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2006年7月16日 (日)

猛暑! _熱中症

2006年7月16日 晴れ
暑い一日です。昨日も相当な暑さでした...

新聞の記事から....

熱中症で3人死亡 県内では18人病院搬送(神戸新聞)

『兵庫県内各地で最高気温が軒並み三〇度を超えた十四日、県内で十八人が熱中症とみられる症状で病院に運ばれたことが、神戸新聞社のまとめで分かった。いずれも症状は軽いという。屋外で作業中の人が多く、神戸市兵庫区で八十八歳の女性が路上で倒れるなど、お年寄りも目立った。
 熱中症は全国でも相次ぎ、愛知、長崎県などでは三人が死亡。栃木県では高校野球の応援をしていた女子高校生八人が、病院に運ばれた。
 各地の警察や消防などによると、午後二時すぎ、愛知県稲沢市の畑で倒れた男性(88)が死亡。同じころ、長崎県大村市の市営アパート敷地で倒れていた女性(60)も死亡した。午後三時半ごろに埼玉県上尾市の建設現場で倒れているのが見つかったアルバイト男性(29)も死亡した。
 横浜市や神奈川県藤沢市では、光化学スモッグが発生、小中学生や教職員九十一人が目やのどの痛みを訴えた。
 神戸市消防局は「乳幼児や高齢者、体調が悪い人のほか、激しい運動をする人は特に注意を」と呼びかけている。』

熱中症は、「暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって体の中でたくさんの熱を作るような条件下にあった者が発症し、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的な病態」と定義されています。その状態により、① 熱痙攣(heat cramps) ② 熱疲労(heat exhaustion) ③ 熱射病(heat stroke)と古典的には分類されますが、現在では 安岡正蔵 他5名(1999)による、Ⅰ度からⅢ度にレベル分けする分類を用いているようです。
その中で、Ⅲ度に相当するのは古典的に「熱射病」とされる状態ですが、1.これは体温を調節する機能が失われ、体温が止めどなく上昇する。2.循環や意識にも大きな障害を及ぼし、DIC:播種性血管内凝固症候群(注1)やMOF:多臓器不全(注2)を起こして死の転帰をとるものとされています。参照した記事の中で、亡くなられた方は、この熱中症Ⅲ度(熱射病)を起こしていたのだと思われます。

(注1)DIC, disseminated interavascular coagulation; 播種性血管内凝固症候群。血液は通常血管内では凝固(固まる)することはないが、何らかの原因で大量に血液を凝固させる因子が血管内に入った場合は血管内でも凝固が進行していく。これにより、重要臓器の血流が阻害され多臓器不全を起こし、更に必要な凝固因子を消費してしまうため全身の出血傾向が出現する。早急に手を打たないと救命できない重篤な状態である。
(注2)MOF, multiple organ failure; 多臓器不全。肝、腎、脳、肺、心などの重要臓器が複数、充分な機能
を発揮できない状態となること。

熱中症の応急処置と予防法についてまとめられたサイトを御紹介しておきます。
熱中症の応急処置
熱中症の予防法

意識障害を伴うような熱中症はⅢ度(熱射病)ですが...従来は皮膚に発汗を認めないものと思われていました。しかし、熱射病の一つの形として運動中に生じる「努力性熱射病」というタイプがあり、この場合、皮膚に発汗を認めていても熱射病を生じるということがわかってきました。熱射病の診断に、「発汗を認めない」という項目が重要な部分を占めていましたが、発汗の有無を問わず診断し早急な処置を行うことが必要です。
また、発症後20分以内で体温を効果的に下げることができれば、ほとんどの場合救命できるともされている様ですので、積極的に一般の方々にも教育を広げていき、早い段階での適切な処置がなされれば死亡例を減らすことにつながるのではないかと考えます。

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