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2006年9月13日 (水)

残念な処遇

2006年9月13日 雨
涼しいです。今日は終業時間間近に受診した腹痛の児。右下腹部に圧痛があり、反跳痛あり。筋性防御はみられず。嘔吐数回。虫垂炎を疑い、精査を進めたところ、WBC 11,400 , CRP 0.02。ちょいとアヤシいと思い、腹部CTしたところ、直腸を圧排するような形の腫瘤が...??場所からすると卵巣??
卵巣腫瘍の茎捻転の疑いで、婦人科と小児科のそろった病院に搬送でした。

さて、射水の外科部長先生。事務方に異動させられていたのですね...恐らく、臨床が非常にできる方であったのでは?と考えますが...そのような「閑職に」とは、ほとんど「拷問」です。

“安楽死”射水病院元部長、復帰求め市に不服申立書(読売新聞)

『富山県射水(いみず)市の射水市民病院で入院患者7人が延命措置の中止により死亡した問題で、関与したとされる伊藤雅之・元外科部長(51)が、同病院と市から受けた自宅待機命令や人事異動は問題だとして、同病院への復帰を求める不服申立書を市公平委員会に提出したことが9日、わかった。
 伊藤元外科部長は、院内で問題が発覚した昨年10月以降、病院長から自宅待機を命じられ、今年5月には市福祉保健部参事に異動した。
 伊藤元外科部長は「現場復帰を願ってくれている市民に応えたい」としている。』

この事件では、病院内部の不協和音の指摘や、この外科部長さんに対して家族は感謝こそすれ憎悪の念は持っていないというような報道もあり、外科部長さんの責任を追及しすぎるのはひょっとすると「筋違い」かも知れないと感じています。もちろん、尊厳死という概念が法的に擁護されるものではありませんし、いろいろな意見が存在するのもわかります。
しかし、将来的には「自分の最後の瞬間は自分で決めることができる」というような法整備も必要になってくるのではないか?とも感じます。

患者さんたちが待っているのであれば、この外科部長さんが復帰して患者さんのために働かれるのを望みます。

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コメント

おっしゃるとおりですよね。ただ手続き上不備があると問題視され、追及されてしまいます。医者である限りこの問題はいつも隣にあるわけで、法整備の必要性だけでなく、患者さんとよく話しをする関係であるための労を惜しまないようにすべきだと思います。

それにしてもCTまでよくぞ撮られましたね。何歳だったのでしょうか。reboundだけであれば、限局性の腸炎、憩室炎を考えてしまいます。エコー所見はどうでしたか?

投稿: クーデルムーデル | 2006年9月14日 (木) 13時18分

クーデルムーデルさま
こんばんは

コメントありがとうございます。

<患者さんとよく話しをする関係であるための労を惜しまないようにすべきだと思います。
まさにそうですね。その部分が抜けていれば、患者さんには理解されませんね...

卵巣腫瘍茎捻転疑いの児は確か12歳だったと思います。急性腹症で必要がある時には、CT, echoともにオーダーするのですが、そのときはちょっと多忙で先にCTをしていただきました。フィルムをみると、「あらま...」ということで、エコーは施行せず送ったようなことです。
因に、結構骨盤腔の奥深いところですので、エコーでは見えたかどうか?は、はっきりしません。

投稿: befu | 2006年9月14日 (木) 20時44分

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