』

医療費を必要とする高齢者が増えているので、医療費の増大は仕方がないことか...と。見捨てることなどできません。

『また、主な診療科別の診療所(医科)一施設当たり医療費は、内科9707万円(同2.0%増)、小児科6793万円(同3.2%減)、外科9744万円(同2.0%増)、整形外科1億1546万円(同1.7%増)、皮膚科7130万円(同2.2%減)、産婦人科6105万円(同2.3%増)など。』

うーむ。ということは小児科診療所は収入が減ってるとのことでしょうか?ね....何か複雑なキモチです。

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2008年7月11日 (金)

総合医...

2008年7月11日 晴れ

あくまで私見ですが...医師は総合的な能力を持っているべきであると思います。その上で、専門性もしっかりと持って行ければ一番良いと...。総合的な能力を持つ医師を積極的に評価しようとする試みが少しづつ動きはじめそうです。

『舛添要一・厚生労働大臣は7月10日、自治医科大学を視察し、「総合医」を創設するとともに、学会等による認定医制の導入に前向きな姿勢を示した。

 これは自治医大学長の高久史麿氏の発言を受けたものだ。高久氏は、1次医療機関は総合医(総合的な診療能力を持ったかかりつけ医)、2次医療機関には総合医よりは専門性が高いが、専門医よりは幅広く診る医師、3次医療は大学病院などの専門医が担うという3層構造で医療を担うべきとした。

 その上で、日本医師会、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の4団体が共同で、「かかりつけ医〔総合(診療)医〕認定制」を創設すべきだとした。その際、現在は専門医資格しか広告できないが、この認定医も広告を可能にするよう求めた。』

専門医は当然、重要で必要なものです。専門性を磨くことも必要です。しかし、同様に幅広い診療能力をもった医師も必要であると感じます。(特にいなかでは...)

『高久氏は、「約20年前、家庭医構想が打ち出されたときには、“人頭割り”につながる懸念から、日医が反対して頓挫した。あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった」と述べ、患者を総合的に診る医師の必要性を強調。

 昨春、厚生労働省が「総合科」「総合科医」構想を打ち出したときにも、同様に日医などが反対した経緯がある。しかし、この時、反対意見が多かったのは、「学会ではなく国が審査・認定する」といった形で検討されていると見られていたため。これに対して、高久氏の提言は、あくまで学会が主導で進める「総合医」であり、その基準なども学会が作るべきという点で異なる。』

国が基準を作るのは難しい。そして、危険ですらあります。学会の中で、納得し得る基準ができて認定されるのであれば、受け入れやすいかもしれません。

『医師不足の折、舛添大臣が主宰した「安心と希望の医療確保ビジョン」でも、「総合的な診療能力を持つ医師の育成」が打ち出されている(『「医師の養成数増加」を提言、閣議決定』を変更)を参照)。「総合医」のほか、後述する医学部定員の問題なども含め、同ビジョンを具体化するための作業委員会が今週末か来週初めに設置され、年末の予算編成に反映させるために議論が進められる。』

ただ、あくまで医師は絶対数が不足しているのであり、養成数は増やす必要があります。総合的に診れる医師が増えた所で、医師養成数を抑制しようなどとは考えていただいては困ります。

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2008年7月10日 (木)

黒字ですか...

2008年7月10日 晴れ
朝は涼しかったです。

さて、日本は国民皆保険制度で、医療費は一部手出し、そして一部は保険者から支出されます。診療報酬体系は医療施設に厳しく、その経営はなかなか難しい...。そして、保険者は黒字であるとのこと....。保険料収入は診療報酬として払い出す分より明らかに大きく、組織の運営費を除いても黒字ということなのでしょうね....。レセプトの時、しょーもないことでいろいろと査定されますが....保険者は黒字なんですね!
何か間違ってる様に思います。

保険者黒字は医療費抑制の結果—日医 7月9日21時14分配信 医療介護CBニュース
魚拓

『日本医師会は7月9日の定例記者会見で、この日開かれた中医協で公表された「医療経済実態調査(保険者調査)」の結果について、見解を発表した。

 調査では、保険者全体の経常収支差が4192億円の黒字であることが明らかになった。組合健康保険は2372億円、政府管掌健康保険も1117億円の黒字で、国民健康保険は323億円の赤字だった。
 この結果について、中川俊男常任理事は「保険料収入の割に給付費(支出)が少ないため。給付費は医療費に比例し、給付費が少なかったのは医療費抑制の結果、つまり国民と医療現場への締め付けの結果である」と指摘。その上で、「2008年度当初予算における政管健保の国庫負担『肩代わり』案のようなことが、今後も前向きに検討されるべき」とした。』

年間2200億の社会保障費減額は本当に必要なのでしょうか?コレだけ、黒があれば、それを国に上納すべきでは??みんな考えることでしょうね....。


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2008年7月 7日 (月)

驚いた....

