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2008年4月18日 (金)

医療現場の人員

2008年4月18日 曇りのち晴れ

医療の現場の人員は多くありません。欧米の平均に比べ、日本の病院の100ベッド当たりの職員数は約23%程度とかなり少ないといえます。

医療クライシス:医療費が足りない/4 医師支える事務員

『今年2月、岩手県立千厩(せんまや)病院(一関市)泌尿器科の診察室。阿部俊和副院長(現国保金ケ崎診療所副所長)は診察しながら、「薬は前回と同じ」「次の予約は4週間後」と、横に座る医療クラーク(事務員)の女性に、処方せんや診察予約の指示を伝えた。医療クラークは手際よくパソコンに入力していく。』

医療秘書ですね...。こういう方々がいると、診察風景も、患者さんとの距離も違ってくるでしょう。

『医療クラークは医師の指示で、カルテの記載や処方せん発行、保険会社への診断書作成など主に事務作業を行う。海外では普及しているが、日本の病院にはほとんどいない。

 情報開示や医療事故対策が進むにつれ、医師の事務作業が増えている。阿部医師は「ここ10~20年で書類の作成量が3倍くらいに増えた」と話す。負担の重さは、勤務医の病院離れにもつながる。』

どうしてこういった職種の方々が病院にいなかったのか?その方々を支える人件費が問題となったのでしょうね....。診療報酬にはこれまで反映されていませんでしたし、最近の病院はカツカツの状態でやってます。とても雇う余裕はないということでしょう。

『鍵を握るのは、日本にはないPA制度だ。PAは米国の国家資格で、医師の監督下で診察や治療、検査の指示、処方せん発行などができる。津久井医師の同僚のPAは、手術の第1助手、検査データ分析などの術後管理、病棟回診までこなす。全米では7万人近いPAが働いている。

 米国の病院では、多様な職種が医師を支える。通常の看護師より専門的な資格で、処方や簡単な処置を行える「Nurse Practitioner=公認看護師」もいる。呼吸管理、点滴などを行うための「静脈ライン」確保、院内の患者搬送など、それぞれに専門職がいる。医療クラークに相当する医療秘書もおり、ほとんどすべての医師に秘書がつくという。』

このような、医師を支える人たちがいれば、病院の勤務もずいぶんと変わるでしょう。そして、欧米との職員数の違いはこれらの方々の違いなのだと...。国は、こういった方々を雇うだけの余裕を病院に与えるべきではないか?と感じます。

本日参照させていただいた記事です。

『医療クライシス:医療費が足りない/4 医師支える事務員

 ◇患者にもメリット
 今年2月、岩手県立千厩(せんまや)病院(一関市)泌尿器科の診察室。阿部俊和副院長(現国保金ケ崎診療所副所長)は診察しながら、「薬は前回と同じ」「次の予約は4週間後」と、横に座る医療クラーク(事務員)の女性に、処方せんや診察予約の指示を伝えた。医療クラークは手際よくパソコンに入力していく。

 「医療クラークが事務作業を処理してくれるお陰で、患者に向き合い、集中できる時間が増えた」と、阿部医師は医療クラークの良さを説く。

 医療クラークは医師の指示で、カルテの記載や処方せん発行、保険会社への診断書作成など主に事務作業を行う。海外では普及しているが、日本の病院にはほとんどいない。

 情報開示や医療事故対策が進むにつれ、医師の事務作業が増えている。阿部医師は「ここ10~20年で書類の作成量が3倍くらいに増えた」と話す。負担の重さは、勤務医の病院離れにもつながる。

 岩手県は医師確保対策の一環として昨秋、県立3病院に試験的に医療クラークを導入、千厩病院にも2人を配置した。今年度からは県立の21病院に、医師数や病床数に応じて10~1人を導入した。

 国も今年度から、医療クラークの人件費を診療報酬の加算で補う制度を始めたが、伊藤達朗千厩病院長は「診察時間を従来より多くでき、患者にとってもメリットが大きい。医師1人当たり医療クラーク1人を目指すべきだ」と訴える。

   ■   ■

 米ピッツバーグ大に留学中の津久井宏行医師(37)は、上司の外科医や2人のPA(Physician Assistant=医師助手)とともに、4人で年間450~500例もの心臓手術(開心術)をしている。日本ではこれほど多くの手術をこなす病院は少ないが、津久井医師は「精神的にも体力的にも非常に余裕がある」と話す。なぜ余裕があるのか。

 鍵を握るのは、日本にはないPA制度だ。PAは米国の国家資格で、医師の監督下で診察や治療、検査の指示、処方せん発行などができる。津久井医師の同僚のPAは、手術の第1助手、検査データ分析などの術後管理、病棟回診までこなす。全米では7万人近いPAが働いている。

 米国の病院では、多様な職種が医師を支える。通常の看護師より専門的な資格で、処方や簡単な処置を行える「Nurse Practitioner=公認看護師」もいる。呼吸管理、点滴などを行うための「静脈ライン」確保、院内の患者搬送など、それぞれに専門職がいる。医療クラークに相当する医療秘書もおり、ほとんどすべての医師に秘書がつくという。

 津久井医師は月曜から金曜まで毎日手術をするが、術後管理や書類作成などはPAらが担ってくれるため、早い日は午後4時に帰宅することもある。長期休暇も年に4週間くらいは取れるという。

 津久井医師は「病院では、ほとんど手術室にいる。米国の心臓外科医は、まさに手術をするためにいる」と話す。そのうえで現在の状況をこう表現した。

 「労働時間は日本の半分か3分の2で、年収は最低でも2~3倍だ」=つづく』

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コメント

正直言って欲しいですよ、医療クラーク。でも、医療費をどんどん削る政府の下で、どうやってその人件費を捻出しろと言うのでしょう。

今朝の新聞では手術を全部録画しろと迫っているような記事があったけど、それだって金と人手が必要なこと。費用のことは一言も言わずに「やれ」と言っているような記事には反感を持ちます。

投稿: 山口(産婦人科) | 2008年4月20日 (日) 14時19分

こんばんは
山口(産婦人科)さま

コメントありがとうございます。また、レスが遅れましたこと、お詫び申し上げます。

さて、>医療費をどんどん削る政府の下で、どうやってその人件費を捻出しろと言うのでしょう。

全くその通りです。現場の状況を考えない、社会保障費削って、公共事業にドンドン使っている現状では、『医療クラーク...雇えるはずないでしょ』てなことですよね....。

そこのところを新聞は鋭く突いてほしい。と思います。

投稿: いなか小児科医 | 2008年4月23日 (水) 00時16分

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