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2007年1月28日 (日)

公判の続報

2007年1月28日 曇り

今日は、公判の続報について...

検察側は、手詰まりなのか?と思われる表現があります。そして、それは法廷内での戦いを何とかして有利に進めようとする、卑しい表現です。

ソースは毎日新聞。

『検察側は冒頭陳述で、被告が「手ではく離できない場合にはく離を継続しても大量出血しない場合もあり得るだろう」「指より細いクーパー(手術用はさみ)なら胎盤との間に差し込むことができるだろう」と考えていたと指摘。女性の死亡後、院長らに「やっちゃった」「最悪」などと話したと言及した。』

当産婦人科医師が院長に、どのような形で事故を報告するか?は本来の問題からはズレていると思われます。実際にその場にいたわけではないので...どのような形で報告がなされたのか?わかるわけはありませんが...このような表現で、法廷の裁判官に悪い印象を訴えるということは、決定的に有罪にする材料を検察は持ちえていないということの表れではないか?と感じます。

『一方、被害者の父親は「事前に生命の危険がある手術だという説明がなかった」と振り返る。危篤状態の時も「被告は冷静で、精いっぱいのことをしてくれたようには見えなかった」と話す。』

愛娘をなくされたお父様のお気持ちは分からないではありません。心中察するに余りあることがあるでしょう。しかし、これだけは言えると思います。大出血している患者さんを目の前にして、冷静さを失い打てる手も打てなくなってしまったら、それこそ救いようがありません。私は、少なくとも研修医の時代に、「状況が悪ければ悪いほど冷静になれ。」としつこく教えられました。

追記です。ある産婦人科医のひとりごと:県立大野病院事件、初公判の翌日の報道に詳細に検討されたエントリーがあります。御参照ください。

更に追記です。紫色の顔の友達を助けたい:速報 大野病院初公判傍聴記に東京女子医大事件で刑事告訴され1審無罪を勝ち取った医師による初公判の生々しい状況が記述されています。必見です。

本日参照させていただいた記事です。

『◇地裁初公判
 県立大野病院での帝王切開手術中に女性が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた被告に対する初公判が26日、福島地裁であり、検察側と弁護側の主張は真っ向から対立した。検察側は被告が子宮から胎盤をはく離する際、手術用はさみを使った症例を聞いたことがなかったことなどを明らかにした。
 検察側は冒頭陳述で、被告が「手ではく離できない場合にはく離を継続しても大量出血しない場合もあり得るだろう」「指より細いクーパー(手術用はさみ)なら胎盤との間に差し込むことができるだろう」と考えていたと指摘。女性の死亡後、院長らに「やっちゃった」「最悪」などと話したと言及した。
 弁護側は、「医学文献で手術用はさみのはく離は効果的だとされている」と主張。開腹後も超音波で癒着胎盤の可能性を調べ、慎重だったとした。死亡との因果関係は、出血性ショックのほかにもさまざまな原因が考えられると指摘した。
 被告は退廷後、「ミスはしていない」と話し、捜査に対しては「逮捕の前から釈然としないものがある」と述べた。【町田徳丈、松本惇】
 ◇1人医長体制で再開メド立たず--病院の対応に不満

 「1人の医師として患者が死亡したのは大変残念」。初公判で被告は起訴事実を否認する一方、死亡した女性に対しては「心から冥福を祈ります」と述べた。黒っぽいスーツを身につけ、落ち着いた声で準備した書面を読み上げた。
 被告が逮捕・起訴されて休職となり、昨年3月から県立大野病院の産婦人科は休診が続いている。同科は被告が唯一の産婦人科医という「1人医長」体制。再開のめどは立たない。
 隣の富岡町の30代女性は被告を信頼して出産することを決めたが、休診で昨年4月に実家近くの病院で二男を出産した。女性は「車で長時間かけて通うのも負担だった」と振り返る。二男出産に被告が立ち会った女性(28)も「次も先生に診てもらいたいと思っていた」と言う。
 一方、被害者の父親は「事前に生命の危険がある手術だという説明がなかった」と振り返る。危篤状態の時も「被告は冷静で、精いっぱいのことをしてくれたようには見えなかった」と話す。
 病院の対応にも不満がある。病院側は示談を要請したが父親は受け入れず、05年9月の連絡を最後に接触は途絶えた。昨年11月に問うと、病院は「弁護士と相談して進めていく」と答えたという。「納得できない。娘が死んだ真相を教えてほしい。このままでは娘に何も報告できない」と不信感を募らせる。【松本惇】
 ◆初公判までの経過◆
 【04年】
12・17 帝王切開の手術中に女性死亡。生まれた女児は無事。病院は警察に届け出ず
 【05年】
 3・30 県の事故調査委員会が報告書を公表し発覚
 【06年】
 2・18 県警が被告を業務上過失致死と医師法違反容疑で逮捕
 3・10 福島地検が被告を起訴
   11 大野病院の産婦人科が休診
12・ 6 多数の医学団体の抗議などをまとめる形で、日本医学会長が刑事責任追及を批判する声明発表

1月27日朝刊』

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» 医者は冷たいというイメージ操作 [出もの腫れもの処嫌わず]
 メディアでは今日も、過去の「あるある大辞典」でのみそ汁やらレタスやらのでっちあげで騒ぎまくってて、どーやらあくまで「あれはフジだけの特殊事情」としたいよーですな。おかげで大野病院医師不当逮捕事件についてなんて、どっかへふっ飛んじゃってるじゃん。こーゆー時こそフジTVに注目だ!と思ったら、鳥インフルエンザの不安を煽ってるし。スーパーモーニング(テレ朝)ではやってたらしいけど見逃しちゃったし。しょーがないから数少ない新聞報道のスミを突つくしかないか。    しっかーし、報道によっては、そーゆー重箱のス... [続きを読む]

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