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2008年5月29日 (木)

百日咳の流行

2008年5月29日 曇りのち晴れ

成人を中心とする百日咳の流行がみられています。私も、家族内での感染流行を経験しました。小児では、血液検査でリンパ球数の著明増加を伴う白血球の増加と症状等で診断がつきやすいのですが、成人ではそのような所見がありません。2から3ヶ月程度続く頑固な咳。そして、家族内で感染している様な徴候がある。というのが診断の端緒となるでしょう。

ここで百日咳とはどんな病気か??ですが...
グラム陰性桿菌の百日咳菌(Bordetella pertussis)による呼吸器感染症の一種で、特有の発作性咳が長期間持続することから百日咳と呼ばれる。特に、生後6ヶ月以内の幼弱な乳児においては、生命の危険を伴うとされる。初期は軽い風邪症候群のような症状のカタル期(約2週間持続)、中期は重い咳の発作が起こる痙咳期(約2 - 3週間持続)、回復期の3段階。咳発作は夜間が起こりやすく、24時間で平均15回程度。発作時には嘔吐、チアノーゼ、無呼吸、顔面紅潮・眼瞼浮腫(百日咳顔貌)、結膜充血の症状が見られ、尿失禁、肋骨骨折、失神も見られる。

大人の百日ぜき、増加止まらず=近年の水準大きく上回る−流行形態が変化・感染研 5月27日12時32分配信 時事通信
魚拓

『今春以降、百日ぜき患者の報告数増加に歯止めが掛からず、過去10年で突出して多かった2000年の水準をも大きく上回っていることが27日、国立感染症研究所のまとめで分かった。成人患者が4割近くを占めている。
 安井良則主任研究官は「小児中心の流行形態が変化し、大人の間で流行するようになった。現在の小児科定点の調査では、実態把握は困難だ」としている。
 同研究所によると、12日から18日までの1週間に全国約3000カ所の定点医療機関から報告された患者は325人。1カ所当たりで、近年多くても0.02〜0.04人程度だったのが、0.1人を超えた。
 都道府県別では、広島45人、愛媛26人、埼玉、愛知各24人、千葉23人が多かった。
 今年に入ってからの累積は2177人で、2000年の同時期(1365人)の約1.6倍。20歳以上の割合は年々増加し、今年はこれまでのところ37.5%を占めている。』

成人で長期間咳が続く方々には、百日咳も考慮に入れた診療が必要です。その診断においては、咽頭からのBordetella pertussisの培養ですが...急性期でないと検出しにくいこと。培養の手技がやや特殊であるなど...難しいと思われます。ある程度、発症から時間が経過しているならば百日咳抗体を検査することであろうと考えます。私の経験例でも、百日咳山口株が高値で振り切れていました。

痙咳期であればなかなか治療が難しい。(治療しても症状の軽快は余りない)ですが...診断すれば、やはり感受性があると思われるエリスロマイシンなどを使用する様にしています。

本日参照させていただいた記事です。

『大人の百日ぜき、増加止まらず=近年の水準大きく上回る−流行形態が変化・感染研
5月27日12時32分配信 時事通信

 今春以降、百日ぜき患者の報告数増加に歯止めが掛からず、過去10年で突出して多かった2000年の水準をも大きく上回っていることが27日、国立感染症研究所のまとめで分かった。成人患者が4割近くを占めている。
 安井良則主任研究官は「小児中心の流行形態が変化し、大人の間で流行するようになった。現在の小児科定点の調査では、実態把握は困難だ」としている。
 同研究所によると、12日から18日までの1週間に全国約3000カ所の定点医療機関から報告された患者は325人。1カ所当たりで、近年多くても0.02〜0.04人程度だったのが、0.1人を超えた。
 都道府県別では、広島45人、愛媛26人、埼玉、愛知各24人、千葉23人が多かった。
 今年に入ってからの累積は2177人で、2000年の同時期(1365人)の約1.6倍。20歳以上の割合は年々増加し、今年はこれまでのところ37.5%を占めている。 

【関連記事】 成人の百日ぜきが急増=2000年以降最多、今後に注意

最終更新:5月27日12時38分』

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