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2006年11月23日 (木)

医療ジャーナリストの言

2006年11月23日 雨
疲労のため1日更新できませんでした。

沖縄タイムスの記事です。
医学ジャーナリスト・松井宏夫氏講演(沖縄タイムス)

松井宏夫氏の著書を調べてみると...松井宏夫氏の著書となかなかいろいろと調べていますね...いわゆる「名医本」の編集者のようです。

『人工透析にかかる費用は一人当たり年間八百万円。約一兆円の医療費が透析に消えていく」と指摘。諸外国に比べ臓器移植に後進的な日本の医療制度に「倫理的観点も含め、学会でしっかり話し合い、啓発する必要がある」と訴えた。』

透析が多く、腎移植が少ないのは、極端に献腎移植あるいは脳死の段階での移植が少ないのが原因と思われます。その根底にあるのは、日本人の「死」に対する意識の問題であると思われます。臓器移植法が成立してずいぶん経ちますが、脳死移植の数が増えていかないのは、そのカラクリがあるものと感じています。啓発することは本当に必要なことですが、一朝一夕には変化していかないでしょう...

『日本の医療施設の在り方にも言及。高度な手技が必要な心臓外科手術を例にドイツと比較し「日本では年間約五万一千例行われ、施設は五百十カ所、一カ所平均七十四例。

 ドイツは年間九万七千例行われるが、施設は八十カ所。一カ所で四千例を手掛ける施設もある」と説明した。』

年間4千例の心臓手術とすると、365日フル稼働で11例/日と凄まじい数です。術者は20人程度、支えるサポートチームも巨大なものが必要です。日本の現在の医療事情からすると...実現は不可能な感じを受けますが...また、AMI:急性心筋梗塞などの発症から処置まで時間を争うものについては、集約化することで施設搬入まで時間がかかるようになると救命率、予後の改善率ともに落ちていくような気がします。集約化することは、一部では必要な部分があるでしょうが...それに伴う患者さんの搬送手段の検討なども同時にしていかなければならないと思います。

日本の医療の良い面と悪い面を比較して、どの方向に進むべきかを考える必要があると思います。ただ、外国の医療制度を真似するだけでは良いシステムは産まれないと考えます。

本日参照させていただいた記事です。

『第四百十六回沖縄政経懇話会21(会長・岸本正男沖縄タイムス社社長)の十一月定例会が二十二日、那覇市内のホテルで開かれ、医学ジャーナリストの松井宏夫氏が「医療現場で何が起きているか」と題し講演。臓器移植や医療過誤の問題、最新のがん治療などを報告した。
 松井氏は市立宇和島病院の病気腎移植について触れながら「全国で人工透析患者は二十六万人、腎臓移植の希望者は一万三千人。だが日本では年間八百例しか行われていない。人工透析にかかる費用は一人当たり年間八百万円。約一兆円の医療費が透析に消えていく」と指摘。諸外国に比べ臓器移植に後進的な日本の医療制度に「倫理的観点も含め、学会でしっかり話し合い、啓発する必要がある」と訴えた。

 日本の医療施設の在り方にも言及。高度な手技が必要な心臓外科手術を例にドイツと比較し「日本では年間約五万一千例行われ、施設は五百十カ所、一カ所平均七十四例。

 ドイツは年間九万七千例行われるが、施設は八十カ所。一カ所で四千例を手掛ける施設もある」と説明した。

 手術は数をこなすほど上達し、ミスもなくなるとし「心臓手術は生死に直結する。産婦人科も、訴訟や過重労働を理由に敬遠されている。医師と施設を集中化させた方がいい」と提起した。

 体への負担が少ない内視鏡を用いた最新のがん治療についても報告。

 「開腹手術が必要な広範囲のガンも内視鏡で焼き切れるようになった」と話し、乳がん治療では皮膚に傷の残らない超音波治療も臨床試験中と紹介。「夢と希望を持った若く優秀な医者の研究が進んでいる」と期待した。』

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