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2006年8月 1日 (火)

小児の時間外受診

2006年8月1日 晴れ
いよいよ8月、暑さは本番です。

小児の時間外受診について、沖縄タイムスから...
6割「緊急性なし」/子どもの救急センター利用

『小児救急外来を訪れた子どもの症状の約六割は「緊急性なし」—。こんな実態が、二十九日に那覇市で開かれた第三回こども救急フォーラムで紹介された。採算の厳しさや人手不足もあり、各医療機関の小児救急部門はパンク寸前。医師らは「救急機関に行くかどうか、親も症状を冷静に見極めて」と呼び掛けた。
 フォーラムは、県立南部医療センター・こども医療センター小児科の主催。保育士や父母ら約二百人が参加。医師や看護師が、小児医療を取り巻く問題について語った。
 那覇市立病院小児科の屋良朝雄医師は、同院急病センター小児科の受診患者の保護者を対象に昨年実施したアンケートで、32%が「夜間にセンターを利用することにあまり抵抗がない」を選んだことを紹介。「コンビニ感覚で、安易に夜間の救急を利用する傾向がある」と述べた。一方で「核家族化が進み、孤立した親が不安感を募らせることも背景にある」とも指摘した。
 同医療センター小児科の安慶田英樹医師は、厚労省が全国の医療機関を対象に実施したアンケートで、小児救急患者のうち緊急性のない軽症は61%、「受診不要」も28%いた例を紹介した。
 安慶田医師は「同じ三八度の発熱でも、救急診療が必要な症状も、そうでない症状もある。判断材料を、われわれ医療の側からも発信していきたい」といい、日本小児科学会の作成した冊子「こどもの救急」から主な症状の判断基準を紹介した。
「こどもの救急」はインターネットでも見ることができる。アドレスはhttp://kodomo-qq.jp

小児の救急をやっている施設では、小児救急よりも「小児の時間外受診」をメインに処理しなくてはならない状態となるところがあります。みんな青色吐息でやっているのが実情ではないか?とも思います。何とか、時間外受診の数を減らし本来の救急に力を注ぐことができるようになれば...と考えます。

追記です。

ooyake:親が救急と思ったら救急なのにも関連した記事があります。

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コメント

小児の時間外受診の選別抑制論はよく聞きます。主張は正しいとは思います。そうあるべきだとは思いますが、現実は厳しいと言うのが実感です。

確信犯的な親はともかく、常識的な親であってもわが子の発熱にはうろたえます。うろたえた時に相談する相手が居ないので時間外受診に走ります。

そういう親であっても子供が何度か発熱すれば、子供の症状から時間外受診をすべきか、朝まで待つべきかの判断は養われてきます。しかし養われた頃には病気をほとんどしなくなります。

医療側にも重い十字架が架せられています。電話口で相談して判断が間違っていれば大きな責任が圧し掛かります。

電話口で親が訴える症状の印象と、実際に診た患者の状態がかなり違うなんて事はいくらでもあります。軽症の方に違えばさして問題になりませんが、重症の方に違うと「もし診ていなかったら・・・」と背筋が寒くなった経験は少なくありません。

選択抑制論の手法として電話相談事業が推し進められています。これを行なえば相当な部分まで選別抑制は可能かとは思います。しかし現在の医療に求められているのは99.99%ではなく100%です。

たとえ一人であっても判断ミスがあり、不幸な転帰となれば犯人探しが行なわれます。実際に診察しても100%など不可能であるのに、電話だけでなんて空恐ろしい話です。

では現状を是認助長していくのかと問われれば答えられません。しかし訴訟と言う十字架が現実味を帯びて架せられつつある医療の現状を考えると、安易な解決法があるとは思いにくくなっています。

投稿: Yosyan | 2006年8月 2日 (水) 12時45分

こんばんは
Yosyan先生

コメントありがとうございます。

<しかし訴訟と言う十字架が現実味を帯びて架せられつつある医療の現状を考えると、安易な解決法があるとは思いにくくなっています。

その通りですね...誰かが診ないと動かないものなのかもしれません。ただ、現状の医療費の範囲でそれを実現するのは、これもまた不可能というものですね...
最終的には、医療というものの価値をどういう風に評価するか?小児の時間外受診を適切な対価で評価するか?ということになりそうです。

投稿: befu | 2006年8月 2日 (水) 22時12分

はじめまして。
コメント&TBありがとうございました。

小児科診療に対する理解が深まり、医師の
地位(おおげさですが)とか診療報酬とかで
それを示すことが必要だと思っています。

関連記事掲載しましたので、ご意見頂けると幸甚です。

今後ともよろしくお願いします。
titokazu(元病院小児科勤務)

投稿: titokazu | 2006年8月 3日 (木) 06時51分

titokazu先生

こんばんは

こちらこそ、よろしくお願いします。
早速、コメントさせていただきました。^ ^;

投稿: befu | 2006年8月 3日 (木) 22時35分

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