2008年7月7日 晴れ
七夕の日です。とっても暑い!

さて、彼の国の首脳部は...オリンピック期間中のハンセン病患者入国を禁止しました....。

患者の入国禁止撤回を=北京五輪委、厚労省に要望−ハンセン病市民学会 7月7日16時6分配信 時事通信
魚拓

『北京五輪組織委員会が大会期間中にハンセン病患者らの入国を禁止した問題で、支援者や学識者らでつくるハンセン病市民学会(熊本市)などは7日、厚生労働省で会見し、舛添要一厚労相と組織委側に対し、文書で禁止措置の撤回を要望したことを明らかにした。
 同組織委は6月2日、五輪期間中の外国人の出入国に関する「法律指針」を公表。ハンセン病患者らの入国禁止を掲げた。
 同学会の神美知宏共同代表は「中国がオリンピックという場で、ハンセン病などへの間違った理解と偏見を世界に発信することは黙認できない。オリンピックが差別を植え付ける場になってはならない」と話した。』

ハンセン病に関してはwikipediaから...。

『ハンセン病(ハンセンびょう、Hansen's disease)とは、抗酸菌の一種であるらい菌 (Mycobacterium leprae) の末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症。病名は1873年にらい菌を発見したノルウェーのアルマウェル・ハンセン (Gerhard Henrik Armauer Hansen) に因む。以前はハンセン氏病とも呼ばれた。東洋医学では大風(麻風)、癘風とも呼ばれる。 らい菌の発見以前はハンセン病という概念自体が存在せず、ハンセン病に似た症状の皮膚病を広く癩病(らいびょう、leprosy)と総称していた。そのため、歴史的文献における癩病はハンセン病とは限らない。らい菌の発見以後は、癩病はハンセン病の同義語として使われるようになった。なお、日本では癩病は差別用語として忌避される。また、英語圏でも、leper(らい者)は、非常に悪い印象があり、注意が必要である。』

更に、感染に関しては....

『感染は未治療のらい菌保有者(特に菌を大量に排出するL型患者)の鼻汁や組織浸出液が感染源となり経鼻・経気道的におこる(飛沫感染説:ヌードマウスに菌のスプレーを与えた動物実験による:伝染は一瞬と考えられる)。ただし感染・発病率は非常に低く、ほとんどの感染が排菌中の患者との濃密な接触環境下に置かれた場合に起こるとされている。また、らい菌と接触する人の95%は自然の免疫で感染を防ぐことが出来る。 感染時期のほとんどは小児期である。大人から大人への感染発病も極めて例外的である。日本においては小児期以降の感染による発病は近年では認められていない。 また、ハンセン病治療薬の一つであるリファンピシンで治療された患者からは伝染性はないことは証明されており、適切な治療を行っていれば感染源になることはない。

つまり、患者さんとの厳格な隔離は必要でなく、ましてオリンピック期間中に入国を制限する等は、感染防止の面から考えてほぼ何も役に立たないといえます。日本も誤った認識に基づき、ついこの間まで強制的隔離を続け、重大な人権侵害を続けてきました。彼の国が、この過ちを繰り返さない様...祈るのみです。

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2008年7月 6日 (日)

邪推....

2008年7月6日 晴れ
すっごい暑い日です。

さて、インドネシアからの看護師、介護福祉士受け入れが始まる様です。記事は、産経新聞より....。

門戸開放 実務手探り 看護・介護にインドネシア人 第1陣300人来日へ 7月5日8時1分配信 産経新聞
魚拓

『日本の病院や介護施設で働くインドネシア人看護師や介護福祉士の第1陣300人が7月下旬から8月上旬にかけて来日する。病院や福祉施設の深刻な人手不足や国際化が、日本の医療介護現場の門戸を開いた形だ。しかし、言葉や生活習慣の違いを乗り越え、満足のいくサービスを日本人に提供できるのか、課題は多い。』

日本語はかなり難しいでしょうね....日常の微妙なニュアンスを読み取れる様になるには、かなりの修練が必要ではないかと感じます。また、人手不足は特に看護職においては、現場の環境悪化などにより現場から逃散する影響もあるでしょう.....。日本人の看護職をもう少し大事にすることも必要ではないかと....。

