« 大事にしなければ残らない... | トップページ | ミスはあった... »

2008年3月16日 (日)

大きな視点

2008年3月16日 晴れ
そろそろ、桜の季節です。

さて、医療費の問題について結構、掘り下げた記事を目にすることが多くなりました。しかし、もう少し核心を突いてほしいというキモチも残ります。医療費は必要悪であるということを認識しなければなりません。現状は抑制しすぎです。

From60:稲葉康生の目 崩壊の悪循環を断て /東海
魚拓

『日本の医療費は世界的にみれば低い水準だ。国内総生産(GDP)に占める総医療費の割合は8%でOECD30カ国のうち22位。米国の15%、仏の11・1%、独の10・7%に比べるとかなり低い。日本は世界一の長寿国であり、少ない医療費を効率的に使っていると評価は高い。とはいえ、世界一の速度で進む高齢化は確実に医療費の急増をもたらしている。医療費の急増は納税者である現役世代に重くのしかかる。』

GDPに占める総医療費は各国比較でこのようなものでしょうね....。ただ、現役世代に重くのしかかる負担は医療費だけでしょうか??最近のエントリ−でクチを酸っぱくして言い続けているのは....。医療費の含まれる社会保障費と道路工事などが含まれる公共事業費の比較です。先進国の中で、社会保障費が公共事業費よりも少ないのは日本ぐらいです。それだけ、公共事業に税金も含めて使用されている現状があります。本当に重くのしかかっているのは、社会保障費よりも公共事業費なのです。
むしろ、医療費を削って、その分を公共事業に転用しようとしているのが日本の姿勢なのです。医療費はこれ以上削る必要はまったくない。しかし、公共事業費は何とかして減らさないと日本の国は潰れるのではないでしょうか??

『そこで政府は医療費の抑制策を実行したが、その結果病院から悲鳴が上がっている。財政赤字の病院が増え、開業医に比べて低報酬で激務の勤務医は開業医となって離れていく。患者は開業医より病院での診察を望むから病院勤務医の仕事はさらに過酷になる。まさに医療疲弊への悪循環だ。』

前段で述べたごとく、医療費の抑制の必要性はないと思われます。それを実行するもんだから、このように多くの問題を生じてしまうということでしょう。道路やハコモノつくるよりももっと、基本的な生活のための出費を大切にするべきです。
もちろん、医療費の効率的な使用は必要でしょう。日本では、どんな田舎にいってもMRIやマルチスライスCT、冠状動脈インターベンションができる施設があります。つまり、医療器械がすごく多く入っているということです。これに費やす医療費はたいそうなものです。医療費のうちかなりの部分が、この医療器械に費やされている現状はあるでしょう。この部分の効率化は進める必要がありそうです。
機械がなくたって、多くの医療は行うことが出来ます。(注:もちろん、その機械がなくてはできない医療もあります。)しかし、現在の診療報酬は高価な機械をいれれば、高い診療報酬を得ることができるように(一部では)設定されており、これも、多くの病院で高価な医療器械を購入するよう働きかけるものです。

『では、崩壊寸前の医療を救えるのか。医療費の増加、医師の不足・偏在、病院の赤字、現役世代の負担増など、問題は枚挙にいとまがない。個別に対応すれば、全体が混乱する。逆に全体を優先すれば個別問題が中途半端になる。崩壊への悪循環を断つには英知と決断が必要だ。』

医療費の増加はある程度まで容認するべきです。しかし、医療費のうち効率化できるものは、キチンとやるべきです。(医療器械にかけるお金は減らすべきです。)医師の不足も医療費抑制に端を発しますし、現役世代の負担増は多くが医療費の増加によるものではなく、公共事業費の増加が寄与するものであると考えるべきです。

そのような大きな視点でマスコミの方々はものをいうべきではないでしょうか?

本日、参照させていただいた記事です。

『From60:稲葉康生の目 崩壊の悪循環を断て /東海

 日本の医療費は世界的にみれば低い水準だ。国内総生産(GDP)に占める総医療費の割合は8%でOECD30カ国のうち22位。米国の15%、仏の11・1%、独の10・7%に比べるとかなり低い。日本は世界一の長寿国であり、少ない医療費を効率的に使っていると評価は高い。とはいえ、世界一の速度で進む高齢化は確実に医療費の急増をもたらしている。医療費の急増は納税者である現役世代に重くのしかかる。

 そこで政府は医療費の抑制策を実行したが、その結果病院から悲鳴が上がっている。財政赤字の病院が増え、開業医に比べて低報酬で激務の勤務医は開業医となって離れていく。患者は開業医より病院での診察を望むから病院勤務医の仕事はさらに過酷になる。まさに医療疲弊への悪循環だ。

 では、崩壊寸前の医療を救えるのか。医療費の増加、医師の不足・偏在、病院の赤字、現役世代の負担増など、問題は枚挙にいとまがない。個別に対応すれば、全体が混乱する。逆に全体を優先すれば個別問題が中途半端になる。崩壊への悪循環を断つには英知と決断が必要だ。(中部本社代表室長=前社会保障担当論説委員・57歳)

毎日新聞 2008年3月16日』

|

« 大事にしなければ残らない... | トップページ | ミスはあった... »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101068/40525317

この記事へのトラックバック一覧です: 大きな視点:

» 医療費の増額、医師数の増 [地域医療 まま・さぽーと]
現在の医師不足の問題について、国がしなければならないことはたくさんあります。医療 [続きを読む]

受信: 2008年3月17日 (月) 15時00分

« 大事にしなければ残らない... | トップページ | ミスはあった... »