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2006年7月 7日 (金)

「誤診列島」という書物

2006年7月7日 雨
七夕なのにお空はドンヨリ。
<七夕は年に一度、おり姫星(織女星、西洋風には、こと座のベガ)と、ひこ星(牽牛星、西洋風には、わし座のアルタイル)が天の川をわたってデートすることを許された特別な日とされています。(Astro artsより)
という特別なに日なのに...などと思いながら....

昨日は、当直でちょっと忙しく、更新できませんでした。

さて、以前より少しづつ読み進めていた「誤診列島」ですが、このほど読み終わりました。著者の中野次郎氏は日本の医学部卒業後45年にわたりアメリカのでの医療に従事してきました。

この書物の中では、主に1.アメリカと日本との間にある医学教育の大きな差。2.アメリカの医療の現場の差。3.日本の医療の大きな問題点である「薬の問題」。などに鋭い指摘をされている様です。

この書物から、「アメリカの医学教育には学ぶ点は多い!」という感覚を受けます。ただ、医療の現場に関しては、この書物の中ではアメリカでの医療保険に入れない方々のことについては余り多くは触れられていないこと、市中病院のERの状況等も忠実に再現されているのか??とは感じました。

ただ、最後の「あとがきにかえてー」では...
『さらには、ノンフィクション・ライターの医師や病院批判等の著書にも、激しい憤りを感じました。なぜなら、彼らの批判の対象である臨床医が、いかに絶えず決断を迫られながら、診療に従事しているかという苦悩に対する認識が、まったく感じられなかったからです。』とのフレーズがあり、感覚を共有することができます。

この書物が訴えたいことは、日本の医学教育における制度不備、また、日本の医療における制度不備であり、問題の根底には厚生労働省も大きく関わっている。ということではないか?と考えます。

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コメント

 始めまして。いつも読ませていただいています。
 
 日本の医療の方がいいとおもいます。臨床医の能力も決してアメリカの方が優れているわけではないと思います。教育はシステムとして優れていると思いますが。アメリカの素晴らしい医療を享受できるのは一握りの金持ちだけです。TVではよく医療で破産したした人のニュースをやっています。医療訴訟弁護士と保険会社のハゲタカのような社会です。アメリカ型の医療社会を目指すなんて狂気の沙汰です。

 とりごろうさんも弁護士さんもなかなか医療側と話がかみ合いませんね。。。マスコミも司法関係者も文系だからでしょうか。実際に可能かシュミレーションしてみるとか、医療現場で医師について体験してみるという発想はないのでしょうか。文献と頭の中の理論で判断しているだけ。そして最後には患者さんがかわいそうではないかとの感情論になってしまう。

 かえって一般の方の方が話が通じる気がする今日この頃です。

 これからも記事楽しみしています。

投稿: 医療って | 2006年7月 8日 (土) 04時29分

こんばんは
医療って 先生

コメントありがとうございました。
<医療訴訟弁護士と保険会社のハゲタカのような社会です。アメリカ型の医療社会を目指すなんて狂気の沙汰です。

拙ブログの「アメリカでの医療訴訟」という記事でもとりあげましたが、NEJMにも現在のアメリカの医療訴訟について疑問視する文献が載っていました。弁護士さんが増加すると、こういった状況が産まれるのでは?と考えております。

法曹界の方々と、医療界そして一般の方々の間には、絶望するくらい深い「認識の溝」があります。これが、埋まっていくといいのですが....

投稿: befu | 2006年7月 9日 (日) 00時40分

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