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2008年4月 7日 (月)

本当のチカラ

2008年4月7日 雨のち晴れ

暖かい一日です。桜は満開を通り越して、散る時期となってきました。黒い道路の表面と散りつもった桜の花びらのコントラストが綺麗だと感じられます。(もちろん、徐々に汚れてしまうのですが....)

さて、兵庫県立柏原病院のお話は余りに有名です。住民が、存続危機となった病院小児科を支えるという図式は、これまでマスコミの表面に出現していなかったものです。そして、その運動の「本当のチカラ」が発揮されます。マグネットホスピタルならぬ、マグネットピープルとでもいいましょうか....。そのチカラに感嘆させられます。

記事は神戸新聞から....。
「住民が奇跡起こした」 小児科医が着任 丹波市
魚拓

『医師の負担軽減を目指す丹波市の母親グループの活動に共感した小児科医の石井良樹さん(32)=伊丹市出身=が、岡山県内の大学付属病院から同市柏原町の兵庫県立柏原病院に転勤を希望し、四月から常勤医として働いている。兵庫県病院局によると、他府県の大学医局を離れ、県内の地方に進んで赴任するのは極めてまれという。石井医師は「勤務医の負担を考えた地域は全国でも珍しい。住民の動きに応えたかった」と話す。(小林良多)』

一大決心だったでしょうね...。地域に入って、小児医療をするというのは、結構な気構えを要します。しかし、それをも越えさせる様なエネルギーが「守る会」の方々にはあったのでしょう。

『診察時間外に小児救急に訪れる患者は、全国的に約九割が緊急度が低い軽症とされる。柏原病院小児科は丹波地域の中核だったが、医師が三人から二人に減った二〇〇六年四月から危機的な状況になり、〇七年四月から一般外来を紹介制にし診察を制限している。』

柏原病院は産科があると聞いたことがあります。産科のある病院小児科は、通常にくらべ勤務がキツく、ストレスも多いと感じています。それを、2人体制で維持するには「紹介制」とすることが必要であったでしょう。ただ、「緊急度の低い軽症」の中に「本物の重症」が混じっている訳で、それが大きなストレスともなるのです。(軽症で、時間外受診の必要がないと思われる方々が凄まじい数、来られるのは困ることですが...。)

『勤務医が疲弊する様子を知った母親たちが〇七年四月、「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成。症状を見極めて病院を利用するよう住民に呼び掛けた。病院間の輪番制の徹底にこの運動が加わり、小児救急利用者は半減。先駆的な取り組みとして注目された。』

冒頭でも述べましたが、地域の病院小児科の存続危機があったにせよ、「患者さん側より、小児科医の疲弊を防ぐ運動が起きてきた」ということは今まで経験のなかったことであります。それが、大きな成果をあげたことは、「日本の医療も捨てたもんじゃない。」という気にさせます。
これからも、頑張って下さい。とエールを送ります。

また、最後に付言しておきますが....。私のところも、既に一人体制。私のところに通ってきてくれる患者さんも私の体や、ココロを気遣ってくれます。コレには感謝、感謝...。私の担当する地域も「捨てたもんじゃない」。無理しないぐらいに頑張ります!

本日、参照させていただいた記事です。

『住民が奇跡起こした」 小児科医が着任 丹波市

母親たちの運動に共感し、県立柏原病院小児科に着任した石井良樹医師(左)=丹波市柏原町
 医師の負担軽減を目指す丹波市の母親グループの活動に共感した小児科医の石井良樹さん(32)=伊丹市出身=が、岡山県内の大学付属病院から同市柏原町の兵庫県立柏原病院に転勤を希望し、四月から常勤医として働いている。兵庫県病院局によると、他府県の大学医局を離れ、県内の地方に進んで赴任するのは極めてまれという。石井医師は「勤務医の負担を考えた地域は全国でも珍しい。住民の動きに応えたかった」と話す。(小林良多)
 診察時間外に小児救急に訪れる患者は、全国的に約九割が緊急度が低い軽症とされる。柏原病院小児科は丹波地域の中核だったが、医師が三人から二人に減った二〇〇六年四月から危機的な状況になり、〇七年四月から一般外来を紹介制にし診察を制限している。
 勤務医が疲弊する様子を知った母親たちが〇七年四月、「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成。症状を見極めて病院を利用するよう住民に呼び掛けた。病院間の輪番制の徹底にこの運動が加わり、小児救急利用者は半減。先駆的な取り組みとして注目された。
 昨年夏、インターネットで住民の活動を知った石井医師は、同病院に「会の活動は極めて意義がある」とメールを送信し、見学に訪れた。軽症患者が夜間に列をなしたり、患者の親が必要性の低い点滴などを執ように求めたりすることが多い中で、この地域では住民も医療を支えていることを実感した。大学病院を出るタイミングと重なったこともあり、転勤を決めた。「ここ数年の医療関係の話題は、患者のたらい回しや訴訟ばかりだった。地域の取り組みで心が救われた」と話す。
 同病院小児科の和久祥三医師(41)は「自ら医師がやってきてくれたことは、地域に勇気を与える。住民が奇跡を起こしてくれた」と喜んでいる。

(4/7 16:17)』

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