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2007年1月 9日 (火)

メデューサの頭

2007年1月9日 晴れ
結構寒いです。

「メデューサの頭」は消化器病の講義の中で出てくる、ギリシャ神話から派生した言葉です。肝硬変などの、肝臓の血流が悪くなる病態や、その他の門脈という消化管から栄養を吸収して流れ出してくる静脈(これが肝臓に入っていくのですが)の圧力が高くなる病態において、門脈の血液が何とかして心臓に戻ろうとすることによって別の通路を通ろうとします。そして、その別の通路を側副血行路といいますが、その一つが腹壁を通るものです。そして、臍から放射状に広がるように拡張した皮下の静脈がみえることがありますが、これをメデューサの髪に捩って「メデューサの頭」と呼ばれるようになったものといわれます。

まだ、超音波検査などが発達していない頃は、こういった症状、徴候を注意深く拾い上げて診断に至っていたのであると思います。特に、腹壁の皮静脈の拡張、手掌紅斑などは肝硬変の症状として知られていました。

さて、メデューサの話はどんな話だったのでしょうか?だいたいは、こんな話であったようです。

『____メデューサの首____

神々の中の神:ゼウスは人間であるダナエを愛した。やがて、男の子が生まれ、ペルセウスと名付けられた。ダナエの父アクリシオスは予言で、「このペルセウスがやがて自分を殺すことになる」と聞き、ダナエとペルセウスを海に流した。

セリポス島という島まで二人は流れ着き、この島のポリュデクテス王に養育されることとなった。
ダナエはかなりの美人であり、ポリュデクテス王は何とかしてダナエを自分の妻にしようと画策した。しかし、ダナエはこの粗暴な王との結婚を嫌がったので、王は別の女性に求婚するふりをして、周囲の友人から馬を一頭づつもらうことにした。

この時、ペルセウスにも王は「あなたの母上には、他にも求婚者がいるのでね。私は惨めな姿をみせたくないんだよ」と伝えた。王がダナエとの結婚を諦めてくれそうなことに、ホッとしたペルセウスは王に次のようにいってしまった。「残念ながら、私は馬を持ち合わせません。しかし、母を諦めて下さるなら、お祝いに何でもお望みのものを贈りましょう。何ならば、メデューサの首でも...」
メデューサは、ゴルゴン三姉妹の一人で、髪は蛇で、その顔は見た人を恐怖の余り石にするという化け物であった。王は「本当かい?メデューサの首はすばらしい贈り物だ。ぜひ、それを贈ってくれ」とまんまと王の罠に引っかかってしまい、メデューサ退治に出かけることとなった。

この会話をたまたま立ち聞きしていたアテナ(知恵と戦争の女神)は同行することを申し込んだ。何故かというとアテナはメデューサがまだ優しい普通の娘であったころ、その髪の見事さを彼女と競い合ったのである。そして、負けてしまったアテナは怒ってメデューサを化け物に変えてしまったのである。しかし、アテナはそれに飽き足らず、最後のとどめを刺そうと考えたのである。

まず、アテナはペルセウスをエーゲ海のサモス島へ連れて行き3人のゴルゴン姉妹の像をみせた。これで、ペルセウスはメデューサを他の2人の姉妹と区別できるようになった。アテナはここで、メデューサをじかにみてはいけないと注意を与えた。そして、青銅の盾(これがイージスか?)にうつるメデューサの姿をみるようにと伝えた。

その他、メデューサの首を斬りとるための、ダイアモンドの鎌はヘルメス(商売と通信の神)より借りた。翼のあるサンダルと首を入れる魔法の袋、冥界の王・ハデスの持つ隠れ帽子を手に入れた。

モノがそろったところで、ペルセウスは西の方に飛んでいき、メデューサの居る所へいった。あたりにはメデューサを見たために恐怖で石になってしまったヒトや動物たちの像がゴロゴロしていた。

ペルセウスは鎌をもち、隠れ帽子をかぶってメデューサに近づいて、盾にうつるメデューサの姿をみながら、その首を斬りおとした。メデューサの二人の姉妹は、異変を感じて目を覚ましたが、隠れ帽子をかぶっているペルセウスを見つけることができなかった。そこで、ペルセウスは南の方へ逃げていった。

メデューサの遺体からは、ペガサスと黄金の剣をもったクリュサオルという戦士が生まれた。』

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