« すごい記事(続き) | トップページ | 小児科の救急診療 »

2006年5月21日 (日)

多忙による影響

2006年5月21日 晴れ
今日は地域の輪番の日でした。昏睡で搬入された脳出血の患者さんに気道確保の上、脳外科のある病院へ転送など結構バタバタでした。小児科の外来患者さんを診ながらなので、一方では『待たせてしまって申し訳ない』と言う気持ちが...

アメリカの論文で『研修医の労働時間と医療ミスの関連』を論じたものがあったのですが、どこにやったか?忘れてしまいました...が、5月15日付けの岩手日報の記事では看護職員の多忙さと医療ミスについて記述されています。

この調査は、看護職員に対するアンケート調査であるため、あくまで主観的な評価である事を考慮しておかなければなりませんが...『「最近、業務量が増えた」と答えたのは71.4%で、前回調査(2000年)より6.7ポイント増加。さらに「この3年間にミスやニアミスを起こしたことがある」全国調査を1ポイント上回る87.1%に上り、看護職員の過酷な労働環境が浮き彫りになった。』と記されています。

数年前だったか?ある高名な医療過誤を検証している医師の先生がテレビに出演されていて、その中で『ミスを忙しさのせいにしてはいけない!』と仰っていました。確かにミスは自分の責任だとは思いますが、医療をとりまく環境を整備しミスが生じにくくする方策を考える事も必要ではないか?と考えます。

私の勤めている病院でも、看護師さんは1日中走り回っています。このような状態で、患者さんに十分なケアができるのか?いつも心配してみています....。

|

« すごい記事(続き) | トップページ | 小児科の救急診療 »

コメント

>『ミスを忙しさのせいにしてはいけない!』

例の先生ですね、おそらく元ネタが同じ記事を読んだことがあります。こんな事は真っ当な勤務環境が当たり前の世界でこそ通用する言葉であって、本来は、

「ミスを誘発する可能性のある環境を放置してはいけない」

と吠えなければなりません。医者は神ではありません。看護師も神や女神でありません。人間である限りミスは起こります。起こらないように努力するには、まず起こりにくい勤務環境を整備しようと考えるのが常識です。

それをすべて棚に上げてすべてのミスを個人の責任にしようと言い放ち、またそれを称賛するマスコミは何を医療に求めているか、毎度毎度の事ながら薄ら寒いものを覚えます。

投稿: Yosyan | 2006年5月22日 (月) 15時57分

こんにちは
Yosyan先生

レスが遅れ申し訳ありません。

<例の先生ですね、おそらく元ネタが同じ記事を読んだことがあります。
おそらくその方であると思います。

<「ミスを誘発する可能性のある環境を放置してはいけない」

これは、全くそのとおりと思っております。どこにやったか?アメリカのある文献では、『研修医の勤務時間とミスの発生する頻度が逆相関する』という主旨のものをみたことがあったのですが...

公共の交通機関の運転、操縦。これはミスが起これば大惨事です。そして、医療の世界でも、ミスが起これば患者さんに『死』を含む大きな不利益が生じます。ある程度の労働環境整備は必要不可欠なのではないか?と考えます。

投稿: befu | 2006年5月23日 (火) 10時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101068/10175611

この記事へのトラックバック一覧です: 多忙による影響:

« すごい記事(続き) | トップページ | 小児科の救急診療 »