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2007年4月24日 (火)

テオフィリンの話題_小児神経の側からの意見

2007年4月24日 雨
疲労のため一日休みました。(ブログを...)

さて、テオフィリンの続きです。今回は小児神経をされておられる先生方の意見です。小児神経領域からは平野幸子氏(東京女子医大小児科)、水口雅氏(東京大学大学院医学系研究科小児医学)がパネリストとして意見を呈示しました。

1.テオフィリンの過量投与などにより血中濃度が高くなった場合にはけいれんを誘発することがあるのは世界的にも認められたことである。ただ、日本では治療域とされる血中濃度15μg/ml以下の症例においても、けいれんがみられ、時にけいれん重積で気管内挿管を要したり、脳症となって後遺症を残したりする群が報告されている。

2.ただ、これがテオフィリンによる副作用なのか?どうかについては証拠に乏しい。そして、治療域のテオフィリンが、けいれんの頻度を増加させるか?けいれんを重症化させ止まりにくくするのか?脳症を惹起するのか?についてははっきりとした結論が導かれていない。(そしてテオフィリン関連けいれんというのは血中濃度が治療域であっても投与中に起こったものはすべて含まれるとのことであり、一般の臨床医に理解されていない面があるとのこと...)

3.急性脳症の一群「けいれん重積型急性脳症」の範疇にはHHE:Hemiconvulsion-hemiplegia-epilepsy, 片側けいれん片麻痺てんかん症候群などの神経学的後遺症を遺す可能性のたかいものが含まれるが、そのうち数十%がテオフィリン関連けいれんを示していた。テオフィリンと重篤な急性脳症との濃厚な関連が疑われる。

4.テオフィリン関連けいれんは地域により、発生率がかなり異なる。(特に私の住んでいる県では、非常に発生率が高い。)そしてこれは、テオフィリンの消費量に換算してもかなりの差が残る。これは、ひょっとするとテオフィリン関連けいれんを起こしやすい遺伝子型が存在するのか??などとも考えられる。

以上のような意見が示されました。

次のエントリーでは自分の経験とテオフィリン関連けいれんに関する考察を述べたいと思います。

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