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2006年8月19日 (土)

方針の転換

2006年8月19日 晴れ
台風一過の晴天でした。暑さは尋常でなく、外では日陰でもまさに「汗が吹き出る」状態でした.

さて、以下の記事を参照したブログの記事を見つけました。弁護士のため息:医学部の定員増大へ厚生労働省は方針を大きく転換しようとしている様です。医療者には福音となるかもしれません。

医師不足対策、当該都道府県で医学部定員を暫定増員(読売新聞)

『医師の不足や偏在の問題に対応するため、厚生労働、文部科学、総務の3省で検討していた「新医師確保総合対策」の原案が18日、明らかになった。
 医師不足が特に深刻となっている都道府県に限り、大学医学部の定員増を暫定措置として認めるほか、離島やへき地で勤務する医師を養成している自治医科大学の定員も増員する。
 また、都道府県の要請に基づき緊急避難的に医師を派遣・紹介するシステムを構築する。3省は近く最終的な対策をまとめ、可能な施策から実施に移す。
 医学部の定員は、1986年以降、削減傾向が続き、97年に「引き続き医学部定員の削減に取り組む」ことも閣議決定された。定員増が認められれば約20年ぶりの方針転換となる。』

厚生労働省は国会での答弁の場においても、「我が国の医師数は足りており、今後増員を考慮しない」とのスタンスであったと思われます。しかし、世論に押されてか?このような急転直下の展開です。さすがに、医師の偏在という医師不足の理由付けは難しくなったのでしょうね...

しかし、ここで増員された医師は、すぐには特効薬として機能を果たしません。10年から15年後に効果が出るということを認識すべきです。

追記です。

ある産婦人科医のひとりごと:医学部定員を一時増員(読売新聞)にも参考になる意見が示されています。

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コメント

20年前の医学部定員削減はいったい何だったんでしょう。つい最近まで医師数は不足していないと言っていたのに。ったく・・・

投稿: なかまた | 2006年8月20日 (日) 00時22分

厚労省は以下のような条件を付けてきました。
〈1〉県が奨学金拡充など卒業後の地域定着策を実施する
〈2〉定着する医師が増えた場合に限り、暫定的な増員が終わった後も以前の定員数を維持できる
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060819i301.htm

えっと。暫定的に増やしてやるから"偏在"の責任をお前ら県と大学で対策しろよな。とこういうことかいな?
>医師不足が特に深刻となっている都道府県に限り
なんだから、平均を上回っている徳島(1位)、高知(5位)、鳥取(2位)、島根(9位)はもちろん認めないんですよね。北海道(23位)も上回ってたね。
 どうせそんなことにはならないんだろうけどさ。

投稿: お弟子 | 2006年8月20日 (日) 02時13分

なかまた先生
コメントありがとうございます。

お役人さまたちは、前言を翻すことについては何ら「恥ずかしい」などという御気持ちは持たない、そういった類いの方々であると思っております。

だから、「信じてはいけない」のだと思います。

投稿: befu | 2006年8月20日 (日) 17時17分

お弟子さま
コメントありがとうございました。

私も、記事をよく調べずに投稿してしまったのですが...
こんな条件が付けられていたのですね...

これでは、ほんと、「お前ら有効に医師を集めないと知らないよ」という一種の恫喝ですね...

投稿: befu | 2006年8月20日 (日) 17時20分

 ブログへのトラックバックありがとうございました。へき地だけ医師が不足しているわけではないので、こういう対応では間に合わないと思うのですが…今後の動向はどうなるでしょうか?医師免許を手にしたとたんマイナーに走る医師をとめだてる手段があるのでしょうか?いずれにせよ、役人さんの作ったできの悪い作文につきあわされる患者さんや現場の医師は大変ですよね(それでも減ったままよりはいいけど…)。

投稿: SkyTeam | 2006年8月20日 (日) 21時57分

こんばんは
SkyTeam先生

コメントありがとうございました。

<今後の動向はどうなるでしょうか?医師免許を手にしたとたんマイナーに走る医師をとめだてる手段があるのでしょうか?

現在の施策からは、止めれるようなものが見つかりませんね...メジャーな科目に、「喜んで進みます」という気にさせるものがないと崩壊は止まらないのではないかと....

いろんな環境の整備が必要ですよね。

投稿: befu | 2006年8月20日 (日) 22時20分

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医師不足対策、当該都道府県で医学部定員を暫定増員  医師不足で・・・というが厚労省は2ヶ月くらい前までは医師は足りていると,国会答弁で産婦人科医が人の良心があるのなら何とかしてください厚生大臣! のような答弁をしていた。厚生大臣は医師を増やすようなことは言ってなかった。しかもその参考人の医師は横浜の病院勤務だ。医師の総数の問題とは異なるような面もある。 ニュースでは 医師の不足や偏在の問題に対応するため、厚生労働、文部科学、総務の3省で検討�... [続きを読む]

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