« 医療界と法曹界の間の深い溝2 | トップページ | 少子化の進行2 »

2006年6月 3日 (土)

少子化の進行

2006年6月3日 曇りのち晴れ
今日は地域の輪番で午前中が外来でした。季節が良くなってきたためか、外来はいつもの忙しさではありませんでした。

さて、6月1日の記事。出生率1・25、最低更新 人口動態統計共同通信では...

『出生数から死亡数を引いた「自然増加数」は、統計を取り始めた1899(明治32)年以来、初の減少となるマイナス2万1000人(データのない1944−46年を除く)。厚労省が昨年12月に発表した推計を裏付け、05年が「人口減少元年」となった。』とのことです。ついに、日本の人口は減少に転じました。

ここでいう、「出生率」ですが、これは合計特殊出生率(注1)といって、一人の女性が一生のうち何人のこどもを産むのかを推計した数値です。よって、理論的にはこれが2以上にないと人口は将来的に減少する事となります。

(注1)合計特殊出生率:女子の年齢別の出生率を合計したもの。女性一人当たりの平均子供数を表す。「広辞苑」

小泉政権は猪口大臣を据えて少子化に対する対応を行っていますが、「財源不足」もあり対策を打ち出せないでいるようです。しかし、この問題はややもすると将来の「国の存亡」にも影響してくる問題であるということを認識しなければならないと考えます。少子化が進行すれば、人口の高齢化が進みます。高齢で働けない方が増え、それを支える就労人口は虚弱となり、国の社会保障は破綻する可能性がでてきます。今の若い世代には恐らくここまでの認識はないのでは?と思います。自分が年老いて、介護を必要とするような状態となった時、誰が面倒を見るのでしょう...。そして、その財源は?誰が負担するのでしょう...。その感覚で考えていくと、自ずとある一定数の「次の日本を担う世代」が必要ということを理解できると思います。

繰り返しますが、日本の人口は減少に転じました。今後は、早急に日本の次の世代を担う者たちを作っていかなければいけません。そのためには、国の政策、社会が「子供を育てやすい」環境に変化していく事が必要と考えます。(といっても、抜本的な解決策はうかばないのですが....)

|

« 医療界と法曹界の間の深い溝2 | トップページ | 少子化の進行2 »

コメント

初めてコメントいたします。

少子化の問題は一筋縄ではいかない印象です。

現実の子育ての環境を考えると厳しいものを感じます。

・女性が多くの子供を産むと、必然的に育児の負担が増大するため、仕事との両立が難しい。

・仮に育児に専念したいと思っても、男性の収入だけでは経済的に厳しく、仕事せざるを得ない。

女性も男性も育児しながらでも「働きやすい環境」、あるいは社会全体で「経済的」にも、また実際の「育児そのもの」のバックアップ体制が必要と思います。

できれば、高齢でもまだまだお元気な方たちに地域の子育てに参加してもらえるような環境ができることも一つの方法かと思います。

急激な少子化は社会構造がなりたたなくなるという危機感を感じます。

それでも、私個人としましては自分が歳をとったときの介護要員として子供がほしいわけではなく、子供が好きだからこそできればたくさん産みたいのですが、やはり上記のようなことを考えると難しく感じてしまうという、ジレンマがあります。


投稿: るる | 2006年6月 4日 (日) 11時21分

こんばんは

るるさま

コメントありがとうございました。
<女性も男性も育児しながらでも「働きやすい環境」、あるいは社会全体で「経済的」にも、また実際の「育児そのもの」のバックアップ体制が必要と思います。

全く仰る通りと思います。日本の少子化が進行してきた背景には、「社会の育児に対する無理解(あるいは理解が少ない)」があるものと考えています。子供を育てる場合を考えると、まずはお金が必要、また、いろいろな事で子供の面倒をみるために仕事を犠牲にしなければならないことが多いことと思います。しかし、現実には日本の仕事社会では「子供のことで仕事を休むなんて...」という暗黙の無理解があるように感じられます。(私見ですのであたっているかどうかは?)その部分が変化していかないと、本当の意味での子育てしやすい環境は得られないのではないかと思います。

<私個人としましては自分が歳をとったときの介護要員として子供がほしいわけではなく、子供が好きだからこそできればたくさん産みたいのですが

私の拙い文章で少し誤解を生んだ様です。介護はあくまで例としてあげました。伝えたかったのは、この国を支えていく人たちがいなくなるということです。

<急激な少子化は社会構造がなりたたなくなるという危機感を感じます。

↑まさに、このことを伝えたかったということです。

投稿: befu | 2006年6月 4日 (日) 21時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101068/10378863

この記事へのトラックバック一覧です: 少子化の進行:

« 医療界と法曹界の間の深い溝2 | トップページ | 少子化の進行2 »