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2006年4月11日 (火)

小児科外来と計算能力

2006年4月11日 曇り

空気が湿っています。寒さは感じなくなりました。

今日は、ちょっと自分の仕事について考えてみました。研修医も2年目ぐらいから小児科の外来をこなしていますが...その特徴は

1.数が多い、言い換えると一人の患者さんにさける時間は少ないこと。

2.新生児から中学生や、carry over(病気を抱えつづけて成人程度まで達すること)した学生の患者さんまでを診ることになり、体の大きさの幅が大きいこと。

3.他科のように、専門分化して診るだけの人員はいないので、必然的に診療も幅が広いものになること。

が挙げられると思います。

最近は季節が良くなって、冬季のような多忙さはなくなりました。冬の間は私のいる公的病院でも外来が日に100人を超えることがあり、その場合は患者さん一人にさける時間はほんの数分となることもあります。また、重症で高次医療機関に搬送しないとならない場合や、検査をするためにどうしても時間をかけないといけない場合も含まれ、患者さん一人にかけられる時間は更に少なくなります。(でも地方都市の開業医の先生の中には日に200人以上の患者さんをみていらっしゃる方もいます。)また、病棟をもっていますので、入院患者さんのフォローも必要です。外来が忙しい時期には、ちょっと重症感のある患者さんはスタッフのそろった病院に転送などということもあります。限られた時間の中で、重症の児を見逃さないようにすること、これが重要です。

他の科でもそうとは思いますが、小児科に来られる患者さんはいろいろな病気で来られます。感染症から心臓病、神経の病気、糖尿病、膠原病、腎臓病などなど、一人で小児科をする場合は、結構あらゆるものを診ていかなければなりません。これは、ヒトそれぞれの感じ方とは思いますが、幅を広くやっていけることというのは、自分ではまったく辛いだけのことではなく、仕事に対して興味を保っていける部分であると考えています。

また、患者さんは子供ですので当然、成長して体が大きくなっていきます。薬の量は大抵が体重をもとにして計算されますので、外来をするということは=暗算をしながら薬の処方を行う、ということになります。

薬は多くのものが体重1kgあたり10mgとか30mgとかきりの良い数字ですが、中には4mgや7mgのものもあり、これを頭に入れておきながら計算して処方箋を書いていきます。研修医あがりの時期には結構大変でしたが、いまはもう慣れました。この仕事をどこまで続けられるか?それはわかりませんが、老齢になってもできるのならばボケ防止に良いのではないか?とも考えます。→小児科外来

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コメント

私は。その計算を本で確認しないと怖いので、体重を聞いて、じゃ、処方しておきますねー。といって、部屋を出てもらってから計算しています。見られると不信感もたれちゃうかなと思いまして・・・

投稿: あらいぐま | 2006年4月12日 (水) 09時39分

あらいぐま先生へ

本をいちいち引っ張り出していたら効率が悪いので早見表を作られたらいかがですか。外来でよく使う薬なんて50種類程度ですから、手帳でも書き込めますし、A4ならほとんど入ると思いますよ。それに作っただけでも結構暗記します。

それに小児科医でも稀に使う薬は用量をしばしば度忘れしますから、私は診察机に自分で使う薬のすべての早見表を挟み込んでいます。A42段組で2枚でおさまってます。ベテランの先生の机にもよく挟まっていますし、そんなに恥しくは無いと思います。

まあそれでも一目ではわからないように、英語にはしてありますが、患者さんでそこまで気がついて気にする人は、案外少ないんじゃないかと思います。

投稿: Yosyan | 2006年4月12日 (水) 13時08分

こんにちは
外来の隙間で書いております。

あらいぐま先生
私も研修医あがりぐらいの時期にはそういった感じでした。いまでも、処方の経験のない薬を出すときには、例の赤い分厚い本を読んでます。ただ、図太くなったのか?患者さんに、『この薬は処方の経験がない(あるいは少ない)』『ちょっと調べさせて...』と伝えた上で、目の前で参照させて頂いております。でも、余り『エッ』というような反応ではないことが多いです。

Yosyan先生
そうですね、頻用する薬剤は机に忍ばせておくと楽ですよね。うちも、頻用薬はそれでいっています。それも、日本語でいっています。(笑)

投稿: befu | 2006年4月12日 (水) 16時41分

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