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2006年10月 5日 (木)

副?作用

2006年10月5日 雨
何だかわからない、(注1)HPS(hemophagocytic syndrome:血球貪食症候群)を伴いやすいウィルス感染症が流行している様です。ここ最近で同様な患者さんが2例ほど入院しています。幸いにして、経過は良好です。

(注1)ウィルス感染症による同病をVAHS: virus associated hemophagocytic syndromeウイルス関連血球貪食症候群とも呼ぶ。

さて、薬は毒より産まれるもので、その扱いによっては副作用に苦しむことがあります。医師は「望む」作用と、副作用とのバランスをとりながら治療を進めます。そして、どんな薬にも副作用はあり、全く副作用のない薬はありません。
また、副作用と行っても普遍的にも望ましい「副作用」というものもあり得ます。関節リウマチ:RAで通常持続的に使用されるNsAIDs:非ステロイド系抗炎症薬(いわゆる鎮痛解熱剤;痛み止め)では、アルツハイマー型認知症に発症を予防する副?作用があるのでは?ともいわれています。

今日の記事では、フルバスタチンという高脂血症治療剤(コレステロールの薬といったほうがいいかもしれません)が、脳梗塞後の記憶障害に対して効くのでは?とのことです。ラットでの実験レベルでのはなしですが.....

脳梗塞の記憶障害に 高脂血症治療薬有効 阪大大学院チーム解明(産經新聞)

『高脂血症の治療薬として使用されているフルバスタチンに、脳梗塞(こうそく)に伴う記憶障害の症状を緩和させる働きがあることを、大阪大大学院医学系研究科の森下竜一教授(臨床遺伝子治療学)らのチームが解明した。ラットを使った実験では、脳の血管や神経の回復も確認された。日本人の死因の上位を占める脳梗塞の画期的な治療薬となる可能性が出てきた。
 森下教授らは脳梗塞の患者と同じ症状で実験するため、人工的に脳梗塞の状態にしたラットにフルバスタチンを3カ月間投与。その後、避難台を設置した水槽で泳がせ、避難台の場所を覚えさせる実験を実施した。
 避難台に到達するスピードを計測したところ、フルバスタチンを投与したラットは4日間で到達時間を約15秒短縮したが、投与しなかったラットはほとんど短縮できず、投与したラットが避難台の場所を記憶するなど、学習能力を回復していることが分かった。
 また、2種類のラットの脳を摘出して調べたところ、フルバスタチンを投与したラットは、脳梗塞で減少した脳の血管の数が正常に近い状態に戻ったほか、脳神経も再構築されたという。
 フルバスタチンは悪玉コレステロール値を下げる薬として広く使用されているが、森下教授らはその抗酸化作用の強さに注目。森下教授は「実用化までさらに臨床実験を進める必要はあるが、脳梗塞に有効な治療薬となるだろう。認知症の改善効果も期待される」と話している。6〜7日に広島市で開かれる「第25回日本認知症学会学術集会」で、今回の研究結果を紹介する。』

これで、フルバスタチンは売れ筋となるのでしょうか??

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コメント

http://square.umin.ac.jp/pb165/mito/pleiotropic/index.html
まぁ、フルバスタチンと抗酸化作用は無視して結構です。Rhoキナーゼがキモでクラスエフェクトだといいなと皆さん手を出してます。

血球貪食症候群?ですか、子供も子供の保育園も風邪コンコンで休みが多く、IDWRでマイコと書いてあって腑に落ちていたんですけど、あら別口ですか。

投稿: sionoiri | 2006年10月 6日 (金) 05時03分

sionoiriさま
コメントありがとうございました。

<#PROSPER(Lancet vol.360 no.9346 p1623, http://image.thelancet.com/extras/02art8325web.pdf)では残念ながら認知機能の維持や脳梗塞の1次予防についての有為な結果は得られなかった。

とのことですね...大規模臨床試験でこの結果ですから、スタチンは認知症には効かないと思っていいのでしょうね。
情報ありがとうございました。

投稿: 管理人 | 2006年10月 6日 (金) 21時39分

途中でした...
マイコの児もいますが、HPSの児はいわゆるウィルス感染症のような感じです。一人はEBくさいと思っていますが...

投稿: 管理人 | 2006年10月 6日 (金) 21時42分

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