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2006年6月28日 (水)

小児科医の不足

2006年6月28日 晴れのち曇り
5年分の疾病分類でテンテコマイ状態です。トホホ...

さて、このような記事が...格差の現場:/6止 足りない 子供を守る医療さえ /宮崎(毎日新聞)

『西諸県地域2市2町(人口約8万4500人)で唯一、小児科の救急・入院に対応していた小林市立市民病院。同科の常勤医2人のうち1人は昨年、所属先の宮崎大医学部が派遣をやめた。もう1人も今年3月、開業のため退職した。以降、休診が続く。』
九州の小児科医局は医局員確保が難しいところが多いのではないか?と思っています。いままで、派遣できていたところを、派遣中止しなければ「回せない」という状況であると考えます。

『西諸県のように全国の地方で、小児科などの医師不足が深刻化している。2年前に導入された国の新臨床研修制度により新人医師の研修が義務づけられ、研修先が自由に選べるようになった。研修医たちは高収入で経験も積める都会の大病院を目指し、地方離れが進んだとされる。
 小林市の6月議会一般質問。九州各地の大学に医師派遣を要請した堀泰一郎市長は「異口同音に『小児科医自体が減っているから、ない袖は振れない』と断られた」と苦悩を明かした。』
新臨床研修制度は研修の効率はあがるものではないか?と思っていますが...医師の適正分布(地域まで幅広く医師が分布する)にはいささか悪影響があるようです。卒業したての若い医師たちは、症例数が多く充分に研修できる病院へと流れます。それは、給料の問題もあるとは思いますが、多くの方は「良い研修」を求めて都会の症例数の多い市中病院へ行くのだと思います。
「小児科医の数が減っているか?」ははっきりとした見解を持っていませんが、少なくとも医局に入り、病院勤務医として地方の病院を回る小児科医は減ってきている印象を受けます。「ない袖を振れない」医局は多いのではないか?と思います。

『「病院まで往復2時間もかかると『付き添いの合間に、ちょっと洗濯に自宅に帰る』ということもできない。母親が子供1人に付き切りになる」と母親の負担増を懸念する。』
厚生労働省は、国会の答弁でも述べていますが...「人口5万に一つの医療施設を維持できるとは言えなくなる。」としており、今後の医療施設のあり方の流れは「集約化ありき」です。産科の問題も大きいですが、小児科も今後、厳しい集約化を行わなければ、その地域全体の小児医療が立ち行かなくなってしまうということが起こるのかもしれません。

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