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2007年4月22日 (日)

テオフィリンの話題_小児喘息治療者の意見

つづけて、ワークショップの状況を紹介します。

座長は西間三馨氏(国立病院機構福岡病院院長)、大澤真木子氏(東京女子医大小児科教授)という二人です。この二人は気管支喘息のドンと小児神経のドンで、大澤氏のもとに「テオフィリン関連けいれん」という疾患群を提唱した平野幸子氏がおり、件のワークショップにも出席していました。

そして、議論を戦わすパネリストは勝沼俊雄氏(東京慈恵会医科大学小児科)、小田嶋博氏(国立病院機構福岡病院小児科)、平野幸子氏(東京女子医大小児科)、水口雅氏(東京大学大学院医学系研究科小児医学)で、勝沼氏と小田嶋氏は喘息治療者側、平野氏と水口氏は小児神経が専門です。

まずは、喘息治療者側の意見。

1.まず、テオフィリンは効かないクスリではない。用量依存的に気管支拡張作用がみられ注意深く使用することにより非常に喘息治療に効果的である。また、吸入ステロイドやβ刺激剤、ロイコトリエン受容体拮抗剤などの治療によってもコントロールが難しい症例もあり、そのような症例ではテオフィリン使用が必要不可欠である。

2.慎重な使用により、血中濃度が5から10μg/mlで管理する場合にけいれんは、テオフィリン非使用群とテオフィリン使用群の間に有意差をもった増加はみられない。小児は元来、熱性けいれんなどけいれんを起こしやすいものであり、テオフィリンによりけいれんが増加したというエビデンスはないものと思われる。今回の騒ぎでテオフィリンの使用が忌避されるようになると、本来テオフィリンで治療すべき患者さんにテオフィリンが使用されない状況となりかねず患者さんのデメリットとなる。(→これは実際の症例を御紹介された。)

そして、フロアーからこのような意見もあった。

「テオフィリンはカフェインの代謝産物である。摂取したカフェインの実に10%が体内でテオフィリンに変化する。テオフィリンが悪いというのであれば、小児の発熱時に『お茶を制限する必要』があるのではないか!」

次エントリーは、小児神経の側からの意見です。

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