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2006年6月23日 (金)

遺族の感情

2006年6月23日 土砂降り
こんな記事が目に入りました。

県立安芸病院の医療死亡事故:原因は投薬ミス 県議会委で病院局答弁 /高知(毎日新聞)

『県立安芸病院(安芸市、森田英雄院長)で医療ミスが発生し、患者が死亡した問題で、県病院局は22日、県議会文化厚生委(樋口秀洋委員長)の答弁で、死亡事故は昨年初めに起き、原因は投薬ミスだったことを明らかにした。しかし、遺族からの強い要望があるとして、これまで通り事故の詳細は公表しなかった。
 同局によると、担当医師が薬剤投与を指示する際、パソコンに誤った薬剤名を入力。看護師も誤りに気付かず、薬剤をそのまま投与した。その後、患者の容体が急変し、死亡した。この担当医師は処分などは受けておらず、現在、県外の病院で勤務中という。
 この日の委員会では、委員から、「せめて事故の事実だけは公表すべきだった」「個人が特定されない形での公表方法もあったのでは」など一切公開してこなかった県の姿勢に批判が集中。これに対し、田中譲局長は「今後、同じような事故が発生した場合、速やかに委員会に報告する。報告の仕方については相談したい」と応えた。
 また、遺族の同意が得られない場合の対応を踏まえ、昨年4月に制定した「県立病院医療事故公表基準」の見直しを検討する考えを示した。』

遺族が希望しなければ公開する必要はないと思うし、個人情報保護の面でも、むやみに情報の公開を行うと、法的に罰せられる場合もあると思います。マスコミはここぞとばかりの書き方ですが....ホントにそうでしょうか??
この報道においてももマスコミの裏の意図を感じざるを得ません。

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コメント

befuさんへ

その病院の医療事故に対する公開基準はどのようになっているのでしょうか。一般には、患者の氏名は伏せて、事故の内容は公開しているようですが。遺族に言われたから公開を伏せたというのは違和感を感じます。いろんなことを伏せられるようにすると、密室の医療になってしまいます。公開することにより、全体に対する注意喚起にも役立つと思いますよ。

また必ずしもマスコミの別の意図があるようには思えませんが。少し深読みでは。

投稿: 流風 | 2006年6月24日 (土) 05時54分

流風さん
医療とは誰のためのものなのでしょうか? 医療は、医療者と患者の「契約」によって行われるものではないのでしょうか? なぜ、遺族が公開を控えてくれと依頼するものを敢えてその契約にそむくような公開が必要なのでしょうか? 医療事故も遺族に対して誠実に対応し、院内で以後の再発予防策がとられれば、マスコミに公開する必要など全くないと思いますが。世間への公表というのは、当事者同士の契約を凌駕するほど価値のあることなのでしょうか?

投稿: KK | 2006年6月24日 (土) 10時22分

こんばんは

流風さま
KKさま

貴重なコメントをいただきありがとうございました。お二人様に同時にレスを返す愚を御許しください。

流風さま。いつも適確なコメントをいただきありがとうございます。
<遺族に言われたから公開を伏せたというのは違和感を感じます。いろんなことを伏せられるようにすると、密室の医療になってしまいます。公開することにより、全体に対する注意喚起にも役立つと思いますよ。

恐らく、流風さまが危惧されているのは、「遺族が希望しない」という文言で多くの公開されるべき事例が公開されなくなってしまうのでは?ということであると思います。私の拙い表現力ですので「そうしたことも許してしまえ」といっているように感じられたかもしれません。誤解させてしまった様です。申し訳ありません。

私がいいたかったのは、まさにKKさまがフォローしていただいております。患者さんの遺族には様々な感情があり、当然「ミスを公開してほしくない」という感情がおこることもあります。その場合に、どういう風に対応するか?これが一番の問題であると思います。

話は変わりますが、個人情報保護法は「天下の悪法」とまでいわれておりますが、その基本的な概念は「各人の個人情報を各人が制御できるようにする」ということであると習ったように思います。つまり、個人情報は各人やその縁の方が公開する、公開しないを決める事ができるといったのものであると考えています。今回の出来事はこの法律の施行時期や医療ミスの情報が個人情報にあたるのか?などを吟味しないといけませんが、病院側が独断でこれをマスコミに公開したとなれば、法的責任が生じる可能性もあるのではないか?とも感じております。

ただ、これを契機にして医療者側の隠蔽が進行する事は許されるものではなく、今後は流風さまのいわれる、公開のガイドラインを公平に作っていく努力が必要と考えます。

お二人様の貴重なコメント、ありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿: befu | 2006年6月24日 (土) 23時06分

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