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2006年9月 4日 (月)

ネフローゼ症候群_腎1

2006年9月4日 晴れ
ネフローゼ症候群を語る上で、腎臓の解剖や機能の説明は不可欠です。今日から、腎臓の説明をしていきます。

腎臓はそら豆のような形をした臓器です。ちょうど腰のあたりの、後腹膜というおなかの臓器を包んでいる膜の後ろの部分に脊椎を挟んで左右一対で位置しています。Kidney1

右の図は、腎臓の模式図ですが、その皮質と髄質と記載されている部分で尿をつくり、腎杯、腎盂の中に排泄します。そして尿は尿管の方へ流れ、更に膀胱に入り、尿道を通って体外に出て行きます。ここで、尿とは何でしょうか?尿は一言でいうと、体の中で発生したゴミということになります。体の中の発生したいらないもの(老廃物)を尿の中に濃縮して捨てているのです。これが、腎臓の大きな役割の一つです。

Kidney3そして、更に続けます。尿を作る小さな単位を専門的な用語で「ネフロン」といいますが、これが一つの腎臓につき約100万個あるとされています。左の図は、そのネフロンの模式図です。模式図ですから縮尺はあてにならないと考えてください。この中で、糸球体から近位曲尿細管、近位直尿細管、ヘンレのわな(ループ)、遠位曲尿細管、結合尿細管までがネフロンと呼ばれる単位です。

糸球体からは、原尿といって尿になる前のもとの液体が作られます。(糸球体濾過といいます。)この量は成人では実に180ℓに及びます。成人の血漿の量(血液のうち液体の成分:血漿)は約3ℓですので、一日に約60回血液は腎臓で濾過されていることになります。それだけ、血液を洗っているんですね...そして、尿細管やヘンレのわな、集合管などで、そのうちの99%までが吸収され、約1.8ℓが一日で尿として(原尿ではありません)捨てられるのです。

そして、それだけの血液を洗っているということは、それだけ血液の流れる量も多いということです。腎臓の血液流量は成人で約1.1ℓ/分で心臓が1分間に送り出す血液量(心拍出量)が約5ℓ/分とされていることから、約5分の1の血液が流れていることになります。かなり、血液の流れの速い臓器です。

ネフローゼ症候群の病気の座はネフロンのうち、糸球体といわれる濾過器にあります。その詳しい内容は次回にしたいと思います。

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