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2006年7月29日 (土)

予防接種のとり違い2

2006年7月29日 晴れ
今日もうだるような暑さでした。海や山などの行楽地で溺水などの事故が多発している様です。少し話は脱線しますが、特に溺水などでは、その転帰に大きく影響するのは「by-stander CPR: そばにいる方の心肺蘇生」と言われています。かなりの一般の方が、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージなどのBLS: basic life support, 一次救命処置を学ばれていると思います。溺水などの事故に遭われた方で意識のない方などには、学ばれた知識をいかんなく発揮していただければ、その方を救命できるかもしれません。そして、できるだけ多くの方にBLSを学んでいただければ幸いと感じます。

さて、本題に戻ります。以前、拙ブログでも取り上げましたが、同様の予防接種とり間違いです。
予防接種で児童11人に別ワクチン 石巻市立雄勝病院(河北新報)

『石巻市立雄勝病院(狩野研次郎院長)で小学6年生対象の「ジフテリア・破傷風2種混合(DT)ワクチン」の予防接種をした際、雄勝、船越両小学校の計11人の児童に、誤って「麻疹(ましん)・風疹(ふうしん)混合(MR)ワクチン」を接種したと、市が27日発表した。接種量が少なく、副作用などの健康被害はないという。』

MRワクチンは麻疹と風疹の弱毒化した生のウィルスを混合して注射する予防接種です。また、DTワクチンはジフテリアと破傷風の菌からでる病気のもとの「毒」を取り出して極微量注射する予防接種です。どちらも「2混」と表記されます。そして、通常小学6年生に射つのはDTの方で、0.5ml注射すると激しい局所反応を起こすことが稀にあり、0.1mlを注射しています。ということで、小学6年生に誤って、MRワクチンを0.1mlづつ射っていったとのことと解釈します。麻疹風疹に罹患歴のある場合やワクチン歴があって、体内に有効な麻疹と風疹の抗体を持っている場合はMRワクチンのウィルスは速やかに排除され特に副反応は起こらないと思われます。しかし、そうでない場合は、約1種間から2週間の間程度に発熱したり、発疹が出現したりなどのよくみられる副反応が表れることがあります。また、通常のワクチン接種に伴い発生する、ごく僅かな重篤な副反応(例えば脳炎などのいわゆる100万回接種に1回程度の副反応)はゼロとはいえません。(ただ、他のワクチンでも、これは同じ程度の発生率と考えます。)

しかし、このワクチンとり違いは以前より予想されたもの(同じ「2混」という表記)であり、やはり「確認が足りなかった」と言わざるを得ないのではないか?と考えます。残念な出来事です。
このようなミスを犯さない様、糧とさせていただきます...。

追記です。

拙ブログの以前の記事は予防接種のとり違いです。

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