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2006年8月 5日 (土)

小児における心肺蘇生_3

2006年8月5日 晴れ時々激しい雨
今日はBLSの流れの一つである、気道確保についてです。意識のない患者さんは、本来開いている気道が開けない状態となっていることがあります。一つは舌根の沈下というもので、これは舌根部(舌の根元の部分)を支える筋肉の緊張がなくなり、舌根部が気道の方に落ちて塞いでしまうことが影響します。また、特に小児においては気道に異物が入っていて、それが気道を塞いでいることもあります。2005年のガイドラインでは一般向けの指導方法が若干変更になっていますが、ここで、実際の気道確保の方法を図にしてあげておきます。(これは、実際に私のいる病院での教材として使用しているものです。)

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頭部後屈・あご先挙上と下顎挙上の二つの方法が紹介されていますが、頭やくびに外傷がある場合、脊髄を通している頸椎という背骨の一部が損傷していることがあり、頭部後屈をすると脊髄の一部(頚部の脊髄を頸髄と呼びます)が更に損傷して永続的な障害を残したり、呼吸が止まってしまったりすることがあるとされています。そこで、「頭やくびに外傷がある場合は、下顎挙上で気道確保してください」ということになっていました。でも、下顎挙上での気道確保は頭部後屈に比較して手技が難しく、一般の方ではうまくいかない場合があり、2005年のガイドラインからは、一般の方々には頭部後屈・あご先挙上だけを教えるように改訂されました。

気道確保を行い、呼吸の有無を確認しますが、これは患者さんの口鼻に顔を近づけ「見て、聞いて、感じて」行います。そして、10秒以内に確認します。

呼吸がない場合は、呼気吹き込み(口対口、口対口鼻の人工呼吸)を開始します。
以後は次回以降とします。

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