『厚生労働省によると、平成19年度の看護関係の有効求人倍率は全職種平均の0・97倍を大きく上回る2・3倍。介護関係も2・1倍。18年時点で約4万人の看護師不足が推計されている。インドネシア人の受け入れは、日本側にとって、過酷勤務で人手不足となっている医療・介護現場へのスタッフの充足や、高齢化社会をにらみ人材の安定的確保を図る狙いがある。』

私の周りには、潜在看護師....いっぱいいます。長く働き続けることができないような過酷な現場です。現在の日本人看護師よりも人件費で安く雇える外国人看護師を入れて医療費は更に削減し、現場の人材確保は何とかなるなんてことを国は考えているのでは??と邪推します。

『来日した看護師・介護福祉士は現場に出る前に半年間、日本語などを訓練。その後、現場に出て、助手として働く。しかし、看護師は3年、介護士は4年の間に、国家試験に合格しないと、帰国しなければならない。

 厚労省によると、19年度の看護試験の合格率は90・3%。福祉士試験51・3%。日本語で試験を受けなくてはいけないため、インドネシア人には難関となりそうだ。』

日本語で試験を受けるとすれば、かなりの難関になるはずです。それほどの人数は定着しないのでは??ひょっとすると、「国は看護師不足をそのままにしてほっておいた訳ではない」というようなexcuseのために用意されたものというわけではないでしょうか??(これも邪推です。)

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2008年7月 4日 (金)

原動力

2008年7月4日 晴れ

原動力....私を頼り、信じてついてきてくれた患者さん達。そして、気のおけない仲間達。

これがあれば、次の一歩を踏み出せるかもしれない。

我々を遠くから見守り、育ててくれた『父』とも呼べる人たちをないがしろにはさせない。

間違いなく、我々はこの地域の医療を担ってきた.....。

原動力を信じて、この難局を乗り越えよう....。

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2008年7月 1日 (火)

現場を知ることの大切さ...

2008年7月1日 曇り

激甚災害の被災地で何が起きているのか?何が必要なのか?これを理解せずに、真に有効な援助を行うことはできません。その援助が仇となることもあります。

現在の日本における医療の現場は、いわば激甚災害の被災地とも言えるかもしれませんが、その被災地に真に有効な援助を行うためには、現場を真に理解する必要があります。厚生労働省の医系技官は日本の医療をコントロールする中枢ともいえますが....その方々の臨床経験は、はなはだ乏しく、現場の医療者、患者さんの本当に必要とするコトを見抜くことができないようです。

舛添厚生労働大臣はインタビューの中で、以下のように吠えました。

『だからこれはもう改革ですよ。言うことをきかないヤツは首を切ると。だから例えば、医学部を出て免許を持っているか知らないけど、インターンぐらいやったかもしらんけど、臨床も何もやらないでずっとやってて、それで、あんた日本のお医者のトップに立つのかね、と。おかしいだろう、と。だから臨床やるかどうかは別にして、とにかく現場2年ぐらい、腕に自信がないなら病院の事務長としても入ってもいいから、とにかく病院の実態を見てくださいよ、と。そして帰ってくれば、いい政策ができる。』

なかなか痛快。厚生労働省の医系技官の中には、病院の査察に入る方もあり、そのときの態度はそりゃーもう...「とんでもねー」態度であると聞いたことがあります。術後に心電図モニターしてて、加算をとっていた場合、カルテにキチンと「何故、心電図モニターを続けたのか?」その理由を記載されていないと、加算はとれない。過去一年間さかのぼって、心電図モニターでの加算をとったものをチェックして、その病院の分、全部、返納させた...というようなことも(あくまで伝聞ですが....)聞いたことがあります。

更に、最後に「こんなことやってるから、おまえたちはミスをしてしまうのだ...」と仰ったとも....。(コレもあくまで伝聞です。)

現場2年とはいわず、5年ぐらいは居てもらわないと、現場の苦しさは理解できないのではないでしょうか?その経験がなければ、医系技官として採用しないぐらいの制度にするべきです!

『だから、まあ徹底的にやろうとしているのは技官ね。医系、薬系含め技官人事、誰も手をつけないで聖域になっている。私は東大法学部だから、事務官の局長かなんかは全部分かる。ところが局長でも医政とか健康局長なんかはGHQの指令で医師免許がないといけないことになっている、と。そんなバカなことはないんで。医師免許なんかなくたって、事務能力のある局長がいて、下の課長の何人かに優秀な医者がいればいい。その医者も臨床やったことない外に出たことないなんてのじゃなくて、ちゃんとやって患者の面倒を見たことある人。看護師でもいい。外の血も入れて交流していかないとダメなんで、まさに厚生労働省改革というのは、これまでの失敗とウソで塗り固めた状況を変えるということ。』

是非!コレを断行していただきたい!舛添厚生労働相に期待します。

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