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2008年3月14日 (金)

病院はモノなのか?

2008年3月14日 曇り
グングン気温は上がります。でも、季節外れのインフルエンザは大流行。ロタウィルスによる急性胃腸炎の児....低血糖でぐったり。入院となりました。

さて、病院は売られるモノだ...といえそうです。先頃までは、厚生労働省管轄の国立病院。独立行政法人国立病院機構に譲渡されるもの、その場所の自治体に譲渡されるもの....。大きな変化でした。そして、今回....社会保険庁の解体に伴う全国の厚生年金病院、社会保険病院がこのような形になります。

社保病院はこれまでかなり優遇されてきた感はあります。私の故郷の病院も、大変な資産を抱え、その多くは絵画となりコレクションを形成しています。しかし、時代の流れ(というより、官僚の方々の余りに酷い目測誤りというべきか....)により、売られるモノとなります!

如何に日本の医療行政は陳腐であるか!それを如実に表す事例であろうと考えます。

記事は中日新聞から....。
社保病院を整理機構に譲渡 存続させ売却先検討、与党 2008年3月14日 16時27分
魚拓

『社会保険庁廃止に伴い整理合理化が計画されている社会保険病院(53カ所)と厚生年金病院(10カ所)について、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」にすべての病院をいったん譲渡し、存続させた上で「受け皿」となる売却先を検討する方針が14日固まった。自民、公明両党のそれぞれの専門会合で方針を確認した。』

それぞれの自治体などに売却されることが多いのであろうと思います。しかし、自治体で引き受ける場合も、今後のことを考慮すると、その経営形態は「公設公営」では行けない....。下手をすると自治体破綻です。なかなか売却は進まないのでは??と感じます。

『社保庁の健康保険部門が今年10月に新組織に移行するため、このままでは病院が消滅する事態となることから、当面の保有主体を整理機構に移すことで売却先の決定を「先送り」した形だ。医師不足など地域医療確保の必要性も考慮した。』

ホント....「こんなことを決めるヒトたちには責任なんてないのねー!」と大声で叫びたい気分です。コレだけの病院作って、立派な医療を行っている所もあるのに、社会保険庁がコケたから、「病院も知りません」。九州厚生年金なんて小児の先天性心臓病じゃスゴいレベルの病院ですよー。これがなくなれば(もちろんなくなるはずはないですが....)どれだけのヒトが困るか...。

『今後は売却方法について、黒字病院と赤字病院を組み合わせていくつかのグループに区分するか、個別の病院ごとに売却するかを検討する。「公的な医療機関としての存続が望ましい」との意見が多いことも踏まえ、適切な売却先の基準づくりも進める。』

病院はモノではないと感じます。血の通った生き物であると....。それを、生かすための智恵をしぼってほしいと思います。官僚の都合だけで左右されるのはたまらないと感じます。

本日参照させていただいた記事です。

『社保病院を整理機構に譲渡 存続させ売却先検討、与党
2008年3月14日 16時27分

 社会保険庁廃止に伴い整理合理化が計画されている社会保険病院(53カ所)と厚生年金病院(10カ所)について、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」にすべての病院をいったん譲渡し、存続させた上で「受け皿」となる売却先を検討する方針が14日固まった。自民、公明両党のそれぞれの専門会合で方針を確認した。
 社保庁の健康保険部門が今年10月に新組織に移行するため、このままでは病院が消滅する事態となることから、当面の保有主体を整理機構に移すことで売却先の決定を「先送り」した形だ。医師不足など地域医療確保の必要性も考慮した。
 今後は売却方法について、黒字病院と赤字病院を組み合わせていくつかのグループに区分するか、個別の病院ごとに売却するかを検討する。「公的な医療機関としての存続が望ましい」との意見が多いことも踏まえ、適切な売却先の基準づくりも進める。

(共同)』

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コメント

社保病院は一部の高機能病院を除くと二次医療で場所が悪く、赤字病院です。
1961年に出来た皆保険制度を担保するために国保病院が作られ、社保も作られたため立地が元々悪いのです。
出来の良い病院は北九州市小倉北区の社会保険小倉記念病院のように移譲されています。
残りかすなので買い手が無く赤と黒をまとめ売りのような話が出ます。
宙ぶらりんの状態で投資もせず放置され黒字を強制したので、材料費、人件費を削り、改修や新規設備をおこなわない縮小均衡に陥り資産価値が落ちています。
古い建物が多く、耐震基準を守っていないので建て替えが必要です。
地価も下がって買い手が無く、先例となるグリーンピアと同じ運命が待っています。

投稿: 近森正昭 | 2008年3月15日 (土) 12時07分

近森正昭さま

コメントありがとうございました。

>社保病院は一部の高機能病院を除くと二次医療で場所が悪く、赤字病院です。
1961年に出来た皆保険制度を担保するために国保病院が作られ、社保も作られたため立地が元々悪いのです。

必要性があったのでしょうか?ここまで乱立させるような....。

>宙ぶらりんの状態で投資もせず放置され黒字を強制したので、材料費、人件費を削り、改修や新規設備をおこなわない縮小均衡に陥り資産価値が落ちています。

最悪のパターンですね....。立ち直りは難しいというか、無理であろうとのことですね....。益々、社会保険庁の無為無策に怒りを憶えてしまいます。

投稿: いなか小児科医 | 2008年3月15日 (土) 22時09分

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